シンガポールGP

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2時間レースでベッテル優勝!

M.S.
2012年9月23日
悔しいリタイアを喫したハミルトン © Sutton Images
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きらびやかな街の光に彩られたシンガポール市街地サーキットにて、23日(日)日本時間21時から2012年FIA F1世界選手権第14戦シンガポールGP決勝が行われた。

このサーキットは全長5.073km、決勝レースは61 周で行われる。DRSゾーンはターン5からターン7にかけての1カ所に設定されている。ピレリはこの週末に最も柔らかい組み合わせであるスーパーソフト(オプション)とソフト(プライム)を持ち込んだ。

前日に実施された予選でポールポジションを獲得したのはドライバーズチャンピオンシップで2位につけるルイス・ハミルトン(マクラーレン)。1分46秒362を刻んで37ポイント差の首位フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)を追いかけるのに絶好の位置につけた。

ウィリアムズのパストール・マルドナドがハミルトンの隣に並び、2列目に続くのはフリー走行のすべてでトップタイムを記録していたセバスチャン・ベッテル(レッドブル)とジェンソン・バトン(マクラーレン)。179ポイントを集めたポイントリーダーのアロンソは予選5番手だった。

なお、予選17番手のブルーノ・セナ(ウィリアムズ)がギアボックス交換により5グリッド降格され、予選18番手の小林可夢偉(ザウバー)は17番グリッドからのスタートとなる。予選24番手のペドロ・デ・ラ・ロサ(HRT)もギアボックスを交換したものの、グリッド位置に影響はない。また、マルシャのシャルル・ピックは土曜フリー走行で赤旗中に他車をオーバーテイクしたため、決勝結果に20秒加算されることになっている。

スタート時のタイヤとしてプライムを選んだのは11番グリッドのニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)、14番グリッドのセルジオ・ペレス(ザウバー)、16番グリッドのジャン-エリック・ベルヌ(トロ・ロッソ)、17番グリッドの可夢偉、20番グリッドのティモ・グロック(マルシャ)、21番グリッドのピック、24番グリッドのデ・ラ・ロサだった。

レーススタート時の気温は29度、路面温度30度のドライコンディション。シグナルが消えて各車が一斉にスタートすると、ハミルトンが順調に抜け出して先頭でターン1に向かう。マルドナドはハミルトンの後ろをキープして最初のコーナーに入ったものの、後ろから来たベッテルとバトンにポジションを奪われた。

1周目を終えた時点でポイント圏内を走っていたのはハミルトン、ベッテル、バトン、マルドナド、アロンソ、ポール・ディ・レスタ(フォース・インディア)、マーク・ウェバー(レッドブル)、ロマン・グロージャン(ロータス)、ニコ・ロズベルグ、ミハエル・シューマッハ(共にメルセデス)。

スタート直後の混戦でフロントウイングにダメージを負った18番手スタートのヴィタリー・ペトロフが緊急ピットストップを行い、13番グリッドだったフェリペ・マッサも左リアタイヤのパンクチャーに見舞われてピットへ。最後方にポジションを下げた2人はソフトタイヤでコースに戻った。

スタート後のターン1からターン2にかけてロズベルグやウェバーら数名がショートカットするような動きがあり、スチュワードによる審議が行われたが、とりたてて罰則が下されることはなかった。

隊列の先頭ではハミルトンが快調に飛ばすものの、ベッテルが2秒以内のところでついていく。9周目には7番手ウェバーが早速動き、ソフトタイヤに履き替えて21番手でコースに復帰。抜きにくいサーキットで後方集団を1台ずつ料理していった。

ベッテルはシケインでミスをしてワイドになった直後にピットストップし、隊列に戻ってすぐに前を行くペレスをかわしている。

その1周後の12周目にはアロンソとシューマッハも1回目のタイヤ交換を実施し、続く13周目にはトップのハミルトンがソフトタイヤで第2スティントを開始した。同じタイミングで他陣営も忙しくピット作業を行い、コース上ではベッテルがDRSを活用して前を行くライコネンをオーバーテイクした。

可夢偉がピットストップを行った15周目までに上位勢のほとんどが1回目のタイヤ交換を終えた。ハミルトン、ベッテル、バトン、マルドナドにスタート時のタイヤで粘るヒュルケンベルグが続き、アロンソの後ろに同じくタイヤ交換を実施していないペレスをおいてディ・レスタ、ウェバー、ロズベルグがトップ10に並ぶ。スタート時にソフトを選んだヒュルケンベルグとペレスを含め、ほぼ全員がソフトタイヤを履いていた。

