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計3台のリタイアを招いたグロージャン

M.S.
2018年5月16日 « マッサがベンチュリと共にフォーミュラE参戦 | ライコネンが3つのエレメントを新品に »
© Will Taylor-Medhurst/Getty Images
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シーズン第5戦スペインGPで発生した3台がリタイアするクラッシュの責任を負い、ハースF1のロマン・グロージャンにペナルティが科された。

グロージャンは前を行くチームメイトのケビン・マグヌッセンを避けた際にコントロールを失ってしまい、後ろから来るマシンとの接触を回避しようとしたものの、その動きがかえってニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)とピエール・ガスリー(トロ・ロッソ)を道連れにする結果につながった。

グロージャンは自身の動きが最良の選択肢だと考えていたと主張。しかし、スチュワードはコース左側でほぼコースアウトしかけていたグロージャンが自らの決断で右に動いた結果起きた事故であることを受け、グロージャンに次戦での3グリッド降格と2点のペナルティポイントを科すことを決めた。

ほかに決勝ではコースアウトした後の合流の仕方に問題があったマクラーレンのストフェル・バンドールンにペナルティが発令されている。

コースアウト後の挙動については土曜フリー走行でマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が、予選でマーカス・エリクソン(ザウバー)がそれぞれ取り沙汰されるも、当時の状況をかんがみておとがめなしの裁定が下った。エリクソンは予選で赤旗が出ている際に他車をオーバーテイクした件についても審議を受けるも、こちらもペナルティが発令されるには至っていない。

グランプリ初日にはマグヌッセンが危険なドライビングで戒告を受けたほか、セルジオ・ペレスのピットストップに珍しいタイプのミスがあったフォース・インディアには罰金が言い渡されている。

スペインGPの週末を通してスチュワードが審議し、何らかの処分を下したインシデントおよびペナルティの詳細は以下の通り。

スペインGP初日:5月11日(金)

【金曜フリー走行1回目】

◆ケビン・マグヌッセン(ハースF1)
違反内容:他車を妨害する、および危険性をはらむドライビングの容疑、FIA F1スポーティングレギュレーション第27条4項に違反、および同31条5項に違反の疑い
裁定:戒告(ドライビング/マグヌッセンが戒告処分を受けるのは今季1回目)
裁定理由:スチュワードはFP1(フリー走行1回目)実施中の12時38分に発生したカーナンバー16(シャルル・ルクレール/ザウバー)とカーナンバー20(マグヌッセン)のクラッシュについて車載カメラの映像、ならびにコース上の映像、マーシャリングデータ、カーテレメトリーを確認し、カーナンバー20のドライバーおよびチームの代表者から話を聞いた。ドライバーはターン10でイエローフラッグを見て、ラップを取りやめたと説明している。ドライバーはフラッグが解除されたのに気づかず、すぐ後ろから来ていたカーナンバー16のドライバーは当該セクターに来たときにイエローフラッグの状態ではなかったため、ラップを中断していなかった。スチュワードはこの説明を受け入れ、今回のケースが不必要な妨害には当たらないこと、すなわち、第31条5項の違反ではないと判断した。

しかしながら、スチュワードがターン1入り口におけるカーナンバー20の挙動を確認したところ、カーナンバー20のドライバーは当時オーバーテイクしようとしていたカーナンバー16の前で右に動いていた。両マシンは接触を免れたものの、スチュワードはこの動きは危険性をはらみ、不必要なものであり、第27条4項の違反だと判断している。

