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2010年第15戦ドライバーコメント決勝

Kay Tanaka / Me / Jim
2010年9月27日 « スーティルとヒュルケンベルグにタイム加算ペナルティ | シンガポールGP決勝後の記者会見パート1 »

シンガポールGP決勝を制したのは、ポールポジションから首位を守ったフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)だった。2戦連続でポール・トゥ・ウインを決めたことになり、確実にチームとしてのパフォーマンスが上がっていることを感じさせる。レッドブルは予選における出走タイミングにミスがあり、それがレースにも響いてしまった。

小林可夢偉(BMWザウバー)にとっては、もったいないレースになった。スタートでポジションを落としたものの、その後ポイント圏内に浮上した可夢偉。セーフティカー導入にピットインを選択しなかったこともあって懸命に後方へのギャップを築こうとした矢先、タイヤパフォーマンスの低下によってグリップを失ってガードレールの餌食になってしまったのだ。それでも、2週間後の日本GPに向けて楽しみな状況となっている。復帰が予想される山本左近(HRT)にも注目したい。

レースを終えたドライバーたちのコメントは以下のとおり。

【マクラーレン】

ジェンソン・バトン(4位)

「スタート時点からリアタイヤを楽に使っていこうと思ったんだ。今週末、タイヤがすぐにへたってしまうことが確認されていたからね。それが第1スティントの終盤にルイス(ハミルトン)を追いかける時に助けになったよ。プライムタイヤを履いた時もリアエンドの安定性に同じような問題を抱えたから、そのタイヤで30周も走らなきゃいけない中でレッドブルに挑戦するのは不可能だった。今日の彼らはすごく速かったよ。だけどこのサーキットで彼らは強力だと思っていたし、僕らにとっては厳しいものになるとわかっていた。だから、これから日本に行けるのはうれしいよ。鈴鹿にはいいアップグレードを持ち込めるんだ。今週末もいくつか試したんだけど、信頼性の理由もあって使うことはなかった。鈴鹿に持ち込む予定のアップグレードによって、いくらかダブルパンチ的な効果があればいいね。僕のチャンピオンシップ争いはマーク(ウェバー/レッドブル)が僕の前でフィニッシュしたことで難しくなったけど、上位勢とのポイント差はまだ1勝分(25ポイント)さ。まだまだわからないってこと。1つ悪いレースをやってしまうと、大量ポイントを失うからね」

ルイス・ハミルトン(リタイア)

「マークと僕の間で何が起きたのか、今でもハッキリと理解していないんだ。だけど僕の観点から言わせてもらえば、彼がミスを犯してバックマーカーたちに抑えられていたから、僕が彼のスリップストリームに入った。僕はターン7にアウト側からアプローチし、彼は僕からは死角となる真後ろにいたよ。彼をうまく抜いたと思ってブレーキングし、彼に十分なスペースを与えてターンインしたと思ったんだ。でも次の瞬間に接触して僕のタイヤが壊れ、それで終わりさ。でも、これがモータースポーツってものなんだろう。まだ4レース残っているしね。僕はマークから20ポイント後方だけど、これは悪くない差だ。克服できない差じゃないよ。とにかく集中してベストを尽くすべきだ。今の時点ではワールドチャンピオンシップについて詳しく考えようとは思わない。とにかく残りのシーズンを楽しみたい。でも最後まで戦いを続ける。それしか僕にできる方法はないからね」

マーティン・ウィットマーシュ(チーム代表)

「ジェンソンは素晴らしく堅実なレースを過ごし、有益なワールドチャンピオンシップポイントを12も集めることができた。わずかな差で表彰台を逃したのは不運としか言いようがない。ルイスも素晴らしいレースだった。すでに追い抜いたはずのマシンと接触してしまったように感じているだろうから、不運と考えることができるだろう。それでも、これがモータースポーツなのだ。彼は落胆しており、われわれも同様だが、今後もドライバーズ選手権とコンストラクターズ選手権争いを継続していく。残りは4レースあり、勝つことのできるレースが4つあるということだ。両ドライバー共にワールドタイトル争いを行っている。われわれはドライバーズ選手権とコンストラクターズ選手権の両方に手が届く位置にいるということだ。それこそ、われわれが達成しようと追い求めている事柄なのだ。ボーダフォン・マクラーレン・メルセデスが狙っているのはこれがすべてだ」

