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ロズベルグがポール・トゥ・ウイン!

M.S.
2015年5月10日
ロズベルグの勝利を称えるハミルトン © Sutton Images
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初夏を迎えたスペイン・バルセロナのカタロニア・サーキットにて、10日(日)日本時間21時から2015年FIA F1世界選手権第5戦スペインGP決勝が開催された。

多くのアップグレードが持ち込まれ、第2の開幕戦と位置づけられるヨーロッパラウンド初戦でポールポジションを獲得したのはメルセデスのニコ・ロズベルグで、僚友ルイス・ハミルトンが2番手に入った。フェラーリのセバスチャン・ベッテルが3番グリッドにつけている。

サーキットは1周4.655km、決勝レースは66周で行われる。決勝スタート時の天候は晴れ、気温25度、路面温度46度、湿度46%のコンディションだった。

今週末に使用されるドライタイヤはピレリのミディアムコンパウンド(オプション)とハードコンパウンド(プライム)の2種類。第1スティントのタイヤとしては全車がミディアムコンパウンドを選択している。

シグナルオフとともにレースがスタートすると、第1コーナーでベッテルが2番手に上がる。後方ではその相棒である7番手スタートのキミ・ライコネンもポジションアップし、1周目が終わった段階でロズベルグ、ベッテル、ハミルトン、バルテリ・ボッタス(ウィリアムズ)、ライコネン、マックス・フェルスタッペン(トロ・ロッソ)、カルロス・サインツ(同)、フェリペ・マッサ(ウィリアムズ)、ロマン・グロージャン(ロータス)、ダニエル・リカルド(レッドブル)がトップ10に名を連ねていた。

スタートでベッテルに抑えられたハミルトンはその後ろについていくことを強いられる。その間にも先頭のロズベルグは着実に後続との差を開いていった。マッサがトロ・ロッソのルーキーコンビをかわし、6番手に浮上している。

序盤に動きが目立ったのはロータスのパストール・マルドナドで、得点圏外から一つ一つオーバーテイクを成功させ、8周目には7番手につけていた。

10周を越えたあたりから1度目のピット作業が始まった。ベッテルとの差をつめるもパスするには至らなかったハミルトンは14周目にピットインを実施し、新品のミデイアムタイヤに履き替える。しかし、左リアタイヤの交換にやや手間取り、貴重なタイムをロスしてしまった。

それを見てただちに動いたのがベッテルで、ハミルトンの翌周にやはりミディアムからミディアムへとつなぐ。さらに翌周にロズベルグも同じ選択でタイヤを交換し、見た目上はライコネンが隊列を率いる形になった。

ライコネンは17周目の終わりにピットへ。タイヤ戦略は周囲とは異なっており、第2スティントにハードを投入している。トップからのオーダーはロズベルグ、ベッテル、ハミルトン、ボッタス、ライコネン、マッサにまだピットストップを実施してないフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)、マーカス・エリクソン(ザウバー)、セルジオ・ペレス(フォース・インディア)が続き、タイヤ交換済みのリカルドが10番手という形だった。

一方、コース上での快進撃を見せていたマルドナドは他車との接触でリアウイングにダメージを負い、17周目にピットインして破損したエンドフェンスを取り除くと、後方に下がりながらもレースを続行している。

スタート時のタイヤで最も長く引っ張ったのはアロンソで、23周目に初回のピット作業を行った。これで7番手以降のメンバーはリカルド、グロージャン、フェルスタッペン、ダニール・クビアト(レッドブル)になり、クビアトはコース上でフェルスタッペンを追い抜いた。

28周目、初回のタイヤ交換もトップバッターだったニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)が2回目のピットインを行うべくコースを離れると、14番手を走っていたアロンソもそれに続いてピットレーンへ向う。しかし、ターン1を直進する姿も見られていたアロンソはブレーキトラブルに見舞われていた模様で、ピットボックスで止まりきることができない。アロンソはそのままマシンをガレージに収め、ホームレースに苦い終止符を打った。

先頭ではベッテルのペースが鈍る中でロズベルグが2番手以降に8秒以上の差をつけていた。3番手ハミルトンは33周目にピットに入り、オプションからプライムに交換。ライコネンの後方5番手で隊列に復帰するも、同じミディアムで周回を重ねた状態のライコネンをかわしていった。

ハミルトンはライバルたちより3秒ほども速いスーパーラップを披露しつつ前方のボッタスを追いかける。40周目にボッタスに追いつくと、あっという間に抜き去って3番手へ。2番手のベッテルは41周目にハードタイヤに交換し、ハミルトンの後ろ4番手でコースに戻った。

42周目、ロータスのピットボックスに向かったグロージャンが規定の位置で停止できず、マシンに押し出されたフロントのジャッキマンが一瞬宙に舞い上がったが、ジャッキを手から離さず無事に着地。数名のクルーが挙動を乱されたものの、深刻な影響はなかった様子だった。

ラップリーダーのロズベルグは44周目の終わりに最後のピットストップを完了し、ハードタイヤに交換した。トップ5はハミルトン、ロズベルグ、ベッテル、ボッタス、ライコネンという並びになり、ハミルトンはあと1回のピットストップを残している。

ハミルトンが最後となる3回目のタイヤ交換を終えたのは52周目で、第3スティントの猛プッシュが奏効してベッテルの前、2番手でコースに帰還した。タイヤはミディアムに戻している。チェッカーフラッグに向う隊列はロズベルグ、ハミルトン、ベッテル、ボッタス、ライコネン、マッサ、リカルド、グロージャン、クビアト、フェルスタッペンという序列だった。

上位2名のギャップは20秒あり、ハミルトンは意欲的にその差を削ろうとする。一方のロズベルグもペースを上げてこれに応じるも、2人の差は少しずつながら着実に減っていった。

終盤は5番手ライコネンが同郷のボッタスの後ろにつけて、プレッシャーをかけ続ける。また、最後の1ポイントをかけてトロ・ロッソのフェルスタッペンとサインツがチームメイト対決を繰り広げていたが、フェルスタッペンのミスの隙を突いて地元スペイン出身のサインツが前に出た。

前方ではハミルトンへのリードを守り切ったロズベルグがトップチェッカー受け、今季初優勝を飾っている。2位ハミルトン、3位ベッテルに続き、ライコネンの猛攻を防ぎきったボッタスが4位。5位ライコネン以降はマッサ、リカルド、グロージャンが8位で、ファイナルラップでクビアトにしかけたサインツが9位、クビアトが10位でチェッカーを受けている。

11位フェルスタッペン以降、フェリペ・ナッサー(ザウバー)、ペレス、エリクソン、ヒュルケンベルグ、バトン、ウィル・スティーブンス(マノー・マルシャ)、ロベルト・メルヒ(同)までが完走。アロンソの他に、マルドナドも47周目にガレージでリタイアを選んだ。

次戦はカレンダー随一の華やかさを誇る第6戦モナコGP。最初のセッションである木曜フリー走行は21日(木)日本時間27時スタート予定だ。次戦もお楽しみに!

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