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ハミルトンが逆転勝利!

Jim
2014年11月3日
© Sutton Images
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現地時間2日(日)、日本時間では日付が変わった3日(月)深夜5時からアメリカ・テキサス州オースティンにあるサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で2014年FIA F1世界選手権第17戦US GP決勝レースが開催された。

ロシアでコンストラクターズ選手権制覇を成し遂げたメルセデスはオースティンに乗り込んでも絶好調。フリー走行はルイス・ハミルトンが最速の座を譲らなかったが、予選でトップに立ったのはニコ・ロズベルグだった。ハミルトンは0.4秒差の2番手に甘んじている。ケタ外れの速さを見せつけるメルセデスの一方で、2番手チームの座を確保したのはウィリアムズ。バルテリ・ボッタスとフェリペ・マッサの両名が2列目からスタートし、5番グリッドのチャンピオンシップ3位につけるダニエル・リカルド(レッドブル)と表彰台をかけてしのぎを削った。

レースに先だって、マクラーレンのジェンソン・バトンがギアボックス交換で5グリッド降格、トロ・ロッソのダニール・クビアトはエンジンコンポーネント交換のペナルティで10グッリド降格となったが、予選順位が14番手だったため、残る6グリッド分は次戦に持ち越される。さらにレッドブルのセバスチャン・ベッテルが今季6基目のパワーユニット投入でピットレーンスタートを強いられた。

全長5.513kmを誇るサーキット・オブ・ジ・アメリカズの一戦は56周で争われ、決勝当日は快晴の下、気温23度、路面温度34度、湿度44%のドライコンディションでスタート時刻を迎える。

第1スティントにプライム側のミディアムタイヤを選んだドライバーは13番手スタートのニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)、最後列に並んだクビアト、ピットスタートのベッテルの3名。スタートはロズベルグが好発進を決め、ハミルトンも2番手でターン1を通過するが、ウィリアムズのボッタスがマッサに抜かれて4番手に後退した。

オープニングラップでは予選トップ10入りを果たしたザウバーのエイドリアン・スーティルがセルジオ・ペレス(フォース・インディア)に追突されてリタイア。ペレスはコーナーのエントリーでキミ・ライコネンの駆るフェラーリマシンにぶつかり、その反動でアウト側にいたスーティルに突っ込んだ。ライコネンはダメージがなかったのか、そのままレースを続けている。

コース上にデブリが散らばったため、セーフティカーが導入された。それを見て中位グループの数台がピットに向かいタイヤを交換。上位勢は概ねステイアウトを選んだ。ペレスはダメージを負ったマシンでピットにたどり着くも、レースを続けることはできなかった。

セーフティカーは4周目の終わりに解除されてリスタート。スタートでポジションを落としていたリカルドが5番手に復帰した以外、上位勢にオーダーの変化はない。セーフティカー導入中に速度違反があったとしてエステバン・グティエレス(ザウバー)、パストール・マルドナド(ロータス)、ジャン-エリック・ベルヌ(トロ・ロッソ)に5秒のストップアンドゴーペナルティが下された。

上位勢で先に動いたのはウィリアムズのマッサとレッドブルのリカルド。15周目にピットに入り、マッサは第1スティントと同じソフトタイヤを選んだが、リカルドはミディアムタイヤに交換している。さらに次のラップで先頭のロズベルグが1回目のピットストップを行い、オプションからプライムのコンパウンドに履き替えた。同時にピットインしたボッタスはマッサ同様にソフト、ソフトとつなぐタイヤ戦略を採っている。

メルセデスはロズベルグに続いてハミルトンのピットストップを17周目に完了。第1スティント終盤にペースが落ちていたハミルトンはロズベルグの後方でコースに戻った。

インシデントでペレスを欠くフォース・インディアはヒュルケンベルグのレースに集中するも、ヒュルケンベルグは18周目にテクニカルトラブルに見舞われ、コース脇にマシンを止めている。マシン撤去作業のため2周に渡ってイエローフラッグが振られた。

ロズベルグとハミルトンがトップを争う一方、中団ではバトンとアロンソが7番手をめぐって激しい攻防を繰り広げる。24周目の第1コーナーでアロンソがバトンを料理すると、先のターン12ではハミルトンがロズベルグからリードを奪った。ミディアムタイヤでペースを上げるのに苦労している様子のロズベルグを尻目に、ラップリーダーとなったハミルトンは後続を引き離しにかかる。

スタート直後にタイヤの使用義務を果たしたベッテルは27周目に3度目のタイヤ交換を行い、ミディアムタイヤに履き替えた。ベッテルとポジションを争うマクラーレンも動き、前を走っていたマグヌッセン、次いでバトンの順で2回目のピットストップを完了させている。

上位勢ではウィリアムズのボッタスが5番手を走っていた31周目にミディアムタイヤに交換。それを見たレッドブルがリカルドをピットに入れると、その翌周にはウィリアムズがマッサをピットに呼ぶ。ウィリアムズはリカルドを警戒して戦略を組んだが、マッサのピット作業にやや手間取り逆転されてしまう。

3番手以下を引き離しにかかるメルセデス勢は34周目と35周目にハミルトンとロズベルグのピットストップを実施。3番手に上がったリカルドが好ペースで近づくも、フレッシュなタイヤを履いたメルセデス勢がファステストラップや自己ベストタイムを刻み、ライバルを寄せ付けない。

フェラーリ勢は第2スティントを長く走り、まずは43周目にライコネンをピットに入れてミディアムからソフトのコンパウンドに交換。次のラップでアロンソも最後のピットストップを行った。フェラーリは最終スティントにオプションタイヤを使ってポジションアップを狙う作戦だ。ピットアウト後のアロンソはベッテルに先行を許すも、タイヤが温まったところでDRSを生かしつつベッテルを料理。6番手のポジションでチェッカーを目指した。一方のライコネンはポイント圏外に脱落した上、ペースが上がらず再度タイヤ交換を余儀なくされている。

残り周回数が少なくなる中、ベッテルはタイヤが持たず4回目のピットストップを強いられるも、フレッシュなソフトタイヤを生かしてゴボウ抜きを披露。ファステストラップとなる1分41秒379をたたき出すなどアメリカのレースファンを沸かせた。

9番手につけながらもペースダウンが激しいバトンに対し、51周目のターン1でグロージャンがオーバーテイクを仕掛けたところ、後ろに控えていたベルヌがインを突いて2台を追い抜く。ただ、この時、グロージャンにぶつかりコース外へ押し出したことが問題視され、レース後に審議されることになった。

結局、リードを奪って以降はロズベルグに攻撃させなかったハミルトンが優勝を果たし、ロズベルグが2位でチェッカーを受ける。メルセデス勢から21秒遅れて3位フィニッシュしたのはレッドブルのリカルドだった。

4位以下入賞はマッサ、ボッタス、アロンソ、ベッテル、マグヌッセン、ベルヌ、マルドナドがポイントを獲得している。なお、ベルヌはグロージャンとのインシデントに関する審議が控えており、ペナルティを受ける可能性がある。

この後、F1サーカスはオースティンから次の舞台となるブラジルへと移動する。連戦で挑むシーズン第18戦ブラジルGPは7日(金)に開幕し、日本時間21時から金曜フリー走行1回目が行われる予定だ。

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