【メルセデスGP】

ミハエル・シューマッハ(13位)

「今夜のシンガポールGP初挑戦の結果にはあまり満足していない。他車と2回の接触があり、レーシングインシデントではあったけれど、その度にピットストップしなきゃいけなかったことは理想的じゃないし、結果的に僕のレースはかなり妥協を強いられた。最初に履いたオプションはリアタイヤが苦しくて、コーナーを走っているというより滑っている感じできつかったから、レースは後半しか楽しめなかったかな」

ニコ・ロズベルグ(5位)

「本当にタフなレースだったけど、今日は自分たちにできるベストの結果を残せたと思う。ここ数戦の僕たちの目標は上位3チーム以下では最高位でフィニッシュすることだった。今回はそのうちの2台、昨日の予選でフェリペ(マッサ/フェラーリ)が、レースではルイス(ハミルトン/マクラーレン)が問題を抱えた利点を生かせたから、5位は僕たちにとっていい結果だし、チームもとても満足しているはず。途中、ジェンソン(バトン/マクラーレン)をプッシュすることもできたから良かった。残りのシーズンを強力な形で締めくくりたい」

ロス・ブラウン(チーム代表)

「スタートは2台ともキレイな側のグリッドで少しアドバンテージがあったと思うが、ニコ(ロズベルグ)がポジションアップできたのは良かった。その後、最初のセーフティカー導入時はほぼすべての後続マシンがピットに入った一方でわれわれはコース上にとどまり、少し攻撃を受けやすい形になってしまったものの、状況をコントロールできた自分たちのペースにはとても満足している。今日はニコが素晴らしいレースを披露し、コンペティティブなパフォーマンスでマクラーレン・メルセデスを何度もプッシュする場面もあった。マイケル(シューマッハ)はかなり複雑なレースとなり、あまりうまく事は運ばなかったが、最後まで粘り強く走ってくれた。週末を通してチームがマシンを改善するために素晴らしい仕事をしたので、今回も貴重なポイントフィニッシュを果たせた」

【レッドブル】

セバスチャン・ベッテル(2位)

「第1スティントの終盤に差し掛かる前に僕のソフトタイヤはグリップ感がほぼなくなってしまっていたから、マシンがかなりスライドしたよ。フェラーリ(フェルナンド・アロンソ)と同じ周回にピットストップを行ったけど、そこでわずかながらミスがあったんだ。それがなければ、かなり接近できていたと思う。これが今回のレースすべてにおけるお話さ。ミスを犯しそうになるぐらいフェルナンドをプッシュしたんだけど、彼は大きなミスをしなかったし、このサーキットではオーバーテイクがすごく難しい。リスクが高すぎたんだ。最終的には2位を得てたくさんのポイントを手にできた。最も重要なのは、週末を通じてマシンが速く競争力を有していたことさ。昨日は予選でミスがあって、今日の僕らに影響を及ぼす唯一の要因になった。僕らのスタートについて言及する人たちもいるけど、僕はすごくいいスタートを切ったから、その点についてはかなりいい成果を残せたと思う。チームのためにポイントを獲得できたのはいいことだ。コンストラクターズ選手権とドライバーズ選手権にとって大きな助けになるだろう」

マーク・ウェバー(3位)

「僕らのスタートはすごくよかったから、チームがよくやってくれたってことさ。レースに向けてうまく準備できていたね。第1スティントに入ってすぐにセーフティカーが導入されたんだ。チームが僕にピットストップを命じた時は疑問に思ったけど、チームは僕にとって適切なことだと考えたようだ。プライムで長いスティントになることを知っていたけど、セーフティカー導入後に隊列に戻った時は適切なポジションにいるって気づいたんだ。何人かをかわしたけど、その後はルーベンス(バリチェロ/ウィリアムズ)がすごくうまくドライブしていたから彼を抜けなかった。その後、再び(セーフティカー導入による)リスタートがあり、周回遅れも絡んだから難しい選択を強いられた。ヴァージンの1台に抑えられてしまい、彼はベストを尽くしていたんだけど、ルイス(ハミルトン/マクラーレン)がいい走りを見せていて、残念ながら接触してしまった。ポジションを守るためにレースで重要な部分だったから、あの接触はもちろん望ましいことではなかった。フェルナンド(アロンソ)とセバスチャン(ベッテル)は最高のレースをしていたね。週末を通じて彼らはうまくドライブしていたし、見ている人々にとっていいレースだったと思う。3位で満足さ」

