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ハミルトンの速さはセナに匹敵とロウ

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2017年6月14日 « サインツの累積が最多タイの7ポイントに | チーム名変更を検討するフォース・インディア »
© Andy Hone/LAT/Sutton Images
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パディ・ロウによると、純粋な速さという面においてルイス・ハミルトンはアイルトン・セナと同等だが、セナが他とは一線を画していた徹底した無情さという部分がハミルトンにはないという。

ウィリアムズの最高技術責任者(CTO)を務めるロウは、F1でハミルトンとセナの両方と仕事をしたことがある数少ない人物の1人だ。2人のドライバーはしばしばレーシングスタイルの類似性から比較されることがある。ハミルトンはカナダの予選で渾身(こんしん)のラップを成功させてジル・ビルヌーブ・サーキットの歴代最速タイムをたたき出し、セナと並ぶキャリア通算65回目のポールポジションを獲得した。

このハミルトンの走りは、3度のワールドチャンピオンである彼が、必要な場面でいかに高い次元に到達できるかということの証明だとロウは述べている。

「分かり切ったことを言うようだが、彼らはこのスポーツ屈指のドライバーに数えられる才能の持ち主だ」と1993年にマクラーレン入りした後、セナと仕事をしたロウは述べた。

ハミルトンは純粋な速さでセナに匹敵するかとの質問にはこう答えている。「ああ、それは明らかだ。ああいう偉大なドライバーたちはたぐいまれなラップをたたき出すことができる。それはルイス(の予選)を見て分かっただろう・・・恐らく、メルセデスの予想やシミュレーション上ではマシンからあのタイムは出なかったはずだよ」

「チャートにない数字を出したんだ。FP3が終わった時点で彼らはフェラーリにはかなわないと思っていたことだろう。ところが、ルイスはそのさらに先まで攻め込んだんだ。こうしたドライバーたちも毎週予選のたびにそれができるわけではない。だが時々、本当に非凡な何かが必要とされる場面で、"一体どこからでてきたんだ?"と思うようなラップを見せることがある。ルイスは間違いなくそれができる1人であり、アイルトンもまたその1人だった」

2014年と2015年にハミルトンが2度のタイトルを獲得したメルセデス1強時代の形成に一役買ったロウは、1994年のサンマリノGPで悲劇的な事故死を遂げ、いくらか"補正がかかった"イメージで記憶されているセナと比べて、ハミルトンは不当に批判されがちだという。

「性格的には2人は全く違っていたと思う。人々はさまざまなことについて(ハミルトンを)批判するが、本当の彼は真のジェントルマンだし、とてもフェアなレーサーだよ。戦い方はハードだが、フェアだ」

「これではまるで、アイルトンは違ったとでも言おうとしているかのように聞こえるね! だが、われわれはアイルトンに関してはどうしても良い方に補正をかけてしまう傾向がある。私はアイルトンと敵対する立場の方が多かったので、どうしても視点の面では苦労してしまうのだが、当時はウィリアムズ時代が長く、いつもアイルトンを倒すのに苦戦していた。1992年にようやくそれを成し遂げたのだが、それまでそんなことは到底不可能だと思えたし、彼は無情だった。彼はライバルたちをおじけづかせるさまざまな戦術を持っていた。あの頃はそれが当たり前の時代だったのだけどね」

「私は先日、リカルド・パトレーゼとこの話をしていたんだ。具体的な例は伏せるが、当時は予選でブロッキングをしてもペナルティなどなかった。つまり、相手が二度と同じことをしないように、震え上がらせてしまえばいいというわけさ! 当時はそれが普通だった。今は相手に違反切符を切らせるためには警察に頼らなければいけないけれどね! 今とは違う世界だったんだ。アイルトンはそれにふさわしいやり方をしていただけだよ」

カナダのポールによってハミルトンは、あと3回でミハエル・シューマッハが持つF1最多の68回という記録に並ぼうとしている。

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