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正面から見えなかったフォース・インディアのナンバー

M.S.
2017年5月17日 « ピレリ、モナコGPのタイヤ配分を発表 | マクラーレンに再びペナルティ »
© Mirko Stange/Sutton Images
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レース中に数々のインシデントが取り沙汰されたシーズン第5戦スペインGPだが、スチュワードが取り上げた中でもおそらく今後目にすることはない違反例はフォース・インディアによるカーナンバー表示のルール違反だろう。

ファンがカーナンバーを識別しやすくするため、スペインGPの週末からレギュレーションの一部が改められた。新たなルールでは「マシンの正面から明確に」見えることが義務付けられていたものの、フォース・インディアはこれに違反したとして執行猶予付きの罰金を科されている。

今年から目を引くピンクをマシンカラーに取り入れた同チームのオトマー・サフナウアー(最高執行責任者/COO)は「ピンクは非常に見分けやすいので、セルジオ(ペレス)かエステバン(オコン)のどちらかなのはすぐに分かる。彼らのヘルメットは、見てもらえれば分かる通り異なっている」と述べたものの、同チームには今後の改善が要求されている。

グランプリ初日の夜から翌日にかけてはメルセデスが"消灯令"に違反するも、前戦で同様の違反が指摘されたフェラーリやルノーと同様、これがシーズンに2回許容されている例外の1回目にあたるため、特に措置は取られていない。

決勝レースで起こったクラッシュの多くはいわゆるレーシングインシデントとしておとがめなしの裁定が下されており、唯一の例外がウィリアムズのフェリペ・マッサに衝突したマクラーレンのストフェル・バンドールンだった。

その他を含め、スペインGPの週末を通してスチュワードが審議・裁定したインシデントおよびペナルティは以下の通り。

スペインGP初日:5月12日(金)

(金曜フリー走行1回目はペナルティなし)

【金曜フリー走行2回目】

◆セルジオ・ペレス(フォース・インディア)
審議内容:常にコース内にとどまるためにあらゆる努力を払うのを怠った疑い、および正当な理由なく意図的にコースを離れた疑い、FIA F1スポーティングレギュレーション第27条3項違反容疑
裁定:おとがめなし
裁定理由: スチュワードはカーナンバー11 のドライバーであるセルジオ・ペレスとチームの代表から事情を聴取し、映像による証拠を検討した結果、第27条3項の違反はなかったと判断した。当該ドライバーはターン6でHAM(ルイス・ハミルトン/メルセデス)が7秒後方にいると知らされ、ターン10ではHAMが4秒後方だと通知されたため、HAMの走行を阻害しないようにコースを離れてピットレーンに向かったと述べている。スチュワードはフリー走行での出来事だったことを鑑み、これを"正当な理由"だと見なす。予選もしくは決勝で同様のことがあった場合、このような判断が下されないことを付記するものである。

スペインGP2日目:5月13日(土)

◆メルセデスAMGペトロナス・モータースポーツ
昨晩、メルセデスAMGペトロナス・モータースポーツチームのマシンオペレーションに携わるメンバーが、土曜フリー走行開始予定時刻から11時間前の5月13日0時00分に始まり、同開始予定時刻から3時間前の5月13日8時00分(いずれも現地時間)に終わる8時間のピリオド中にサーキット範囲内に立ち入った。

メルセデスAMGペトロナス・モータースポーツチームにとってこれが2017年F1選手権シーズンに2回許容される例外のうち1回目にあたるため、本件に対する措置は取られない。

(土曜フリー走行はペナルティなし)

【予選】

◆ストフェル・バンドールン(マクラーレン)
違反内容:5基目のエナジーストア(ES)、ならびに5基目のコントロールエレクトロニクス(CE)を使用、FIA F1スポーティングレギュレーション第23条3項(a)に違反
裁定:10グリッド降格、内訳は次の通り
1)5基目のES搭載による10グリッド降格(初回以外の5基目コンポーネント搭載)
2)5基目のCE搭載による5グリッド降格(初回以外の5基目コンポーネント搭載)
裁定理由:FIA F1スポーティングレギュレーション第23条3項(a)および第23条3項(e)に則り、上記の通り10グリッド降格終えナルティが科される。チームは5月14日9時43分にパワーユニットエレメントの交換を技術委員に通知した。

