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大混戦のQ3を制したボッタスがポール

Jim
2019年11月3日
© Dan Istitene/Getty Images
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COTAの愛称で知られるサーキット・オブ・ジ・アメリカズを舞台に2日(土)、2019年FIA F1世界選手権第19戦US GP予選が実施され、メルセデスのバルテリ・ボッタスがポールポジションを獲得した。

3回にわたって実施されたフリー走行は初回と最後のセッションでレッドブルのマックス・フェルスタッペンが最速タイムを刻み、2回目のフリー走行はメルセデスのルイス・ハミルトンがトップに立つも、3回とも2番手のポジションはフェラーリドライバーがキープしており、上位3チームが接近戦を繰り広げている。

土曜フリー走行でオイル漏れに見舞われたというフェラーリのシャルル・ルクレールはインストレーションラップすら走り切れずにマシンを降りたが、フェラーリクルーの懸命の作業により、無事に予選に参加している。ルクレールはパワーユニットの交換を余儀なくされたが、別のレースで使用していたパワーユニットに載せ替えているため、ペナルティを受けることはない。

なお、初日のフリー走行で計量ブリッジに呼び出されながらもそれを無視し、タイヤ交換などピット作業を敢行したとしてレーシング・ポイントのセルジオ・ペレスに処分が科され、ペレスはピットレーンスタートが決定している。

美しい青空の下、気温20.3度、路面温度27度、湿度24.9%のドライコンディションで始まった予選Q1はウィリアムズのロバート・クビサが真っ先にコースに向かい、相棒のジョージ・ラッセルが後を追う。ウィリアムズ勢はソフトタイヤを選んでおり、オースティンにはC2からC4のピレリタイヤが用意され、予選Q3用としてソフトタイヤを1セット確保することが義務付けられている。

アルファロメオ・レーシングに続いてトロ・ロッソも2人のドライバーをコースに送り出し、フェラーリはルクレールを先に始動させた。今週末はあまり走り込めていないルクレールは1分34秒696を刻んでタイムシート最上位につけると、ソフトタイヤで6周を走ってピットに引き上げている。

その間にライバルたちもアタックラップを完了し、トップには1分33秒454を記録したハミルトンがつけ、0.095秒差の2番手にフェルスタッペンが控えていた。その他、トップ5にはボッタス、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)に加えてマクラーレンのカルロス・サインツが入り、レッドブルのアレキサンダー・アルボンが6番手だ。ノックアウトゾーンの16番手以下にはキミ・ライコネンとアントニオ・ジョビナッツィのアルファロメオ・レーシング勢とペレス、ウィリアムズの2台がいた。

残り3分半を切ってもハミルトンはコースにとどまっていたが、新しいタイヤセットに履き替えてQ1終盤のアタックに参加したのは13人。7番手タイムを残していたルクレールだけはユーズドのソフトタイヤでコースに向かい、1周を追加してピットに引き上げている。

Q1のラストアタックで1分33秒353をたたき出したマクラーレンのランド・ノリスがトップに躍り出たほか、トロ・ロッソのピエール・ガスリーが4番手に飛び込み、ハースF1のケビン・マグヌッセンやルノーのダニエル・リカルドらがトップ10に食い込んだ。

トップから16番手までが1秒差以内という大接戦の予選Q1を終えて16番手以下でノックアウトされたのはジョビナッツィ、ライコネン、ラッセル、ペレス、クビサだった。ペレスはピットレーンからのスタートとなるため、クビサが19番グリッドに並ぶことになっている。ジョビナッツィは15番手でQ2に進んだグロージャンと0.065秒差とわずかなギャップでQ1敗退となり、13番手だったニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)と比べても0.134秒しか遅れていない。

Q1以上に競争が激化すると予想されたQ2はミディアムタイヤを履いたメルセデスの2人が先陣を切り、同じく黄色のラインが引かれたコンパウンドを選んだフェラーリ勢が出陣した。レッドブルはフェルスタッペンにミディアム、アルボンにはソフトタイヤを履かせてコースに送り出しており、他のドライバーたちは全員が柔らかい方のコンパウンドを選択している。

