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バルセロナダイアリー:F1にモーターホームバトル勃発!?

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2019年5月10日 « ミック、「なりたいと思うドライバーは父だけ」 | F1にCLの大逆転劇は起きないとフェルスタッペン »
© Dan Istitene/Getty Images
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F1のパドックというのはレース週末を通して多くの真剣な戦いが展開される場所ではあるが、ここではもう少し多彩なスペインGPの裏側を紹介しよう。

新しいわが家

フライアウェイ後の最初のレースであるスペインGPはヨーロッパラウンドの開幕戦でもある――よってチームたちはここで初めて自分たちのモーターホームをパドックに持ってくることになるわけだ。

今週のバルセロナにはいくつか新しいものがお目見えしている。この14年で初めて、レッドブルは有名ないつものエナジーステーションではなく、"ホルツハウス"(直訳すると木の家、内部は持続供給に配慮した417立方メートルのオーストリア産木材で作られている)という新しい施設を持ち込んだ。

ベースは昨年のオーストリアGPで使用された古いMotoGPのモーターホーム。マックス・フェルスタッペンがチームに初のホームレース勝利を献上した時のものだ。この新しいホルツハウスは3階建て、床面積は1,221平方メートルあり、25人のクルーによって32時間で組み立てられ、1日で解体することができる。

エアコンはなく、空気が壁を通り抜ける自然対流によって涼しさを保つが、中には総計26台もの冷蔵庫が据えられ、あらゆる種類のレッドブルがストックされている。キッチンはレースで毎回100kgのパスタ、120kgの魚と180kgの肉を提供できるほどの規模だ。

「旧エナジーステーションの半分ほどのドラマがここで起これば、十分と言えるだろうね!」とチーム代表のクリスチャン・ホーナーは述べた。

ドライバーが過ごす場所は何も変わっていないとマックス・フェルスタッペンはやや不本意な様子だが、ここで意外にもダニエル・リカルドの離脱による恩恵があったことを明らかにした。

「僕の部屋以外は全部新しくなってる」と彼は述べた。「でも、今までダニエルのものだった部屋を僕が乗っ取ったんだ。そっちの方が大きかったからさ」

次のレースの舞台はモンテカルロ。そこでのホルツハウスは巨大なはしけに乗せられてぷかぷかとハーバーに浮かび、モナコGPの週末を見守ることになる。

新しい施設を見せびらかしているのはレッドブルだけではない。スポーツくじを運営する『SportPesa(スポートペサ)』とパートナーシップを結んだレーシング・ポイントも豪華な設備を引っ提げてきた。昨年8月にローレンス・ストロールに買収され、2019年はフォース・インディアからチーム名を変更して参戦中だ。カナダ人富豪は多額の投資をチームに約束している。

彼らのスポークスパーソンが教えてくれたところによると、新施設――3階建て、面積800平方メートルを誇る――はチームをコースの内外で改善しようというオーナーのコミットメントの表れとのこと。こちらはレース週末に800食の食事をサーブすることができ、ホルツハウスと同様に2日とかからず設営が可能。チームはそのデザインを彼らのエンジンサプライヤー、すなわち現ワールドチャンピオンであるメルセデスのモーターホームを設計したのと同じ会社に依頼した。

ハースF1チームのメンバーたちも今年は少しばかりランチを取るスペースが広くなる。チームは2019年シーズン用に拡張したモーターホームを公開した。彼らが3年前にF1に参戦した時から欧州戦で使っていたもののアップグレード版に過ぎないが、ここにも新たなタイトルパートナーを得て名乗りを上げようとするチームの意気込みが見て取れる。

しかし、せっかくモーターホームを拡大したというのに、隣がレッドブルの巨大なホルツハウスだったというのは何という運の巡り合わせだろうとチームの数人はジョーク交じりに肩をすくめていた。

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