
トロ・ロッソはダニール・クビアトとの契約を延長、来年もチームにとどまることが発表された。
今季序盤のスペインGPを前に、レッドブルからトロ・ロッソに"降格"となったクビアトのF1キャリアは大ピンチに陥った。以降のレースでクビアトは4ポイントの獲得にとどまっており、現在GP2でランキング2位につけるピエール・ガスリーなど多くの優秀な若手ドライバーを抱えるレッドブルファミリーでのキャリア継続に黄色信号が灯っていると考えられていたが、US GP週末の22日(土)にトロ・ロッソからクビアト残留の報がもたらされた。
「良い知らせ!」と話すクビアトは「レッドブル、(ヘルムート)マルコ博士、それから、今年始めにチームに戻って以来ずっと僕のことを信頼して支えてきてくれたチームの皆に感謝したい。自分がホームだと感じられるチームに残留できることになって本当にうれしい」と続けている。
「2017年も一緒にがんばっていくのがすごく楽しみだし、かなり高い目標を掲げている。200%の力で常に必死に取り組んでいくつもり。もちろん、いつも通りハードにプッシュしていく。うれしいな!」
トロ・ロッソはすでにカルロス・サインツの続投を明かしているため、クビアト残留決定によりコンビの継続も決まった。
チーム代表のフランツ・トストは「相対的に早くドライバーラインアップを発表することは変化をもたらす。(2017年は)F1全体に新たなエレメントが数多く導入されるのに加えて、とりわけうちのチームはパワーユニットのサプライヤーが変わるので、同じ2人のドライバーを起用することで安定感とベンチマークを得られる」と述べた。
「カルロスに関しては次が3年目となる。つまり、われわれがいかに彼のことを高く評価しているかを物語っている。最近のレースではダニールが本調子を取り戻しつつある。彼にはいつも、われわれとの将来は君自身の手にあるのだと伝えてきたが、彼がその言葉に答えるように、2017年のSTR 12のシートを確保するにふさわしいパフォーマンスを発揮してくれた」
「これで才能にあふれる強力なドライバーペアを擁して、非常に競争が激しいと予想するシーズンに挑むことになった」
また、サインツは次のようにコメントしている。
「2017年に向けてF1のパイプラインに並ぶ変化の多さを考えると、ダニールと僕が来年のトロ・ロッソでもチームメイトとして続けるのは良いことだと思う。2010年からずっと一緒にやってきているから、お互いによく知っているし、しっかり協力して取り組めている。今シーズンがまだ終わっていないのは分かっているけど、僕はすでに来年が楽しみでしょうがない!」
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