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F1技術を利用した「ベビーポッド」をウィリアムズが開発

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2017年7月5日 « F1がマーケティング企業と連携で中国GPに後押し? | ブレーキへの適応力はマグヌッセンの方が上 »
© Sutton Images
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ウィリアムズがF1テクノロジーを使い、緊急移送を必要とする重篤な新生児のためのハイテクキャリアを発明した。

「ベビーポッド20」と呼ばれるキャリアを製造したのはウィリアムズ・アドバンスド・エンジニアリング――ウィリアムズ・グループの1つでF1チームの姉妹ビジネス――で、自動車、救急車かヘリコプターで病院への移送を必要とする新生児のために安全な環境を用意することを目的として開発された。同社は新しいデザインに取り組みながらも、数年来、赤ん坊のための移送システムを作ってきたアドバンスド・ヘルスケア・テクノロジー(AHT)と協力してきたという。

ウィリアムズのF1マシンを形成するのと同じ素材や技術を使用したカーボンファイバー製の移送デバイスは20Gの衝突に耐えることができ、同時により優れたコスト効率と軽量化のオプションを提供する。重さはわずか9.1kgであり、過去に使われてきた重くて扱いの難しい保育器とは対照的だ。

ウィリアムズ・アドバンスド・エンジニアリングのマネジングディレクター、クレイグ・ウィルソンは次のようにコメントした。「F1マシンと赤ちゃんのための移送デバイスの類似点は、一見して分かるものではないかもしれない。だが、どちらも軽量で強い構造が必要であり、事故が起きた際に乗員を安全に保ちながらもバイタルサインのモニターができ、なおかつ移送とアクセスが容易でなければならない」

「われわれは既存のベビーポッド製品を利用しながらAHTと協力し、コンパクトでユーザーフレンドリーなデバイスを開発しただけでなく、重要なこととしてより多くの病院がF1にインスパイアされたこのテクノロジーの恩恵を受けられるように製造を拡大する手段を用意した」

AHTのデザインディレクター、マーク・レイトが付け加えた。「イギリス企業として、われわれはウィリアムズのデザイナーやエンジニアたちと一緒に働く機会が得られたことをとてもうれしく思っている。彼らとともにこの"次世代"の"ベビーポッド"を開発し、彼らの知識とスキルを得てこの新モデルを送り出すことができた」

「重量の軽減と強度の増加を備えたこのデザインは、バイブレーションやノイズへの保護を強化しただけでなく、高速で移動する救急車両でしばしば発生する衝撃による危険性からの保護についてももちろん向上している」

製造はグローブにあるウィリアムズの本部でF1の製品と並んで行われるという。ポッドの価格は1ユニット5,000ポンド(約73万円)で、まずはロンドンのグレート・オーモンド・ストリート病院のチルドレンズ・アキュート・トランスポート・サービス(CATS)で利用されることになるが、マーケットをさらに広げる計画はすでに始まっている。

CATSのオペレーショナルマネジャー、エンヤ・ポルケは新デザインによって向上したフレキシビリティと操作性がチームの移送プロセスに大きな違いをもたらすと期待をのぞかせた。

「新しいベビーポッドは重篤な乳児をある移送方式から別のものへと移す際に、より優れたフレキシビリティと操作性をもたらすデザインとなっています」とポルケは説明した。「一定の温度で環境をコントロールできるだけでなく、再設計されたカバーによって視認性が良くなり、赤ちゃんをコンスタントにモニターしながら、アクセスすることも楽になりました」

「全面的に私たちはアップデートされたベビーポッドのデザインと安全性にとても満足しており、私たちの移送プロセスに大きな違いをもたらしたと考えています」

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