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失格が2名、減速違反に今回も厳罰

M.S.
2018年10月24日 « フェラーリの力をベッテルが生かせず残念とブラウン | トロ・ロッソ勢がPU交換、ハートレーは8基目を開封 »
© Will Taylor-Medhurst/Getty Images
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シーズン第18戦US GPでは燃料使用量や燃料流量の問題で2名が失格になったほか、これまで2戦に続いて赤旗掲示中の減速不十分に今回も厳しいペナルティが科された。

21日(日)に行われた決勝レース後に失格が言い渡されたのはハースF1のケビン・マグヌッセンとフォース・インディアのエステバン・オコンだった。燃料使用量が問題になったマグヌッセンは、違反の程度がごくわずかだったとして『Twitter』で「レース全体でなんと0.1kgも(!)使いすぎていたってことで失格になった」とルールを批判している。

決勝レースでは下記に挙げた他にも接触したセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)とダニエル・リカルド(レッドブル)も審議対象となったが、2人のインシデントについてはおとがめなしの裁定が下っている。

また、グランプリ初日にはタイトル争いを継続できるか否かの重要な局面を迎えていたベッテルに赤旗掲示中の減速不十分で3グリッド降格が言い渡された。ここ2戦で似たようなケースの違反に同様のペナルティが科されており、スチュワードの裁定文にあるように一貫した姿勢が示された形となっている。このペナルティがなければレースリザルトやチャンピオンシップポイントの状況がどうなっていたか・・・はさておき、相棒キミ・ライコネンが優勝してライバルのルイス・ハミルトン(メルセデス)が3位にとどまったことで、ベッテルの選手権争いは首の皮一枚で可能性をつないでいる。

その他を含め、US GPの週末を通してスチュワードが審議し、何らかの処分を下したインシデントおよびペナルティの詳細は以下の通り。

US GP初日:10月19日(金)

【金曜フリー走行1回目】

◆ピエール・ガスリー(トロ・ロッソ)
違反内容:7基目の内燃機関(エンジン/ICE)、7基目のターボチャージャー(TC)、7基目のMGU-H、6基目のMGU-Kを使用、FIA F1スポーティングレギュレーション第23条3項(a)に違反
裁定: グリッド最後方からのスタート
裁定理由:FIA F1スポーティングレギュレーション第23条3項(b)に則り、上記のペナルティが適用された。

◆フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)
違反内容:ピットレーンを時速81.0kmで走行、FIA F1スポーティングレギュレーション第22条10項に違反
裁定:マクラーレンに罰金100ユーロ(約1万3,000万円)
裁定理由:カーナンバー14(アロンソ)が本イベントで時速80kmに設定されているピットレーンの速度制限を時速1km超過したため。

◆セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
違反内容:赤旗掲示中の減速不十分、FIA F1スポーティングレギュレーション第31条6項に違反
裁定:3グリッド降格、およびペナルティポイント2点
裁定理由:スチュワードは証拠映像、ポジショニングデータおよびテレメトリーを再調査し、カーナンバー5のドライバー(ベッテル)とチーム代表者から話を聞いた。スチュワードはベッテルが実際にマーシャリングセクター6と7でFIA ECUが設定した最小タイムより上を維持していなかったことを確認した。レギュレーションで述べられているように、第31条6項はドライバーが赤旗中に著しく減速することを確実にするために今年追加されている。このレギュレーションの違反は非常に重要なことだと受け止められる。今年発生した同様のインシデントに対する裁定との一貫性を踏まえ、スチュワードは上記のペナルティを科した。

ベッテルの累積ペナルティポイント:5ポイント(2018年10月19日時点)

(金曜フリー走行2回目はペナルティなし)

US GP2日目:10月20日(土)

【土曜フリー走行】

◆ブレンドン・ハートレー(トロ・ロッソ)
違反内容:ギアボックス交換、FIA F1スポーティングレギュレーション第23条5項(a)に違反
裁定:5グリッド降格
裁定理由:カーナンバー28(ハートレー)のギアボックスが6戦連続の使用期間を満たす前に交換されたため。

◆ブレンドン・ハートレー(トロ・ロッソ)
違反内容:8基目の内燃機関(エンジン/ICE)、8基目のターボチャージャー(TC)、8基目のMGU-H、7基目のMGU-Kを使用、FIA F1スポーティングレギュレーション第23条3項(a)に違反
裁定: グリッド最後方からのスタート
裁定理由:FIA F1スポーティングレギュレーション第23条3項(b)に則り、上記のペナルティが適用された。

【予選】

◆ピエール・ガスリー(トロ・ロッソ)
違反内容:ターン19でコースを逸脱、FIA F1スポーティングレギュレーション第27条3項に違反
裁定:FIA F1スポーティングレギュレーション第31条4項によるラップタイムの削除(1分36秒457)
裁定理由:カーナンバー10(ガスリー)はターン19でコーナー出口の縁石をクロスしてコースを離れ、マシンのいかなる部分も縁石の赤と白のセクションに接触していなかった。これにより、カーナンバー10がアドバンテージを得たとみなされた。

