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スチュワード、メルセデス勢接触の経緯を説明

M.S.
2016年5月17日 « 僚友との接触後も関係は変わらないとハミルトン | ハミルトンが4基目コンポーネント搭載 »
© Andre/Sutton
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シーズン第5戦スペインGPで取り沙汰されたペナルティは数こそ比較的少なかったものの、レース展開を大きく左右したものや、厳しい罰則が科されたものが含まれていた。

初日と2日目は1件ずつスピード違反があったのみだったが、決勝日には3件のインシデントが審議対象となった。中でも最も目立ったのはオープニングラップで発生したメルセデス同士のクラッシュで、最終的におとがめなしとなったこの件に対し、スチュワードはレース後のリリースでこの結論に至った経緯を詳しく説明している。

少し時間をさかのぼって、スタート時間30分前にピット出口に青信号が掲示されるところ、まだ赤信号だった際にピットレーンを離れたとしてトロ・ロッソのカルロス・サインツに戒告処分が科された。

レース終了直前にはルノーのケビン・マグヌッセンがチームメイトと接触し、10秒のタイム加算ペナルティと2点のペナルティポイントという厳しい裁定を受けている。この結果、14位でチェッカーフラッグを受けたマグヌッセンの順位は15位に下がった。

スペインGPの週末を通してスチュワードが審議・裁定したインシデントおよびペナルティは以下の通り。

スペインGP初日:5月13日(金)

【フリー走行1回目】

◆ニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)
違反内容:ピットレーンを時速91.8kmで走行、FIA F1スポーティングレギュレーション第22条10項に違反
裁定:フォース・インディアに罰金1,000ユーロ(約12万3,000円)

(フリー走行2回目は審議およびペナルティなし)

スペインGP2日目:5月14日(土)

(土曜フリー走行は審議およびペナルティなし)

【予選】

◆カルロス・サインツ(トロ・ロッソ)
違反内容:ピットレーンを時速85.9kmで走行、FIA F1スポーティングレギュレーション第22条10項に違反
裁定:トロ・ロッソに罰金600ユーロ(約7万4,000円)

スペインGP決勝:5月15日(日)

【決勝】

◆ルイス・ハミルトンおよびニコ・ロズベルグ(共にメルセデス)
審議内容:ターン3からターン4における両名の接触、FIA F1スポーティングレギュレーション第38条1項に定義されているインシデントへの関与容疑
裁定:おとがめなし
裁定理由:問題のインシデントはカーナンバー6(ロズベルグ)が不適切なパワーモードになったことに始まっている。これはスタート前にドライバーが設定したものだ。その結果ストレートへ向かうターン3の出口でカーナンバー6とカーナンバー44(ハミルトン)には大きなパワー差が発生し、ストレートでは2台に最大で時速17kmの違いが生じた。カーナンバー6は自らのポジションを守るべく右に動いており、これはスポーティングレギュレーション27条2項で権利として認められている。一方、著しく速度が高かったカーナンバー44にはインサイドにスペースを見いだし、パスするべく動いた。27条7項はパスを試みるマシンの"大部分"が並んでいる場合に、リードするドライバーが隙間を残しておくよう義務付けている。カーナンバー44のフロントウイングの一部がカーナンバー6のインサイドにあったものの、その直後にカーナンバー44は最初の接触を避けるためにコース右側を離れなければならなかった。それによってカーナンバー44は右側にスペースを持つ権利があると考えるに至った可能性がある。カーナンバー44はコースサイドの芝に乗った後、状況をコントロールできなくなった。

両ドライバーおよびチームから詳細を聴きとった結果、スチュワードはカーナンバー6には同ドライバーがとった行動の権利があると判断すると同時に、カーナンバー44のオーバーテイクの試みは合理的なものだったと結論づけた。スチュワートはこの件にどちらのドライバーにも完全なもしくは主とした過失がないと判断し、これ以上の措置をとらないものとする。

◆カルロス・サインツ(トロ・ロッソ)
違反内容:ピット出口に赤信号が点灯していた際にピットレーンを離れる、FIA F1スポーティングレギュレーション第31条2項に違反
裁定:戒告(サインツが2016年シーズンに戒告処分を受けるのは1度目)
裁定理由:ドライバーは赤信号が掲示されている際にピットレーンを離れた。当該ドライバーがマシンを止め、アドバンテージを得なかったことを鑑みて戒告が適用された。

◆ケビン・マグヌッセン(ルノー)
違反内容:ターン13でカーナンバー30(ジョリオン・パーマー/ルノー)と接触、FIA F1スポーティングレギュレーション第38条1項に定義されているインシデントへの関与
裁定:38条3項に基づくレース後のタイムペナルティ10秒(レースタイムに10秒加算)、およびペナルティポイント2点(12カ月有効)
裁定理由:カーナンバー20(マグヌッセン)は新しいソフトタイヤを装着しており、カーナンバー30(パーマー)の履いていたハードタイヤの方が古かったため、グリップとスピードに関してはカーナンバー20の方が大幅に優れていたと思われる。しかしながら、スチュワードはカーナンバー20がカーナンバー30と接触することなくターン13を通過できると合理的な予測を立てられていなかったと判断した。カーナンバー30は最終的にコースオフを強いられているスチュワードは付記のペナルティー(10秒のタイムペナルティ)を科すが、当事者はどちらもファイナルラップを走っていたため、レース後のタイムペナルティに換算される。

マグヌッセンの累積ペナルティポイント:2ポイント(2016年5月15日時点)

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