クリスチャン・ホーナー(チーム代表)

「まず、2位と3位というダブル表彰台を得ることができたチームパフォーマンスが最高だったと言えよう。両ドライバーがうまくレースを戦ってくれた。セーフティカー導入時にマークをピットに入れるという決断をしたが、これにより彼はプライムタイヤで長い周回を走ることになった。素晴らしいオーバーテイクを見せて最高のペースを発揮した彼は、その判断を機能させてくれた。ルイス・ハミルトンとの接触は、レーシングインシデントさ。バックマーカーに抑えられたことでマークが時間をロスし、ルイスに追いつかれてしまったのだ。ルイスがマークを抑え込み過ぎたことでマークが行き場をなくし、接触したのだろう。セバスチャンはいいスタートを決めて2時間のうちほとんどでフェルナンドにプレッシャーを与えた。ここシンガポールでオーバーテイクするのは非常に難しく、彼はベストを尽くしたよ。何とかかわしたかったがフェラーリも対応してきたため、コース上では追い抜きができなかった。セバスチャンはチェッカーフラッグを受けるまでフェルナンドにプレッシャーを与え続けたよ。カレンダー上で最も厳しいサーキットの1つであるここでこのような結果を得られたのは素晴らしいし、コンストラクターズ選手権首位の座をさらに強固なものにできた。また、マークもドライバーズ選手権首位の座を保っているし、セバスチャンは近づくことができた。ポジティブな週末だったし、サーキットで時間制限なしに働いてくれたチームとファクトリーでハードワークに勤しんでくれたスタッフたちを祝福したい」

【フェラーリ】

フェリペ・マッサ(9位)

「昨日の予選後は僕にとってすごく難しいものとなった。フェルナンドがモナコで用いたような戦略を組むことにし、セーフティカー導入が助けになるようにしたんだけど、残念ながら早すぎたよ。あまり多くのマシンをオーバーテイクできなかったし、スーティルとヒュルケンベルグの後ろで隊列を組む羽目になった。1、2周後に2、3のポジションアップができていればよかったね。マシンは悪くなかったけど、ずっと同じタイヤセットを履いていたから最後にはデグラデーションを感じるようになって、最後にクビサ(ルノー)に簡単にかわされてしまったんだ。ずっと別のマシンに抑えられていたから、楽しいレースだったとは言えない。新しいエンジンを投入したけど、すでに1レースを走ったエンジンが3つあるから、これで残り4戦を回していかなきゃいけないんだ。今週末以上にツイていればいいんだけどね」

フェルナンド・アロンソ(優勝)

「この勝利はとても際立ったものだ。モンツァでの勝利を完全に特性が異なったサーキットで確認したいと願っていたけど、僕にとってもマシンにとってもすごくキツくてストレスがたまりながらも僕のドライブングスタイルにすごく合っているこのサーキットでそれを達成できた。昨日のポールポジションはイースターのプレゼントって表現したけど、それをもらったからには今日のレースはすごく重要だったし、いいスタートが必要だった。ベッテル(レッドブル)のほうがわずかに僕より速かったけど、僕も悪くなかったよ。ターン1までの距離がそんなに長くないからドアを閉めることができ、リードを保てたんだ。ソフトタイヤはすごくよかったけど、ハードタイヤではレッドブルのほうが速かったみたいだね。ピットストップは戦略面でも作業の面でも完ぺきだった。レース後半ではリスクを避けたくて、バックマーカーを黄旗区間で抜くことについては特にそうだった。残りレースは4戦だけどチャンピオンシップはすごくオープンなものになっているね。スパではセバスチャン、ジェンソン(バトン/マクラーレン)、僕がノーポイントだったけど、モンツァではハミルトン(マクラーレン)がそうだった。コンテンダーたちの浮き沈みがあるけど、マーク(ウェバー/レッドブル)は依然として首位を保っている。僕らは自分の仕事に冷静になって集中しなきゃいけない。僕らは周りのことを考えるのではなく、最後まで戦い抜くだけなんだ。F10はかなり改善したからマラネロやサーキットにいるエンジニアたちに感謝したいよ。僕らはどのタイプのサーキットでも早くなった。僕たちはこれからのレースにおける優勝候補とは考えられていないけれど、そのどのレースについても恐れてはいないよ」

