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アロンソが母国に勝利を贈る!

M.S.
2013年5月12日
好スタートを勝利につなげたアロンソ © Sutton Images
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スペイン・バルセロナのカタロニア・サーキットにてヨーロッパラウンドの火蓋が切られ、12日(日)日本時間21時から2013年FIA F1世界選手権第5戦スペインGP決勝が行われた。

前日の予選ではニコ・ロズベルグ(メルセデス)が2戦連続のポールポジションを達成し、チームメイトのルイス・ハミルトンが2番手につけた。ランキングトップのセバスチャン・ベッテル(レッドブル)は3番手、スペインの英雄フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)は4番手キミ・ライコネン(ロータス)に次ぐ5番手に入っている。

予選6番手だったフェリペ・マッサ(フェラーリ)と16番手だったエステバン・グティエレス(ザウバー)には予選で他車を妨害したとして3グリッド降格のペナルティが科された。

ピレリはスペインGPに変更を施したハードコンパウンドをプライムタイヤとして持ち込んでおり、オプションにはミディアムコンパウンドを選んでいる。

舞台となるサーキットは1周4.655km、決勝レースは66周で行われる。DRSゾーンはメインストレートと、ターン10から11にかけての2カ所に設定された。

決勝日のサーキットには太陽の光が降り注ぎ、レース開始時の気温は20度、路面温度38度のドライコンディションだった。スタート時のタイヤとしてハードを選んでいたのは20番グリッドから22番グリッドに並んだジュール・ビアンキ、マックス・チルトン(共にマルシャ)、シャルル・ピック(ケータハム)の3名のみだった。

シグナルオフと同時にメルセデスコンビを先頭に22台がスタートするも、ターン1までにライバルたちがこの2人に襲いかかり、ベッテルがハミルトンを抑えて前に出る。さらにはアロンソも母国グランプリで好スタートを切り、ハミルトンの後ろについたライコネンの間隙を縫って3番手に浮上。トップ5はロズベルグ、ベッテル、アロンソ、ハミルトン、ライコネンのオーダーとなった。

オープニングラップを終えて6番手以降はセルジオ・ペレス(マクラーレン)、マッサ、エイドリアン・スーティル、ロマン・グロージャン(ロータス)、ポール・ディ・レスタまでが得点圏内を走っている。2周目に入ってすぐ、マッサが前を行くペレスをかわしていった。

周回が進むに連れ、ロズベルグを先頭とする3台のやや後方にハミルトンから始まる3台が続く形になる。ハミルトンのペースが振るわず、4番手集団とトップの差はじりじりと開いていくが、7周目についにライコネンがハミルトンをオーバーテイクして前を追いかけ始めた。

8周目にウェバーがピットインしたのを皮切りに1回目のピットストップが始まる。9周目にはマッサ、スーティル、ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)、パストール・マルドナド(ウィリアムズ)がタイヤ交換へ向かったが、フォース・インディアの作業にはトラブルが生じ、ポイント圏内にポジションを上げていたスーティルは長々と足止めを食らってしまう。結局、スーティルは最後方で隊列に合流した。

また、リアサスペンションにトラブルを抱えた様子のグロージャンはスロー走行でピットへとたどり着いたものの、そのままあえなくリタイアを喫した。続く10周目にはアロンソとハミルトンがピットへ向かい、11周目にトップ3のロズベルグ、ベッテル、ライコネンが同じタイミングでピット作業を実施している。

これで隊列はタイヤ交換のタイミングを遅らせているグティエレスを先頭にロズベルグ、アロンソ、ベッテル、マッサ、ライコネン、ウェバー、ペレス、ディ・レスタ、ハミルトンという並びに変わる。13周目にグランドスタンドの大歓声を受けるアロンソに実質的なトップのポジションを奪われたロズベルグは、立て続けにベッテルとマッサにも先行を許した。

14周目にグティエレスがピットインを行ったのを最後に全員が1回はタイヤ交換をした状態となった。上位勢ではライコネンのみがミディアムを選択している。ピットレーンの速度違反を犯したマルドナドにはドライブスルーペナルティが科された。