◆マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
違反内容:ギアボックス交換、FIA F1スポーティングレギュレーション第23条5項(a)に違反
裁定:5グリッド降格
裁定理由:カーナンバー33(フェルスタッペン)のギアボックスが6戦連続の使用期間を満たす前に交換されたため。チームはギアボックスの交換を10月20日16時52分に技術委員に申し出ている。

US GP決勝:10月21日(日)

【決勝】

◆ランス・ストロール(ウィリアムズ)
違反内容:ターン4でカーナンバー14(フェルナンド・アロンソ/マクラーレン)と接触、FIA F1スポーティングレギュレーション第38条1項に違反
裁定:ドライブスルーペナルティ、およびペナルティポイント2点
裁定理由:スチュワードは証拠映像を確認し、オープニングラップでカーナンバー18(ストロール)がコースを離れ、ターン4でコースに合流する際にカーナンバー14と接触したことに留意した。スチュワードはカーナンバー14のドライバーにインシデントの全面的な責任があるとみなしている。

ストロールの累積ペナルティポイント:7ポイント(2018年10月21日時点)

◆カルロス・サインツ(ルノー)
違反内容:ターン1でコースを離れてポジションを維持し、継続的なアドバンテージを得る、FIA F1スポーティングレギュレーション第27条3項に違反
裁定:5秒のタイムペナルティ、およびペナルティポイント1点
裁定理由:証拠映像を確認したスチュワードはターン1の進入でカーナンバー55(サインツ)がカーナンバー8(ロマン・グロージャン/ハースF1)のやや前方にいたこと、ならびにカーナンバー55がコースを離れつつターン1を抜け、ポジションを維持したことに留意した。

サインツの累積ペナルティポイント:3ポイント(2018年10月21日時点)

◆ロマン・グロージャン(ハースF1)
違反内容:ターン12でカーナンバー16(シャルル・ルクレール/ザウバー)と接触、FIA F1スポーティングレギュレーション第38条1項に違反
裁定:次戦における3グリッド降格、およびペナルティポイント1点
裁定理由:スチュワードは映像証拠を確認し、カーナンバー8のドライバー(グロージャン)とカーナンバー16のドライバー、おおよびチーム代表者らから事情を聴取した。映像証拠はターン12の進入でカーナンバー8がタイヤをロックさせ、カーナンバー16と接触したことを示している。このインシデントの結果として両マシンはダメージを負い、カーナンバー8はリタイアを強いられた。

スチュワードはカーナンバー8が前にいるマシンの位置と関連して、先立って減速してブレーキをかけていながらも、カーナンバー8はカーナンバー16と接触したことを把握している。スチュワードはこの状況を鑑み、1点のペナルティポイントを与えるものとする。

グロージャンの累積ペナルティポイント:10ポイント(2018年10月21日時点)

◆ケビン・マグヌッセン(ハースF1)
違反内容:レースで105kgを超える燃料を消費、FIA F1スポーティングレギュレーション第30条5項に違反
裁定:失格
裁定理由:スチュワードはチーム代表者らから事情を聴取した。レース中に消費された燃料が105kgを超えていたことが確認されている。

◆エステバン・オコン(フォース・インディア)
違反内容:1周目に最大燃料流量を超過、FIA F1テクニカルレギュレーション第5条1項4に違反
裁定:失格
裁定理由:スチュワードはテレメトリーを調査し、カーナンバー31のドライバー(オコン)ならびにチーム代表者らから事情を聴取した。スチュワードは1周目に燃料の最大流量が1時間あたり100kgを超過したことを確認している。

日本GP:コース上のバトルに3件のペナルティ
ロシアGP:ソチの決勝ではペナルティなし
シンガポールGP:バトルとペナルティ多発のシンガポール
イタリアGP:ルノーの申し立てに長文のリリースを発行したスチュワード
ベルギーGP:大クラッシュを引き起こしたヒュルケンベルグに厳罰
ハンガリーGP:タイヤセットを混合したルノーに執行猶予つき罰金
ドイツGP:ドイツはペナルティの少ない週末に
イギリスGP:泡と消えたガスリーの入賞
オーストリアGP:青旗無視のストロールに厳罰
フランスGP:スチュワード、フォース・インディアのタイヤ問題を重視
カナダGP:トロ・ロッソ勢のみがペナルティの対象に
モナコGP:罰金多発のモナコGP
スペインGP:計3台のリタイアを招いたグロージャン
アゼルバイジャンGP:5件のクラッシュにペナルティ
中国GP:クラッシュの責任を負ったフェルスタッペンとガスリー
バーレーンGP:ピットのトラブルに悩まされたライコネン
オーストラリアGP:たて続けに起こったハースF1の悲劇

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