ステファノ・ドメニカリ(チーム代表)

「最高の結果となり、フェルナンドが特別なパフォーマンスを発揮してくれて再びドライビング能力と精神的な態度を証明してくれた。最も重要なのは昨日のポールポジションだろう。もし先頭からスタートしていなかったら、今日のサーキット上で速かったレッドブルをオーバーテイクすることはできなかったはずだ。特にレース後半はそうだろう。予選がカギとなったのだが、フェリペについてはそれがネガティブな形で現れた。8位という結果はマシンのポテンシャルに沿ったものではないが、最後尾からスタートしたことを考えつつオーバーテイクが難しいサーキットということも考慮に入れればさらなる結果は難しかっただろう。チームもドライバーのパフォーマンスに合致しており、勝利に必要なすべてを完ぺきにこなすことができた。F10をこのようなレベルに押し上げてくれたマラネロの力も大きい。いつもどおり、われわれのすべてのパートナーに感謝している。タイトルスポンサーのマールボロほか、サンタンデール、そして技術パートナーのシェルや名前は出さないが他にも多くの助けがある。難しい状況でも負けるとは感じていないが、こういった状況を楽しんでいるのだ。完全に特性が異なっているサーキットで貴重な2勝を手にできたが、今でも2つのチャンピオンシップでは後塵を拝している。今後もこのような仕事を継続し、最後まで戦いたい。最終的にポイントを計算するのは11月14日のアブダビGPなのだから」

【ウィリアムズ】

ルーベンス・バリチェロ(6位)

「今日はいいレースで、たくさんポイントも稼げた。オフラインでポジジョンを落としたのは残念だったけど、ブレーキがうまく熱されていてラップタイムは悪くなく、クビサ(ルノー)に追いつくこともできた。だけどセーフティカーの導入があってブレーキのパフォーマンスが落ちてしまったから、そこからうまくマネジメントすることができなかったんだ。最終的には、今週末の僕らのパフォーマンスに満足できるね」

ニコ・ヒュルケンベルグ(10位)

「昨日は予選がうまくいかなかったけど、今日のレースで誰かに8位と数ポイントを差し出されたとしたら、頂くしかないよね! すごくキツい1日だった。接近した戦いの中で長いレースを過ごすには最大限の集中が必要だったし、レース全体を通じてすごく接近していたよ。だけど後方から8位を得ることができてうれしいし、チームのチャンピオンシップ争いに貢献できてうれしいね」

サム・マイケル(テクニカルディレクター)

「今日は2台がうまくポイントを手にしてくれた。ルーベンスのスタートはよくなくて2つポジションを失った。ニコは1周目に素晴らしいスタートだった。その後セーフティカーが導入されたことで2台に異なった戦略を投じたが、どちらも成功した。ニコはあのグリッド位置からいいポイント獲得ができた。FW32は力強くなってきており、この流れを鈴鹿にも持ち込みたい」

【ルノー】

ロバート・クビサ(7位)

「間違いなく最後の数周はレースで一番エキサイティングだったね。エンジニアがデータ上に右リアタイヤのパンクチャーを確認したんだ。僕はウオールにぶつかってもいないし、コックピットでは特に何も感じなかったから、たぶん何かデブリを踏んでしまったんだと思うけど。そのピットストップで6番手から13番手に後退した。最後は前方のマシンより僕の方が断然フレッシュなタイヤだったけど、それでもシンガポールで追い抜くのは簡単じゃない。だから、1人ずつかわしていくのは本当に楽しかった。最後は7位まで立て直せたから、今日のベストリザルトと比べれば1つ下だっただけ。もし誰かに自分の前後のマシンより1回多くピットストップすれば7位でフィニッシュできると言われていたら、間違いなくそうしていた」

ヴィタリー・ペトロフ(11位)

