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マルドナド初優勝!

M.S.
2012年5月13日
並んでターン1に向かうアロンソとマルドナド © Sutton Images
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2008年以来のシーズン中テストを経てそれぞれに大幅なアップデートを携えたF1サーカスがヨーロッパに帰還し、シルクイート・デ・カタルーニャ(カタロニア・サーキット)にて13日(日)日本時間21時から2012年FIA F1世界選手権第5戦スペインGP決勝が行われた。

サーキットは1周4.655km、決勝レースは66周で行われる。DRSゾーンはメインストレートの1カ所に設定された。ピレリはこの週末にソフトコンパウンドとハードコンパウンドの2種類のドライタイヤを準備し、今季初となる性能差の開いた組み合わせで戦略に幅を持たせることを意図している。

土曜日に行われた予選では最速タイムをマークしたマクラーレンのルイス・ハミルトンが燃料不足によりピットへ戻らずにコース上でストップ。レギュレーションではマシンが自力でピットまで戻ってこなければならないとされており、チームは十分な燃料を補給できなかったことを不可抗力と主張したものの、スチュワードによってハミルトンのポールポジションははく奪され、グリッド最後方からのスタートとなった。

このペナルティにより初のポールポジションについたのはウィリアムズのパストール・マルドナド。地元スペイン出身のフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)がマルドナドと共にフロントローにつく。

レース開始時の天候は晴れ、気温22度、路面温度34度のドライコンディション。すべてのドライバーが第1スティントのタイヤとしてソフトタイヤをチョイスした。

フォーメーションラップの後にレースがスタートすると、アロンソがすかさずマルドナドに並びかける。そのままアロンソが前に出て、マルドナド、キミ・ライコネン(ロータス)の順でターン1を抜けていった。1周目が終わったところでアロンソ、マルドナド、ライコネン、ニコ・ロズベルグ(メルセデス)、ロマン・グロージャン(ロータス)、ミハエル・シューマッハ(メルセデス)、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)、ジェンソン・バトン(マクラーレン)、小林可夢偉(ザウバー)、ポール・ディ・レスタ(フォース・インディア)のトップ10となっている。

7周目、12番手を走っていたマーク・ウェバー(レッドブル)がピットに向かったのを皮切りにライバルたちも続々とタイヤ交換を行い、上位勢では12周目にマルドナドとライコネンが最後に1回目のピットストップを完了。まだピットに入っていないハミルトンが4番手にポジションを上げていた。

ほとんどのドライバーがプライムに履き替えている一方、再びオプションを装着したグロージャンはブルーノ・セナ(ウィリアムズ)と軽く接触したものの、走行を続けている。

しかし、続く13周目にブルーノが今度はシューマッハと接触。得点圏内を走っていたシューマッハだが、ここでブルーノと共にリタイアとなった。この一件についてはレース後に審議されることになっている。

15周目にはハミルトンが1回目のピットストップを行うも、リリース時に何かを踏んだ模様でマシンを跳ね上げつつコースへ戻る。18周目にはウェバーが2回目のタイヤ交換と同時にフロントウイングを交換し、上位はアロンソ、マルドナド、ライコネン、グロージャン、ロズベルグ、ベッテル、バトン、可夢偉、ディ・レスタ、ジャン-エリック・ベルヌ(トロ・ロッソ)というオーダー。

各ドライバーが2回目のタイヤ交換に向かう中、2番手マルドナドは25周目にピットへ向かう。トップのアロンソは27周目にピットストップを行ったものの、速さを見せていたマルドナドに先行されて順位が逆転した。

28周目にはベッテルとフェリペ・マッサ(フェラーリ)にイエローフラッグ掲示中のオーバーテイクでドライブスルーペナルティが科される。2人がペナルティを消化した時点でマルドナド、アロンソ、ライコネン、グロージャン、ハミルトン、ロズベルグ、バトン、可夢偉、ベッテルに続いてニコ・ヒュルケンベルグがポイント圏内に浮上した。

34周目、可夢偉がバトンをオーバーテイクして7番手にポジションを上げる。2ストップを狙うハミルトンが2回目のピットストップを実施して14番手でコースに戻ったのは36周目のことで、先には30周もの長い道のりが待っていた。同じタイミングでシャルル・ピック(マルシャ)にブルーフラッグ無視でドライブスルーペナルティが科されるも、ピットレーンに向かったピックはそのままリタイアしている。

バトンが上位勢では先陣を切って3回目のピットストップを行ったのは39周目のこと。トップのマルドナドは42周目にピットに入り、一瞬ピット作業がもたつく場面がありながらも大きく遅れることなくコースに合流した。

また、セルジオ・ペレス(ザウバー)もピット作業でミスがあり、右リアタイヤを担当するメカニックが転倒。何とかピットを後にしたペレスだったが、最終セクターでマシンを止めてリタイアとなった。

後方ではハミルトンが着実に前をパスして再び得点圏内に。5番手に上がっていたベッテルは43周目にピットに向かい、序盤の僚友と同様にフロントウイングを交換している。

45周目にアロンソが最後のタイヤ交換を実施したことで、上位勢でまだピットストップを行なっていないのはラップリーダーとなったライコネンと4番手グロージャン、7番手ハミルトンのみとなった。

古いタイヤで走行を続けるライコネンがマルドナドを抑える形となったのを好機に、アロンソがマルドナドとの差をつめていく。マルドナドがライコネンをかわして前に出ると、アロンソもそれに続いた。

ライコネンは49周目にピットへ。その頃にはトップ2の差はついに1秒以内に入り、アロンソがマルドナドにプレッシャーをかける。

その後グロージャンも52周目に最後のピットストップを完了し、マルドナド、アロンソ、ライコネン、グロージャン、ロズベルグ、可夢偉、ハミルトン、バトン、ベッテル、ヒュルケンベルグがトップ10に並んでチェッカーフラッグを目指した。

アロンソが引き続きマルドナドに焦点を定めるその後ろで、6番手の可夢偉がロズベルグの、9番手ベッテルがバトンのすぐ背後に迫る。何度かの試みの後、2人とも前を行くライバルのオーバーテイクに成功している。

ベッテルはさらに前をかわして6番手へ。一方で、レースの最終局面においてアロンソはマルドナドとの差を徐々に広げられてしまう。

そのままポジションを守りきったマルドナドがウィリアムズにとって2004年ブラジルGP以来となる勝利を決め、4月に70歳の誕生日を迎えたフランク・ウィリアムズ代表のお祝いに最高のプレゼントで花を添えた。ベネズエラ人ドライバーの優勝はF1史上初であり、今季5戦目にして5つの異なるチームから5人目の勝者が誕生している。

2位アロンソ以下、ライコネン、グロージャン、可夢偉、ベッテル、ロズベルグ、ハミルトン、バトン、ヒュルケンベルグまでがポイントを獲得。

11番手以降はウェバー、ベルヌ、ダニエル・リカルド(トロ・ロッソ)、ポール・ディ・レスタ(フォース・インディア)、マッサ、ヘイキ・コバライネン、ヴィタリー・ペトロフ(共にケータハム)、ティモ・グロック(マルシャ)、ペドロ・デ・ラ・ロサ(HRT)が完走を果たしている。

次戦は伝統の市街地レース、第6戦モナコGP。最初のセッションである木曜フリー走行1回目は5月24日(木)日本時間17時にスタートする予定だ。

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