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アロンソ2連勝も、レッドブルが着実な結果を残す

Kay Tanaka
2010年9月27日 « シンガポールGP決勝後の記者会見パート2 | 韓国GP開催の懸念を認めたエクレストン »

1時間57分という長いレースを制したのは、ポールシッターのフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)だった。2位にセバスチャン・ベッテル、3位にマーク・ウェバーとレッドブル勢が続き、ジェンソン・バトン(マクラーレン)が4位に入ったものの、タイトルコンテンダーの1人であるルイス・ハミルトン(マクラーレン)は2戦連続でリタイアを喫している。

今回のレースではセーフティカーが2回導入されたが、最初はビタントニオ・リウッツィ(フォース・インディア)、2回目は小林可夢偉(BMWザウバー)が原因だった。エイドリアン・スーティル(フォース・インディア)とニコ・ヒュルケンベルグ(ウィリアムズ)にはレース後に20秒加算ペナルティが課せられ、両チームの激しいコンストラクターズ選手権6位争いは依然としてフォース・インディアが上回る状況となっている。ポイント獲得の可能性が十分にあった可夢偉だが、タイヤ摩耗もあってクラッシュ。レース後に「完全に自分のミスです」とコメントしている。

【マクラーレン】
ジェンソン・バトン(予選:4番手/決勝:4位)
ルイス・ハミルトン(予選:3番手/決勝:リタイア)

スタートでポジションを守ったマクラーレン勢だが、アロンソとベッテルのペースについていくことはできなかった。ハミルトンはピットストップでウェバーに先を越されたが、2回目のセーフティカー導入直後にウェバーをオーバーテイクしようとして接触。2戦連続リタイアとなった。前戦イタリアGPのリタイアによりランキングでウェバーに先を越されたハミルトンとしては、2戦連続でウェバーを先に行かせてはならないという考えがあったのかもしれない。それでも、レーシングアクシデントとはいえ厳しいノーポイントになってしまった。バトンはポジションを守って4位に入ったが、マクラーレン勢にとっては思うような結果が残せない週末になった。

【メルセデスGP】
ミハエル・シューマッハ(予選:9番手/決勝:13位)
ニコ・ロズベルグ(予選:7番手/決勝:5位)

ロズベルグはスタートでポジションを上げ、ハミルトンのリタイアなどもあって5位フィニッシュを達成。シューマッハは序盤になかなかペースが伸びず小林可夢偉のオーバーテイクを許し、ニック・ハイドフェルドと接触してフロントウイングを傷めるなど難しい戦いを強いられた。チームとしてはルノーよりも上位でフィニッシュし、コンストラクターズ選手権4位確保のために貴重なポイントを拾っている。

【レッドブル】
セバスチャン・ベッテル(予選:2番手/決勝:2位)
マーク・ウェバー(予選:5番手/決勝:3位)

予選ではレースエンジニアによるコースイン指示のタイミングが悪く、思うようなアタックができなかったレッドブル勢。レースでもスタートで飛び出すことはできなかったが、ウェバーは最初のセーフティカー導入時にピットに飛び込み、プライムタイヤでの第2スティントを長くする作戦に出た。結果的にはこれが功を奏し、コース上でのオーバーテイクも成功させて表彰台に上っている。ベッテルは常にアロンソの後ろでレースを戦ったが、コース上でパスすることはできなかった。

【フェラーリ】
フェリペ・マッサ(予選:24番手/決勝:8位)
フェルナンド・アロンソ(予選:ポールポジション/決勝:優勝)

アロンソはイタリアGPに続いて2戦連続のハットトリック(ポールポジション、優勝、ファステストラップ)をマーク。シンガポールGPにおける2勝目を手にし、ドライバーズ選手権2位に躍り出た。しかし、残りのレースはレッドブルが得意とするサーキットで開催されるものが多く、ここからが正念場だろう。フェリペ・マッサは最後尾からのレースになったが、最初のセーフティカー導入直前にピットに飛び込んでタイヤを交換。レース途中には中団グループでペースを抑えられる場面もあったが、ポイントを手にした。

【ウィリアムズ】
ルーベンス・バリチェロ(予選:6番手/決勝:6位)
ニコ・ヒュルケンベルグ(予選:12番手/決勝:10位)