「最高のスタートを決められてレースの序盤は10番手を走っていた。最初のセーフティカーピリオドでピットストップして、ウェバー(レッドブル)以降だと僕が最初にプライムタイヤに履き替えたから、状況はいい感じだったんだ。ヒュルケンベルグ(ウィリアムズ)とは何があったのか、ターン7でなぜ彼が僕をプッシュしてきたのかはビデオを見ないと分からないけど、彼のあの動きで僕は3つもポジションを失っている。その後はフォース・インディアに行く手をふさがれたマッサ(フェラーリ)に引っかかってしまい、最後は同時にチェッカーフラッグを受けたからオーバーテイクはできなかった。タフなレースだったけど、僕の運は昨日の予選でどっかに行っちゃったから。鈴鹿では流れに乗れるといいな。予選とレースを通して一貫した週末にまとめられることを願っている」

エリック・ブーリエ(チーム代表)

「全体的にはフラストレーションのたまる失望の結果だ。わずかなポイントしか稼げず、直近のライバルであるメルセデスGPが自分たち以上の結果を残してリードを広げられてしまった。ロバート(クビサ)はパンクチャーで余分なピットストップを行わなければならなくなったが、凄まじい追い上げで7位までポジションを回復している。9周で6つのポジションアップはレースのハイライトだ。ヴィタリー(ペトロフ)はヒュルケンベルグの大胆な動きで妥協を強いられた。ポジションにして3つ分、ポイント獲得も逃した。今は鈴鹿に期待し、週末を通してより良いパフォーマンスレベルを発揮できることを願っている」

アラン・パーメイン(チーフレースエンジニア)

「とてもエキサイティングな夜だったが、もっと退屈なレースで多くのポイントを獲得したかった。今日はロズベルグ(メルセデスGP)について行けるようなペースがなく、全員が1ストップならば戦略的に何かを生み出すことは難しかっただろう。ロバートは6番手を走っていた際にパンクチャーに見舞われたが、その後の彼は見事な仕事でポジションを回復させた。3周目に最初にセーフティカーが導入された時にストップさせたヴィタリーはヒュルケンベルグと絡むまではとてもいいポジションにつけていた。その一件が彼のポイントフィニッシュに響いたのだ」

【フォース・インディア】

エイドリアン・スーティル(10位)

「本当にハードなレースだった。蒸し暑い上、始終誰かとレースをしていたからね――常に真後ろにクルマがくっついている状態だったんだ! 15番グリッドからスタートしてこの結果は、僕らにできたベストだと思う。昨日がガッカリだっただけに素晴らしいリザルトだ。始まる前に1ポイントでも取ることがとても重要だと言ったはず。コンストラクターズ選手権でウィリアムズの前にいなきゃならないからね。だから必死でヒュルケンベルグを抑え続けた――どんな1ポイントも大事なんだ。次は鈴鹿、僕の大好きなコースの1つさ。シーズンが最後まで順調にいくよう、ベストを尽くすよ」

ビタントニオ・リウッツィ(リタイア)

「1周目は難しかった。いいスタートでハイドフェルドをオーバーテイクしようとした。ターン7で彼はエイドリアンとサイド・バイ・サイドになりながらまっすぐ進んでいったんだ。僕は自分のラインを守っていたんだけど、コーナーの後で2人がライン上に戻ってきて、僕はウオールに追いやられてしまった。ハイドフェルドと接触し、フロントウイングを少し傷めた。それからたぶんリアサスペンションにひびが入っていたんだろう。1周後に完全に割れてしまい、リアエンドがコントロール不能になった。レースを見るといいフィニッシュができたはずだと思うから、すごくガッカリだよ。とにかく次の日本に期待している。そこではもっといいレースができるはずだ」

ビジェイ・マルヤ(チェアマン&チーム代表)

「ほかのコースに比べて、シンガポールはそれほどわれわれに合っていないことは分かっていたが、今日はその中で最善の結果を出し、再びポイントを獲得した――チャンピオンシップのこの段階では1ポイント1ポイントが価値あるものだ。エイドリアンは後ろに多くのマシンを従えながら、使い古したタイヤで素晴らしいレースをし、ふさわしい結果を残した。残念ながらトニオ(リウッツィ)は序盤のレーシングインシデントでリタイアした。昨日の予選の成り行きを思えば、1ポイント獲得できたことは満足であり、今後はもっとわれわれに有利なサーキットが待っている」