19周目にヒュルケンベルグとペレスが同時にピットへ向かい、グロージャンとシューマッハが得点圏内に浮上。

その後しばらく展開は落ち着いていたが、23周目になんと先頭のハミルトンがスローダウン。ギアボックスにトラブルが発生した模様で、ニュートラルでスタックしてしまう。レース半ばにしてマシンを止めたハミルトンは、力なく首を振ってマシンを降りた。

これでラップリーダーはベッテルに変わる。3.5秒後方にバトンがつけ、表彰台圏内に続くマルドナドの後方2.6秒にアロンソという形だった。

程なくして2回目のピットストップが始まり、トップ10では29周目に6番手ウェバーがスーパーソフトに変更。30周目にはマルドナドとアロンソが同時にピットヘ向かい、マルドナドがスーパーソフト、アロンソがソフトでコースへ戻っている。

アロンソはコース上でマルドナドに仕掛けたがオーバーテイクにはいたらず。2人が競り合う間にも33周目にナレイン・カーティケヤンがウオールに接触してマシンを止め、セーフティカーが導入された。

これを見て多くのドライバーがピットへ向かい、セーフティカー先導中に2回目のピットストップを消化する。マルドナドは3回目のピット作業を行い、得点圏内はベッテル、バトン、アロンソ、ディ・レスタ、ヒュルケンベルグ、ウェバー、ペレス、ロズベルグ、グロージャン、マルドナドのオーダーとなった。ヒュルケンベルグとペレスは1回ストップのままコースにとどまっている。

マルドナドのマシンにはトラブルが発生した模様でチームからリタイアの必要があると告げられていたが、すぐにはコースを離れずに走行を続けていた。マルドナドは37周目にマシンをガレージに入れ、続く周回の最後にセーフティカーは戻っている。これでベルヌがトップ10に浮上し、そこから1秒以内にシューマッハがつけていた。

レースが再開されるとウェバーがヒュルケンベルグの前に出る。ヒュルケンベルグと同様にタイヤ交換をしなかったペレスもシューマッハの後ろまでポジションを落とした。

再開直後のバトルが落ち着いてこようかというタイミングで、今度はシューマッハが前を行くベルヌに追突。これで再びセーフティカーが出動し、ウェバー、ヒュルケンベルグ、ペレスがピットへと向かった。同じくタイヤを履き替えてコースに戻ろうとしていたペトロフがピットレーン出口で止まったものの、いったんガレージに引っ込んだ後に最後尾で戦列に復帰している。

シューマッハとベルヌのクラッシュについてはレース後の審議にかけられることになっている。

43周目に再びセーフティカーが去ると、マッサが9番手ブルーノと軽く接触しながらも攻防を続け、最後にはブルーノの前に出た。このマッサとブルーノの接触も審議対象となったが、おとがめなしとの結果が出ている。

6番手をチームメイト同士で争っていたグロージャンとライコネンには後者の方が速いとの指示がチームから飛び、グロージャンが位置を譲った。これでポイント圏内にはベッテル、バトン、アロンソ、ディ・レスタ、ロズベルグ、ライコネン、グロージャン、マッサ、リカルド、ブルーノが並び、その後方に可夢偉がつけるという状態に。

50周目にはその可夢偉の後ろにいたウェバーが攻撃に打って出る。可夢偉は懸命に防ぐもウェバーに先行され、その隙をついて後続のヒュルケンベルグとペレスも可夢偉の前へ。しかし、ヒュルケンベルグと可夢偉はこの動きの中で接触し、共にピットを目指した。ウェバーと可夢偉の攻防についてはレース後の審議の対象となっている。

レース最終盤にはウェバーがブルーノをかわして最後の1ポイントを獲得できる位置へ。程なくしてブルーノはパワーを失ったとチームに訴え、コースサイドでマシンを止めた。

61周が設定されていたレースだったが、複数回のセーフティカーの影響で規定の周回数を走りきらないまま2時間の時間制限を迎え、59周が終わったところでチェッカーフラッグが振られた。華々しく花火が打ち上がるマリーナ・ベイ地区の夜空を背景に、ベッテルが後続に8.9秒の差をつけて悠々とトップチェッカーを受け、バトンとアロンソが表彰台フィニッシュを果たしている。

4位ディ・レスタからロズベルグ、ライコネン、グロージャン、マッサ、リカルド、ウェバーまでがポイントを獲得。11番手ペレス以降、グロック、可夢偉、ヒュルケンベルグ、コバライネン、ピック、ブルーノ、ペトロフが完走および完走扱いとなった。

F1サーカスが次に訪れるのは鈴鹿。第15戦日本GP最初のセッションである金曜フリー走行1回目は10月5日(金)10時にスタートする予定だ。

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