惜しくもQ3進出を逃したヒュルケンベルグはギアボックス交換により5グリッド降格処分を受け17番手スタート。それでも粘りのレースを展開し、他車のリタイアにも助けられてポイントを獲得した。9位でチェッカーを受けたものの、オープニングラップでコース外を通過してアドバンテージを得たとして20秒加算ペナルティを受け、10位となっている。バリチェロはスタートでポジションを落としたが、その後は挽回して6位を手にした。

【ルノー】
ロバート・クビサ(予選:8番手/決勝:7位)
ヴィタリー・ペトロフ(予選:13番手/決勝:11位)

クビサはレース中盤にタイヤパンクチャーに見舞われて緊急ピットインしたが、新しいプライムタイヤに履き替えてから攻撃的なドライブを見せ、コース上で次々とライバルをオーバーテイク。7位までポジションを上げた。わずか9周で6台抜きを演じたことになる。ペトロフはスタートでポジションを上げたが、ポイント圏内に入ることはできなかった。

【フォース・インディア】
エイドリアン・スーティル(予選:16番手/決勝:9位)
ビタントニオ・リウッツィ(予選:17番手/決勝:リタイア)

リウッツィはオープニングラップでニック・ハイドフェルドと接触した後、右リアのサスペンションを破損してリタイア。スーティルは我慢のレースを強いられたが8位でフィニッシュしている。しかしレース後、オープニングラップのターン7でコース外を通過してアドバンテージを得たとして20秒加算ペナルティを科され、9位に後退している。

【トロ・ロッソ】
セバスチャン・ブエミ(予選:14番手/決勝:14位)
ハイメ・アルグエルスアリ(予選:11番手/決勝:12位)

予選で11番手を記録したアルグエルスアリはピットレーンからのスタートを選択した。それでも着実にポジションを上げ、チームメイトを上回る順位でレースを終えている。セバスチャン・ブエミは序盤に他車と接触し、レース後半に2回のピットストップを行って巻き返しを図ったが入賞圏内には入れなかった。

【ロータス】
ヤルノ・トゥルーリ(予選:21番手/決勝:リタイア)
ヘイキ・コバライネン(予選:19番手/決勝:16位)

コバライネンはレース終盤にシューマッハを抑えて走っていたが、セバスチャン・ブエミと接触。その後エキゾーストパイプから炎が上がり、コントロールラインを通過してホームストレートでマシンを止めた。その後、自らマーシャルに消火器を要求し、無事に火を消し止めている。トゥルーリはまたもリタイアに終わってしまった。

【HRT】
クリスチャン・クリエン(予選:22番手/決勝:リタイア)
ブルーノ・セナ(予選:23番手/決勝:リタイア)

久しぶりのレース復帰を果たしたクリエンだが、終始ブルーノ・セナを上回りファステストラップでも勝ってみせた。それでも、トラブルを抱えてピットでリタイアを余儀なくされている。ブルーノはクラッシュした小林可夢偉に突っ込んでしまい、レースを終えた。

【BMWザウバー】
ニック・ハイドフェルド(予選:15番手/決勝:リタイア)
小林可夢偉(予選:10番手/決勝:リタイア)

最初のセーフティカー導入時にピットインを選択しなかった可夢偉。序盤はティモ・グロック(ヴァージン)が後方集団を抑えてくれていたこともありギャップを築けていたが、その後ミハエル・シューマッハにペースを抑えられることとなった。コース上でオーバーテイクを決めたものの、その後ミスを犯してクラッシュ。それでも、予選で好結果を残せるようになったことは大きく、続く鈴鹿も期待が高まる。久しぶりのレース復帰を果たしたニック・ハイドフェルドは可夢偉と遜色ない働きを見せたが、レースではこちらもシューマッハと接触してリタイアに終わった。

【ヴァージン】
ティモ・グロック(予選:18番手/決勝:リタイア)
ルーカス・ディ・グラッシ(予選:20番手/決勝:15位)

序盤はエイドリアン・スーティルやニコ・ヒュルケンベルグ、フェリペ・マッサなどを抑え込んで走行を続けていたティモ・グロック。結局はリタイアに終わってしまい、ロータス勢を上回ってフィニッシュすることはできなかった。それでも、ルーカス・ディ・グラッシがしっかり完走してロータス勢の前でゴールしている。

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