【トロ・ロッソ】

セバスチャン・ブエミ(14位)

「とてもタフなレースだった。スタートはうまくいったが、オープニングラップで小林と接触し、それ以降アンダーステアが出ていたから何らかのダメージがあったんだと思う。大事を取ってフロントウイングを交換することにして、同時にタイヤも替えたんだ。ペトロフの後ろに戻り、レースのほとんどを彼の後ろで走り続けた。その後、ハイドロリックシステムのプレッシャー調整のためにもう一度ピットインしなければならず、再びタイヤを替えた。ハイメをとらえてパスし、またペトロフに追いついた。何とか彼をパスしようとしたんだけど無理で、フレッシュタイヤのクビサにつかまってしまった。もう1回ピットストップが必要で、そこでソフトタイヤを履いたらいいタイムが出せるようになった。いろいろ困難がなければ10位は手中にあったと思うから、ちょっとガッカリだ。でもクルマが良くなっていることは次のレースに向けて励みになる」

ハイメ・アルグエルスアリ(12位)

「レースをフィニッシュできて満足しているよ。でも、今までで一番退屈なレースだったかも。つながった集団の中にいて、何もできなかった。予選11番手だったから、今日は十分ポイントを取れるチャンスがあったはずだ。でもスタート前に冷却水が漏れていて、ほかのみんなが出て行った後、ピットレーンからのスタートになってしまった。その時点でいい1日になる可能性は消えたよ。でも少なくとも3回はオーバーテイクを見せることができた。ポジティブに考えればクルマはパフォーマンス的に良くなっているし、最後尾からスタートして12位フィニッシュはそれほど悪くないだろう」

フランツ・トスト(チーム代表)

「ハイメのマシンはグリッドに向かう途中で水漏れが判明した。ピットレーンがクローズされるまでに修理できなかったため、彼はピットからのスタートになった。シーズン最高の予選パフォーマンスで11番グリッドを確保していたにもかかわらず、それを生かすことができなくなってしまい、非常に残念だ。彼はその後いいレースをしてくれた。セバスチャンに関してはオープニングラップで別のマシンと接触し、フロントウイングに問題があるかもしれないと連絡してきた。そのため、1回目のセーフティカーピリオドで呼び入れ、タイヤとノーズセクションを交換した。その後、ペトロフを抜けずにいたので、再びピットインさせてフレッシュタイヤに交換し、チームメイトをパスすることに成功した。だがそれでもペトロフをとらえることができず、フレッシュタイヤのクビサが2台を抜き去っていったのを見て、もう一度ブエミにタイヤを交換させた。これがアドバンテージになることを願ったのだが、作戦は成功しなかった。マシンのパフォーマンスは週末を通して良かったのだから、もっと良い結果を残せたはずだ。だが不運にも今夜はさまざまな状況に阻まれ、ポイントに近づくことができなかった」

【ロータス】

ヤルノ・トゥルーリ(リタイア)

「スタートはとてもうまくいって、ヘイキと一緒に順調に走行していた。そうしたら問題発生さ。1回目のセーフティカー後すぐにパンクチャーを起こしてピットインを強いられ、その後、今シーズン何度も問題を起こしているハイドロリックトラブルが発生した。正直言って厳しい週末だったけど、次の鈴鹿は僕が本当に楽しみにしているコースなんだ。そこではもっとラッキーなことを願おう」

ヘイキ・コバライネン(16位)

「こんな形でレースを終えるなんて全く予想外だよ! 火が出るまではとてもいい走りをしていたし、クルマの感触も良かった。順調に15位を目指して走行していたんだけど、レース終盤にブエミと接触してしまった。スピンしてコースには戻れたけど、燃料タンクのプレッシャーバルブにひびが入ったみたいで、エアボックスから火が出たんだ。ピットに入るのは安全じゃないと思ったから、メインストレートの端に寄せて止めたんだ。ウィリアムズの人たちが消火器を渡してくれて、自分で火を消したよ――トニーとマイクには報酬アップをお願いしておいた。僕は消防士の役目も兼ねてるんだからね・・・」