スペインGP決勝:5月14日(日)

【決勝】

◆キミ・ライコネン(フェラーリ)およびマックス・フェルスタッペン(レッドブル)
審議内容:ターン1でコースを逸脱し、レースディレクターの注意事項(9.1)の指示に反する形で復帰、FIA F1スポーティングレギュレーション第27条3項およびFIA国際スポーティングコード第12章1項1(i)の違反容疑
裁定:おとがめなし
裁定理由:スチュワードが映像による証拠を確認した結果、クラッシュの影響でボラードの左側を通行することが不可能だったと判断したため。

◆フェリペ・マッサ(ウィリアムズ)
審議内容:カーナンバー14(フェルナンド・アロンソ/マクラーレン)を意図的にコース外へ押しやった疑い、FIA国際スポーティングコード附表L第4章2項(b)に違反容疑
裁定:おとがめなし
裁定理由:スチュワードが映像による証拠を確認したところ、カーナンバー19(マッサ)がレーシングラインを取っており、前方で起きたカーナンバー7(キミ・ライコネン/フェラーリ)とカーナンバー33(マックス・フェルスタッペン/レッドブル)のインシデントに集中していたことが明らかだったため。

◆キミ・ライコネン(フェラーリ)およびバルテリ・ボッタス(メルセデス)、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
審議内容:ターン1における接触、FIA F1スポーティングレギュレーション第38条1項に規定されるインシデントへの関与容疑
裁定:おとがめなし
裁定理由:スチュワードが映像による証拠を確認した結果、どのドライバーにも完全な、もしくは主たる責任がないと判断したため。

◆ストフェル・バンドールン(マクラーレン)
違反内容:ターン1でカーナンバー19(フェリペ・マッサ/ウィリアムズ)と接触、FIA F1スポーティングレギュレーション第38条1項に規定されるインシデントに関与
裁定:次戦での3グリッド降格、およびペナルティポイント2点(12カ月有効)
裁定理由:カーナンバー2(バンドールン)のドライビングがカーナンバー19との接触を引き起こしたため。

バンドールンの累積ペナルティポイント:3ポイント(2017年5月14日時点)

◆パスカル・ウェーレイン(ザウバー)
違反内容:ピットエントリーにあるボラードの右側を維持せず、FIA国際スポーティングコード第12章1条1項(i)に違反
裁定:5秒のタイムペナルティ、およびペナルティポイント2点(12カ月有効)
裁定理由:スチュワードが映像による証拠を確認した結果、カーナンバー94(ウェーレイン)が第12条1条1項(i)に背いてレースディレクターの指示書(8.2)を順守しなかったと判断したため。

ウェーレインの累積ペナルティポイント:6ポイント(2017年5月14日時点)

◆ケビン・マグヌッセン(ハースF1)およびダニール・クビアト(トロ・ロッソ)
審議内容:ターン4における接触、FIA F1スポーティングレギュレーション第38条1項に定義されているインシデントへの関与容疑
裁定:おとがめなし
裁定理由: スチュワードが映像による証拠を確認した結果、どのドライバーにも完全な、もしくは主たる責任がないと判断したため。

◆サハラ・フォース・インディア
違反内容:レギュレーションに準拠しないカーナンバーの表示、FIA F1スポーティングレギュレーション第9条2に違反
裁定:フォース・インディアに執行猶予付きの罰金2万5,000ユーロ(約310万円)
裁定理由:チーム代表者から聞き取りを行い、複数の写真を調べた結果、スチュワードはコンペティターであるサハラ・フォース・インディアF1チームが関連規則(及びTM/002 - 17)に違反していると判断した。故に罰金2万5,000ユーロを科す。しかしながら、以下の軽減事由からみて、罰金の執行はこの件についてさらなる違反がない限り、12月にわたって猶予することとする。

軽減事由は次の通り:

1. コンペティターはレース前にナンバーについて何ら異議を申し立てられていない 2. イベント中にナンバー(サイズ、カラーと配置)は変更されていない 3. コンペティターはFIAと協力し、直ちに状況の修正に取り組むことを申し出た

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