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ウェバーが完勝! 2位アロンソ、可夢偉が初完走

Kay Tanaka
2010年5月9日 « モナコ予選の分割化は非現実的 | 2010年第5戦ドライバーコメント決勝 »

9日(日)日本時間21時から2010年F1世界選手権第5戦スペインGP決勝レースが、カタロニア・サーキット(全長4.655km)で行われた。レース周回数は66周、レース距離307.104kmで争われた。

前日に行われた公式予選では、レッドブルのマーク・ウェバーが今シーズン2回目のポールポジションを獲得。2番手にセバスチャン・ベッテルが続き、前戦と同じくレッドブルがフロントローを独占した。3番手に入ったのはルイス・ハミルトン(マクラーレン)で、小林可夢偉(BMWザウバー)が今シーズン2回目となる予選Q3進出を果たして10番手を手に入れた。

フォーメーションラップ開始の直前に20番手のヘイキ・コバライネン(ロータス)がピットレーンへと向かい、ピットスタートを選択。またギアボックスを交換したヴィタリー・ペトロフ(ルノー)とカルン・チャンドック(HRT)、定められた期限までにギアレシオを申請しなかったティモ・グロックとルーカス・ディ・グラッシ(ともにヴァージン)の4台は予選結果から5グリッド降格となっている。

レーススタート時のコンディションは晴れ、気温20℃、路面温度34℃。ブリヂストンは今週末のスペインGPにソフトコンパウンド(ソフトタイヤ/オプション)とハードコンパウンド(ハードタイヤ/プライム)という2種類のドライタイヤを持ち込んだ。ほとんどのマシンがオプションタイヤを装着し、コバライネンを除く23台のマシンがフォーメーションラップに臨んだ。

各車グリッドにつき、シグナルがオールレッドから消灯してレーススタート! ウェバー、ベッテル、ハミルトン、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)を含めた上位勢はそれぞれポジションを守ったが、可夢偉がターン3でロバート・クビサ(ルノー)とわずかに接触し、ポジションを落として16番手に落ちた。一方、ペドロ・デ・ラ・ロサ(BMWザウバー)はスタート直後にセバスチャン・ブエミ(トロ・ロッソ)と接触して両者緊急ピットイン。デ・ラ・ロサはタイヤパンクチャーに見舞われた。スタート直前にピットに戻ったコバライネンはレースをあきらめ、ブルーノ・セナ(HRT)もマシンを止めた。

可夢偉はヤルノ・トゥルーリ(ロータス)に抑え込まれたものの、2周目にオーバーテイクして15番手に浮上、14番手のビタントニオ・リウッツィ(フォース・インディア)を追った。

レースは5周目に入り、先頭のウェバーがファステストラップをたたき出してベッテルとの差を広げにかかる。ハミルトン、アロンソ、ジェンソン・バトン(マクラーレン)、ミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)、フェリペ・マッサ(フェラーリ)、オープニングラップをうまく戦ったエイドリアン・スーティル(フォース・インディア)とハイメ・アルグエルスアリ(トロ・ロッソ)が続いた。

先頭ウェバーはペースを上げ、ベッテルとのギャップを2.8秒に広げて11周目に入った。3番手ハミルトンはベッテルから1.4秒後方につけているが、4番手アロンソは上位3人から3.5秒と少し遅れる状況となった。後方ではアルグエルスアリとクビサが9番手争いを、リウッツィと可夢偉が14番手争いを展開。緊急ピットインでタイヤをプライムに変更したブエミは新規参入チーム勢をどんどんパスしてポジションを上げているが、デ・ラ・ロサはペースが上がらない。

シーズン初完走を果たした可夢偉 © Sutton Images
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そろそろオプションタイヤのデグラデーションが目立ってきたこともあって14周目付近にマッサ、シューマッハ、ニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)らがピットイン。ロズベルグはタイヤ装着に手間取って大きくロスしてしまった。16周目の終わりにはベッテル、アロンソ、バトン、スーティル、アルグエルスアリ、クビサがピットに入り、ニコ・ヒュルケンベルグ(ウィリアムズ)や可夢偉も続いた。シューマッハはなんとかバトンの前に立つことに成功し、可夢偉はリウッツィを逆転、14番手となった。