【金曜フリー走行2回目】

◆セルジオ・ペレス(フォース・インディア)
違反内容:安全性に欠ける状態でピットストップからリリース、FIA F1スポーティングレギュレーション第28条13項(b)に違反
裁定:フォース・インディアに罰金5,000ユーロ(約65万3,000円)
裁定理由:スチュワードはカーナンバー11のピットストップが実施された際の映像と音声を確認するとともに、チームの代表者とドライバーから事情を聴取した。スチュワードはマシンがリリースされたときにホイールが適切に装着されておらず、第28条13項(b)に反して安全性に欠ける状況だったと判断した。通常とは異なり、ホイールはマシンに噛み合っており、ホイールがしっかりと装着されていないことはすぐには分からなかった。スチュワードが技術委員によるマシンの調査を実施したところ、その結論はチームの見解と合致し、ホイールは固定されていたものの、ホイールナットにクロススレッドが生じたというものだった。ドライバーは上記の状況が明らかになった際、安全に停車できる可能なかぎり早いタイミングでマシンを止めている。また、無線には若干の混乱があったものの、チームはターン9の直前まで分かっていなかった問題に気づいたところで、できるかぎり迅速に指示を与えた。

同様の性質を持つケースにおける前例を鑑み、あらゆる適切な手段がとられたこと、また、特にリリース時はマシンが危険な状況だとは分からなかったことを踏まえ、スチュワードは前述のレギュレーションで言及されているグリッドペナルティを適用しないと判断している。しかしながら、ホイールが完全に、かつ適切な状態で装着されるようあらゆる手段を尽くすのはチームの責任であるため、チームに罰金5,000ユーロを科すものとする。

スペインGP2日目:5月12日(土)

(土曜フリー走行はペナルティなし)

【予選】

◆ブレンドン・ハートレー(トロ・ロッソ)
違反内容:ギアボックス交換、FIA F1スポーティングレギュレーション第23条5項(a)に違反
裁定:5グリッド降格
裁定理由:カーナンバー28(ハートレー)のギアボックスが6戦連続の使用期間を満たす前に交換されたため。

スペインGP決勝:5月13日(日)

【決勝】

◆ストフェル・バンドールン(マクラーレン)
違反内容:スペインGP注意事項第9項に反し、コースを離れて合流する際にボラードの左側を維持せず、FIA国際スポーティングコード第4章1項1(i)に違反
裁定:タイムペナルティ5秒、およびペナルティポイント1点(12カ月有効)
裁定理由:スチュワードが映像を確認したところ、カーナンバー2のドライバーはターン2でコースを離れた後、レースディレクターによるスペインGP注意事項の指示に反してターン3直前でボラードの左側を通過しなかったため。

バンドールンの累積ペナルティポイント:5ポイント(2016年5月13日時点)

◆ロマン・グロージャン(ハースF1)
違反内容:カーナンバー27(ニコ・ヒュルケンベルグ/ルノー)およびカーナンバー10(ピエール・ガスリー/トロ・ロッソ)と接触、FIA F1スポーティングレギュレーション第38条1項に適宜されるインシデントに関与
裁定:次戦における3グリッド降格ペナルティ、およびペナルティポイント2点(12カ月有効)
裁定理由:スチュワードは映像を確認するとともにカーナンバー8のドライバーであるロマン・グロージャンとチーム代表者から事情を聴取した。カーナンバー8がカーナンバー20(ケビン・マグヌッセン/ハースF1)に続いてターン2の出口に向かった際、カーナンバー20は一時的にマシンコントロールを失った。カーナンバー8がカーナンバー20を避けたことで前者はマシンコントロールを失い、ターン3入り口でコースの左側によれた。ドライバーはスチュワードに、マシンがコース中央に動いているように感じたため、パワーを上げてコース右側へクロスし、後続車に場所を空けようとしたと説明している。しかしながら、コースを横切っている際にカーナンバー8はカーナンバー27とカーナンバー10のラインに入り、3台は接触してリタイアを喫した。

ドライバーはスチュワードに対し、他のマシンを避けるべくコースを横切る決断をしたのであり、それが最良の選択だと感じていたと述べている。ドライバーが他の選択をしていた場合にどうなっていたかは定かではないものの、スチュワードはドライバーが自らで選択した通り、後続車の前を通過したときにクラッシュが発生したのは確かだと判断。さらに、映像を検討する中で、ドライバーがコースを横断すると決断した当時、マシンは左のラインを取っており、ほぼコースアウトしかけていたことを確認している。

以上から、スチュワードはドライバーにペナルティを科すことを決定した。

グロージャンの累積ペナルティポイント:5ポイント(2018年5月13日時点)

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