レッドブル勢が同士討ちを演じたことでマクラーレンが1-2フィニッシュを飾ったトルコGPだが、この週末はあきらかにレッドブルとマクラーレンの差が縮まっていた。
もともと中高速サーキットに強い特性を持つマクラーレンは、予選でレッドブル勢に割って入ることに成功。ルイス・ハミルトンはスタートでセバスチャン・ベッテルにかわされたものの、すぐに抜き返してその後もペースを緩めなかった。ジェンソン・バトンも同じペースを発揮できたというのが、マシンのパフォーマンスが上がっている証拠だろう。
相変わらず上位チームはそれなりの信頼性を誇ったために中団チームにとっては厳しい戦いとなったが、ルノーのクビサがフェラーリ勢を抑えて入賞を果たし、フォース・インディアとBMWザウバーが1台ずつ入賞。これからの中団争いはさらに激しくなりそうだ。
【マクラーレン】 ジェンソン・バトン(予選:4番手/決勝:2位) ルイス・ハミルトン(予選:2番手/決勝:優勝)
最高の結果を手に入れたハミルトンだが、レッドブル勢のクラッシュによって先頭に立ってからはチームメイトのバトンにかわされるシーンがあった。これは2台ともに燃費走行を行っていたためだという。今週末は初日から常に上位につけたマクラーレン勢。次戦カナダGPも得意の高速コースのため、レッドブルを上回る走りができるかどうか期待される。
【メルセデスGP】 ミハエル・シューマッハ(予選:5番手/決勝:4位) ニコ・ロズベルグ(予選:6番手/決勝:5位)
今週末のメルセデスGPは、フェラーリを上回る結果を残した。ミハエル・シューマッハは予選からニコ・ロズベルグに先行し、レースでも好結果をマーク。ロズベルグとしてはスタートでシューマッハを上回れなかったことが抑え込まれた要因だと考えているようだ。
【レッドブル】 セバスチャン・ベッテル(予選:3番手/決勝:リタイア) マーク・ウェバー(予選:ポールポジション/決勝:3位)
1周早めのピットストップを行ってハミルトンをかわしたベッテル。ウェバーとの1-2態勢を築いていたものの、バックストレートでバトルをした際に接触してマシンを降りた。チャンピオンシップ争いにおいて、この失点が影響するようなことにならなければいいのだが・・・。
【フェラーリ】 フェリペ・マッサ(予選:8番手/決勝:7位) フェルナンド・アロンソ(予選:12番手/決勝:8位)
どちらも予選結果よりポジションを上げたわけだが、メルセデスGPやロバート・クビサ(ルノー)に抑えられてレースを終えた。トルコGPを3回制した経験があるマッサだが、今週末は輝けず。アロンソはピットストップで可夢偉とエイドリアン・スーティル(フォース・インディア)をかわしてポイントを獲得したが、チームメイトを上回ることはできなかった。
【ウィリアムズ】 ルーベンス・バリチェロ(予選:15番手/決勝:14位) ニコ・ヒュルケンベルグ(予選:17番手/決勝:17位)
スタートでマシントラブルを抱えたルーベンス・バリチェロは、その後もスロットルトラブルなどに見舞われて苦しい展開に。ニコ・ヒュルケンベルグはオープニングラップの接触でマシンにダメージを追い、緊急ピットインを余儀なくされた。
【ルノー】 ロバート・クビサ(予選:7番手/決勝:6位) ヴィタリー・ペトロフ(予選:9番手/決勝:15位)
クビサは第2戦以降、6戦連続でポイントを獲得。チームメイトのヴィタリー・ペトロフもポイント獲得が確実だったが、アロンソとのバトルで右フロントタイヤのパンクチャーに見舞われ、緊急ピットインでポジションを落とした。最終周には意地のファステストラップをたたき出している。
【フォース・インディア】 エイドリアン・スーティル(予選:11番手/決勝:9位) ビタントニオ・リウッツィ(予選:18番手/決勝:13位)
序盤は可夢偉を抜きあぐねていたエイドリアン・スーティルは、終盤にバックストレートでオーバーテイクを決めた。ビタントニオ・リウッツィは後方グリッドからのスタートだったこともあって、大きくポジションを上げられずに入賞を逃している。
【トロ・ロッソ】 セバスチャン・ブエミ(予選:14番手/決勝:16位) ハイメ・アルグエルスアリ(予選:16番手/決勝:12位)
セバスチャン・ブエミはオープニングラップでヒュルケンベルグと接触してパンク、緊急ピットインを余儀なくされた。ハイメ・アルグエルスアリは2回のピットストップを実施したが、入賞は果たせなかった。
【ロータス】 ヤルノ・トゥルーリ(予選:19番手/決勝:リタイア) ヘイキ・コバライネン(予選:20番手/決勝:リタイア)
予選できっちり新チームの最上位につけたロータスは、レースでも先行。ヘイキ・コバライネンはバリチェロを追いまわすシーンも見せたが、最終的には2台ともにハイドロリック系のトラブルを抱えてマシンを止めている。
【HRT】 カルン・チャンドック(予選:24番手/決勝:20位) ブルーノ・セナ(予選:22番手/決勝:リタイア)
2台とも燃料システムのトラブルに悩まされた。それでも今週末は予選でヴァージンの1台を上回っており、少しずつ競争力を増している状況。ダウンフォースが欠落していることによってトップスピードは相変わらず好調で、次戦カナダGPでは新チーム勢とおもしろい戦いを演じるかもしれない。
【BMWザウバー】 ペドロ・デ・ラ・ロサ(予選:13番手/決勝:11位) 小林可夢偉(予選:10番手/決勝:10位)
ついに可夢偉が今シーズン初ポイントを手にした。序盤はスーティルにかわされてポジションを11番手に下げたが、ピットストップでスーティルを逆転。その後再びオーバーテイクされたが、他車のリタイアもあって10位1ポイントをつかんだ。ペドロ・デ・ラ・ロサも同じようなペースだったが、スタート位置が可夢偉よりも後ろだったことでポイント獲得は果たせていない。
【ヴァージン】 ティモ・グロック(予選:21番手/決勝:18位) ルーカス・ディ・グラッシ(予選:23番手/決勝:19位)
今週末はルーカス・ディ・グラッシがHRTの1台に予選で負けてしまったが、レースでは信頼性を発揮して2台が完走。新チームすべてに共通するトップスピードの優位性があるため、次戦カナダGPは注目だ。ティモ・グロックにとって相性のいいサーキットでもある。