トニー・フェルナンデス(チーム代表)

「今夜のレースはわれわれにとって大きな一歩だった。ピットウオールではマイケル(シューマッハ)とブエミを倒せるんじゃないかと話し合っていたんだ。それもコース上の真っ向勝負でね。ヘイキにはコンサバティブにならず、攻めるよう命じた。安全にいっていればヘイキはブエミと当たらなかったかもしれないが、われわれはレースをするためにここにいる。だからこそ大きな前進だと言ったんだ。まだまだ学習の途中だが、このような重要な1戦で、終盤にトロ・ロッソやメルセデスGPと互角に戦えるほどになった。こうした教訓を来年にすべて生かせば、2011年には必ずや強い力を身につけられるはずだ」

マイク・ガスコイン(CTO/最高技術責任者)

「とても波乱の多いレースで、ヘイキがマシンの火災でレースを終えてしまったことは本当に残念だ。2台ともスタートは素晴らしく、われわれの期待通りヴァージン勢の前に出てくれた。1回目のセーフティカー中にピットへ呼び入れたことは正解だったようで、ピットクルーたちは素早く作業をこなしてくれた。不運にもヤルノは路面のデブリを拾ってタイヤがパンクを起こし、それからハイドロリックトラブルによってレースを終えた。もう一度コースに送り出そうとしたが、出た途端にまたトラブルが再発し、あきらめるしかなかった」

「ヘイキのレースはドラマチックだった。火がついた状態でピットレーンに入らなかったのは、安全上の理由からで、手際よく自身で消火してくれた。それまではファンタスティックなレースを展開しており、最後までマイケルやブエミと戦ってくれるものと思っていた。だがあの火災で期待をくじかれた。彼には感謝しなければならない。勇気を持って消火にあたり、劇的なエンディングではあったがケガもなくて、何よりだ。今週末の彼とチームの優れたレースパフォーマンスに勇気づけられて、ラスト4戦、前向きに取り組みたい」

【HRT】

クリスチャン・クリエン(リタイア)

「ここシンガポールは最も難しいサーキットの1つではあるけど、再びF1に戻れて本当に楽しめた。高い湿度とチャレンジングなサーキットにより、今日はタフなレースになったよ。序盤にはいいスタートを決めていくつかポジションを上げ、18番手に浮上したんだ。素晴らしい仕事をしてくれ僕にチャンスを与えてくれたチームに感謝したい」

ブルーノ・セナ(リタイア)

「そのコーナーに差し掛かってブレーキングポイントに入った瞬間に黄旗が提示されたんだけど、そのころには遅すぎてアクシデントを避けられなかったよ。マーシャルたちが遅くて、何が起きているのか気づくことができなかった。そういうこともあるさ。だけど、これからも日本GPに向けて作業を継続し続けるよ」

コリン・コレス(チーム代表)

「レースを完走できなかったから、不運な週末になった。このサーキットではいろいろなことが起きると知っていたし、1回目のセーフティカー導入後はいいポジションにつけることができた。1台は残念な形でクラッシュし、もう1台は同じ周回にハイドロリック系のトラブルが発生した。これから日本GPのことを考え、楽しみにしたい。最高のサーキットの1つだと思っている」

【BMWザウバー】

ニック・ハイドフェルド(リタイア)

「もちろん、より優れた結果を望んでいたしレースを完走したかった。それでも、僕に言わせればミハエル(シューマッハ/メルセデスGP)がブレーキングを少し遅らせて、僕をレースから押しだしたんだよ。僕のレースはスタート直後から妥協を強いられるものになってしまった。ビタントニオ・リウッツィ(フォース・インディア)がターン4でアウト側から僕をオーバーテイクしようとしていたんだ。その後、彼が早めにブレーキを踏んだから、不運にも僕は彼に追突してしまった(編集部注:実際にはエイドリアン・スーティルに追突した)。リアウイング翼端板を失ってしまったからドライブが困難になり、予選後はセットアップを変更することが許されていないこともあって理想的なものにはならなかった。それでも、レースのラップタイムは悪くなかったよ。大好きな鈴鹿でのレースを楽しみにしている」

小林可夢偉(リタイア)