先頭のウェバーと2番手となったハミルトンは17周目の終わりにピットに入り、ハミルトンとベッテルがターン1でサイド・バイ・サイドとなったが、ベッテルがコースオフを喫してハミルトンが2番手に浮上した。

シューマッハは26周目に入ってもバトンを抑え込んで5番手をキープするが、バトンの後ろにはマッサが迫り、その少し後方にスーティルとクビサが続く展開だ。マッサはバックマーカーをかわす際にスナップオーバーステアが発生し、左フロントウイングのフラップが曲がってしまった。しかしピットに入らず走行を継続した。

レースは半分となる33周を終え、先頭ウェバーは2番手ハミルトンの11秒差を築いて走行し、ハミルトンの2秒後方にベッテルが続く状態となった。シューマッハも5番手をキープし、バトンとマッサが抑えられている状態。可夢偉は12番手のペトロフを懸命に追っているが、Fダクトを使ってもルノーに直線で離される状況となっており、なかなか前にでるチャンスがない。

42周目には4番手のアロンソが1分25秒703というファステストラップをたたき出す。この時点で1分25秒台を出しているのは他にウェバーだけで、2番手ハミルトンと3番手ベッテルが1分26秒台、5番手シューマッハをはじめとする大半が1分27秒台のラップタイムを刻んで走行を重ねる状況だ。また、ドライブスルーペナルティを含めて4回のピットインを行ったブエミが、ハイドロリックトラブルによってガレージでマシンを降りた。

レースは53周目に入り、ウェバーとハミルトンの差は14.5秒に広がった。ハミルトンとベッテルは2秒間隔をキープしており、ベッテルとアロンソも4秒差のまま。アロンソからシューマッハまでは40秒差がついているが、シューマッハとバトンの差が2秒に広がり、シューマッハはすこしリラックスしてドライブできているようだ。13番手の可夢偉はペトロフとの差が広がる時期もあったものの、54周目には0.6秒まで詰めた。

54周目の終わりにはベッテルがピットイン! 前の周のターン7でミスしてグラベルを直進した影響もあったのかもしれないが、プライムからオプションに変更してコースに戻った。もちろん、アロンソには先を行かれてベッテルは4番手に転落している。

3番手に浮上したアロンソは57周目に1分24秒846というファステストラップをたたき出し、ハミルトンとのギャップを7.4秒に縮めた。しかしハミルトンがセクター3の最速タイムをたたき出すと、アロンソもペースを緩めた。

一方、ベッテルにはブレーキトラブルが発生。ブレーキの摩耗がかなり激しくなり、チームからの指示でブレーキをあまり踏まずエンジンブレーキを多用しての走行に切り替えた。これによってラップタイムを1.5秒ほど遅らせたが、後方のシューマッハとの差は20秒ほどあるためまだ安全圏内だ。

すると65周目にハミルトンがコースオフ! ターン3でいきなり左フロントタイヤが壊れ、そのままタイヤバリアに接触してマシンを止めた。これでアロンソが2位に浮上し、ベッテルが再び表彰台圏内に入った。

これでスペインGPは10年連続ポールシッターが勝利 © Sutton Images
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ウェバーはファイナルラップで1分30秒台までラップタイムを落とし、トップチェッカー! 今シーズン初優勝を手にし、通算3勝目となった。これでスペインGPは10年連続でポールシッターが勝ったことになる。2位にアロンソ、3位にベッテルが入った。

可夢偉は今シーズン初完走を果たし、12位でチェッカーフラッグを受けた。オープニングラップの接触によって終始我慢のレースを強いられたが、シーズン初入賞は次戦モナコGP以降にお預けとなった。

ファステストラップは59周目にハミルトンがたたき出した1分24秒357となっている。

第6戦となるモナコGPは来週末の開催となっており、F1サーカスは急いでモンテカルロへと向かうことになる。最初のセッションとなる木曜フリー走行1回目は13日(木)の日本時間17時からスタート予定だ。

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