序盤のアタックラップが完了した時点で1分32秒898をマークしたアルボンがトップに立ち、0.147秒差でハミルトン、フェルスタッペン、ボッタス、ルクレール、ベッテルが6番手に並び、アルボンだけがソフトタイヤではあるが、上位6人のギャップは0.3秒だ。

7番手以降ではマクラーレンを駆るサインツが頭ひとつ抜け出した格好でトップから0.6秒遅れのタイムを残し、8番手につけるガスリーには0.2秒以上のギャップをつけていた。Q3進出の分かれ目、10番手と11番手にはマグヌッセンとクビアトの名前が連なり、2人のタイム差はわずかに0.01秒しかない。12番手のリカルドと13番手にいたランス・ストロール(レーシング・ポイント)を含めても0.1秒強しか変わらず、15番手にいた僚友グロージャンまでは0.426秒の差があった。

一度ピットに戻ったドライバーたちはそれぞれ新しいタイヤセットを装着してコースに向かうも、すでに1分32秒台に入れているアルボンはQ3に備えてガレージで待機している。メルセデス勢とフェルスタッペンがソフトタイヤに切り替えた一方、フェラーリは2人ともミディアムにこだわり、新品のタイヤセットを履いてアタックラップに臨んだ。

マグヌッセンがペースアップに苦戦する中、クビアトは自己ベストを更新するタイムを刻むも、コースリミットを超えてしまったとしてタイムが抹消され、13番手に終わった。その後、リプレー映像が公開され、ロックアップしたハミルトンがターン19に差し掛かるフェルスタッペンに急接近してしまい、そのアウト側にいたクビアトがワイドに膨らんで2人を回避せざるを得ず、この時のタイムが抹消されたことが分かった。認められていたとしても11番手の位置だったため、いずれにせよQ2を突破することはできていない。3人のインシデントについてはスチュワードに報告されたものの、審議の必要なしとの判断が下っている。

Q2で予選順位を確定させたのは11番手だったヒュルケンベルグほか、マグヌッセン、クビアト、ストロール、グロージャンだ。リカルドは9番手に上がってQ3進出を果たしている。

Q2のトップタイムはルクレールがミディアムタイヤでマークした1分32秒760だ。ベッテルも好タイムを刻み、相棒に0.022秒差で2番手に浮上している。ソフトに切り替えていたメルセデスの2人とフェルスタッペンは決勝レースをミディアムタイヤでスタートできるようタイムを更新することなくピットに引き上げた。

12分間で争われたQ3はリカルドが序盤のアタックに参加せず、ノリスとガスリーがユーズドのソフト、それ以外は新しいソフトタイヤで開始早々にガレージを後にした。路面コンディションが大きく改善しているとあって全体的にタイムが伸びる中、暫定ポールの位置につけたのはボッタスだ。1分32秒029を刻んだボッタスにわずか0.012秒差でベッテルが2番手に続き、フェルスタッペンも0.162秒差、さらには4番手のルクレールもボッタスから0.198秒しか遅れていない。ハミルトンは他の4人より少し差があるとはいえ、0.292秒のギャップはハミルトンの腕を持ってすれば巻き返し可能と思われた。

9人がピットに引き上げた後、リカルドが無人のコースに入って8番手タイムを記録。その後、再び9人がガレージを離れて合流し、各車が最後のアタックラップに挑んでいった。

100分の数秒を競う激戦の結果、ボッタスのタイムを上回るドライバーは現れず、ボッタスがポールシッターに輝き、ペースアップがかなわなかったベッテルは2番手、フェルスタッペンは自己ベストを更新するも0.067秒届かず3番手にとどまっている。4番手のルクレールもベストタイムでまとめたが4番手となり、タイムを縮められなかったハミルトンは5番手で予選を終えた。6番手にアルボン、サインツ、ノリス、リカルド、ガスリーが10番手だ。

この後、現地は夏時間が終わるため、日本との時差は14時間から15時間に変わる。US GP決勝レースは日本時間4日(月)午前4時10分にスタートする予定だ。

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