「明らかに僕のミスです。ミハエル・シューマッハをオーバーテイクした後、ポイントを獲得するには激しくプッシュする必要があるとわかっていました。それでも、タイヤが完全にへたってしまったんです。コーナーの中でその問題を見誤ってしまい、バリアにクラッシュしてしまいました。その後、ブルーノ・セナ(HRT)が僕のマシンに突っ込んできたんです。マシン全体のダメージは相当なものでした。スタート直後はすごく接近していましたし、ヴィタリー・ペトロフ(ルノー)にポジションを奪われました。マーク・ウェバー(レッドブル)を相手にしては僕にチャンスなどなく、その後はミハエルの後ろで10番手につけていました。もっと速く走れましたが、オーバーテイクするチャンスはありませんでしたね。チャンスを見つけた時に彼に襲いかかったら、うまくいきました。その後は死に物狂いでプッシュしましたが、バリアでレースを終えることになってしまったんです」

ペーター・ザウバー(チーム代表)

「今日はすべてがわれわれにとってツイていなかった。これらのことを忘れ去り、可夢偉の母国レースとなる鈴鹿に集中しようではないか。われわれにとって重要なものになるだろう」

ジェームズ・キー(テクニカルディレクター)

「完走できなかったのは当然ながら残念だ。2人のドライバーのスタート位置を考え、戦略を分けるという選択をした。それでニックはプライムタイヤ、可夢偉は予選Q3で履いたオプションタイヤでスタートすることになった。序盤のセーフティカー導入の際、可夢偉をピットに入れるかコースにとどめておくか考えたのだが、上位勢と同じくコースにとどめておくことを決断した。可夢偉はミハエル・シューマッハに抑えられてしまったのだが、彼は非常に遅かったので可夢偉のラップタイムには大きな影響が生じた。ミハエルをパスした可夢偉は限界までプッシュして後方のマシンに対してギャップを築き、戦略を機能させなければならなかった。残念ながらプッシュした彼はコースを外れ、レースを終えることになってしまった。ニックはオープニングラップのアクシデントでフロントウイングとパンクチャーの問題を抱えたので、ピットに呼んでオプションタイヤに履き替えさせた。2回目のセーフティカー導入時に再びピットに入ったが、その際はプライムに交換した。しかしレーシングアクシデントに見舞われてしまう。後方のマシンに押し出されてしまったのだ」

【ヴァージン】

ティモ・グロック(リタイア)

「スタートは悪くなかったはずだけど、ロータス2台に抜かれてしまった。ターン7でトゥルーリを抜き返して、コバライネンにもプレッシャーをかけ続けていた。最初のセーフティカーではステイアウトを選んだことが成功して、一時は10番手を走った。数ラップにわたり後続を抑え続けたんだけど、スーティルに抜かれた後は、もう集団を抑え切るチャンスはなかった。彼にパスされた時にオフラインを通ってしまい、汚れたタイヤをすぐに回復させることができなかったんだ。2回目のセーフティカーはとにかく不運だった。僕はタイヤを交換する必要があり、後方でコース復帰した。残り数周になってハイドロリックトラブルが発生し、レースは終わってしまった。もう次の日本に目を向けているよ。さらなるアップグレードパッケージがあるから、大きな助けになるはずだ」

ルーカス・ディ・グラッシ(15位)

「最終的にはとてもいい結果が得られて、シンガポールで自分の目標を達成できた。最初のセーフティカーピリオドでピットインを選んだけど、2回目の時はアンラッキーで、大きくレースでタイムロスしてしまった。その後はフィニッシュすることだけに集中した。クルマはどんどん良くなっていたし、ラップタイムも上がり続けた。自分のパフォーマンスにはほぼ満足だよ」

ジョン・ブース(チーム代表)

「最後まで堅実な走りを続け、新チーム最上位でフィニッシュしたルーカスはよくやってくれた。彼は新チームの中でのファステストラップも記録している。ティモは異なる戦略を試し、プライムタイヤでスタートして、最初のセーフティカー中はコース上にとどまった。序盤は中団グループといいバトルを展開したが、2回目のセーフティカーはタイミングに恵まれず、残念ながら終盤にハイドロリックトラブルに見舞われた。全体としてはポジティブな週末であり、今回もチームワークは素晴らしかった」

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