アロンソがじりじりと2番手ベッテルとのギャップを広げる中、21周目にマッサとウェバーが2回目のタイヤ交換へ。ベッテルとの差を4秒に広げたアロンソは続く周回でピットインしている。

その頃、後方ではピットストップ時にタイヤが適切にはまっていなかったギド・ヴァン・デル・ガルデ(ケータハム)のマシンから左リアタイヤが脱落。自力でピットレーンまで戻ったヴァン・デル・ガルデだったが、レースを継続することはできずにリタイアを喫した。

ベッテルはアロンソからやや遅れて25周目に2回目のタイヤ交換を完了し、さらに1周後にライコネンもピットへ向かった。トップ5はアロンソ、マッサ、ベッテル、ライコネン、ウェバーという序列で落ち着き、ハードからハードへつなぐ陣営が多いのとは対照的に上位勢ではライコネンのみがここまでのスティントでミディアムを履いていた。

レース中盤にかけてアロンソとマッサはそれぞれ後方に大きなゆとりを持って走行していたが、3番手ベッテルとライコネンの間では大接戦が繰り広げられた。激しい攻防の末、33周目にライコネンがようやくベッテルのオーバーテイクに成功するも、この時すでにトップのアロンソとの差は20秒。しかし、ここからライコネンがフェラーリデュオに猛追をかけていった。

このタイミングでトップ10を走っていたのはアロンソ、マッサ、ライコネン、ベッテル、ウェバー、ディ・レスタ、ロズベルグ、リカルド、ヒュルケンベルグ、ペレスという面々。35周目にはピットアウトしたヒュルケンベルグがトロ・ロッソのピットボックスを目指すジャン-エリック・ベルヌと接触し、ヒュルケンベルグのフロントウイングから破片が飛び散るという一場面があった。

36周目には15秒ほどのギャップで走行していたアロンソとマッサが連続してタイヤ交換を行い、ライコネンがその間にフェラーリ勢をかわしてラップリーダーとなる。新品のミディアムに替えたアロンソは39周目にコース上でライコネンからトップの座を奪い返した。

3番手ベッテルは40周目に3度目のピットストップを完了し、マッサの後ろ4番手で隊列に復帰。マッサとベッテルがアロンソから10秒以上後方を走っているのに対し、2番手ライコネンはトップから6秒ほどの位置に食い下がる。徐々にアロンソに引き離されていたライコネンは46周目にハードタイヤに交換してマッサに次ぐ3番手に戻った。

ライコネンが見る間に僚友の後ろに迫ってくるのを尻目に、先頭を走るアロンソは49周目の終わりに最後のタイヤ交換へ。52周目にマッサとベッテルもピット作業を行い、全員がハードタイヤで最終スティントに臨んだ。54周目には左リアタイヤにダメージを負ったベルヌがガレージでリタイアを選んでいる。

ラスト10周の時点でアロンソ、ライコネン、マッサ、ベッテル、ウェバーのトップ5はそれぞれ10秒以上の間隔を持って走行しており、ポールシッターのロズベルグがライバルたちにかわされながらも3ストップ作戦で6番手に踏みとどまっている。

ロズベルグの後ろにはディ・レスタが1秒以内に迫り、その7秒後方では同じく9番手ペレスが前を行く僚友バトンのDRS有効圏内に入っていたが、ポジションは変わることなくレースは最終盤に。

ややペースを緩めてファイナルラップを走りきったアロンソがチェッカーフラッグを受けると、割れんばかりの歓声がカタロニア・サーキットを包み込んだ。

2位ライコネンと3グリッド降格のペナルティから巻き返して3位に駆け上がったマッサがアロンソと共に表彰台に上っている。

4位と5位に入ったベッテルとウェバーを始め、ロズベルグ、ディ・レスタ、バトン、ペレス、リカルドがポイントを獲得。11番手グティエレス以降のハミルトン、スーティル、マルドナド、ヒュルケンベルグ、バルテリ・ボッタス(ウィリアムズ)、ピック、ビアンキ、チルトンが完走を果たした。

次戦はF1カレンダーの中でも最も華やかな週末、モナコGP。最初のセッションである木曜フリー走行1回目は23日(木)日本時間17時スタート予定だ。

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