シンガポールGP

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  • レディオ・ガガ - シンガポールGP

「ほっといて、リーブミーアローン!」

Jim
2017年9月20日
© Manuel Goria/Sutton Images
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ドラマティックな大波乱の展開を見せたシンガポールGPより、『ESPN』特選の無線メッセージを紹介する。

「やったぜ、ベイビー! どうだ見たかっ!」

予選Q3でマクラーレンの2台を上回り、大喜びするニコ・ヒュルケンベルグ。

「いーーーーーーえーーーーーーいっっっ! きたきたきたきたきたきたきたっ! やったーーー! どうだ見たかっ! イエーイ! そうそう(ターン)19の出口でウオールにどかんといっちゃったけど、あそこはいくしかなかったんだ。ありがとーーー! やっっっっっっったーーー! 最高の仕事だね。ほんっとにありがとっっっっっ!」

マリーナ・ベイの市街地サーキットで行われた予選Q3で驚くべきラップを披露し、今季4度目のポールポジション獲得を決めたと知らされた時のセバスチャン・ベッテルのリアクション。

「げ、やられた。ダメージ! ちっくしょーー! やられ・・・ちまった」

挟み撃ちにされたフェラーリドライバーたちにぶつけられ、ターン1ではコントロールを失ったキミ・ライコネンのフェラーリマシンに再び横っ腹をえぐられたマックス・フェルスタッペン。同様にマクラーレンのフェルナンド・アロンソも被害を受けた。

© Sam Bloxham/LAT/Sutton Images
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「あいつら何やらかしてくれてんだよ」
「まったくだ。大丈夫かい?」
「うん大丈夫、でもあれは・・・ばかげてる」

あっという間にレースを終えることになり、困惑するライコネン。

「スピンしちゃった。マシンが言うことを聞かなくて。たぶんきっと左フロントに・・・ダメージがある」
「その通りダメージがひどい、サイドポッドに大ダメージ。マシンを止めろ、マシンを止めるんだ」
「マジで?」
「そうだ。水圧がない」
「確認だけどマシンを止めるんだよね?」
「その通り、今すぐマシンを止めろ」
「分かった。ごめん、みんな。0点だ。ごめん。ホントにごめん」

これが2017年シーズンのタイトル争いを決定づける瞬間となるのか? 今季初リタイアを喫したベッテルのチャンピオンシップに大打撃。混乱を切り抜けたライバルのルイス・ハミルトンは優勝し、ドライバーズ選手権で28ポイントのリードを築いた。

「よくやった、いいぞ。次のターゲットはバンドールンだ」
「ほっといて、リーブミーアローン! 集中しなきゃいけないんだよ。話しかけないで」

シンガポールGP序盤、オーバーテイクの功績を称えながら次の相手を知らせるチームに話しかけないでほしいと頼むカルロス・サインツ。

「いいかい、ルイス。今回のレースはマシンを無事にゴールさせられるかどうかにかかっているぞ」
「そうだね、それを痛感しているところだよ」

時にF1レースエンジニアは自明の理を口にしなければならないことがある。史上初のウエットレースとなったシンガポールGPのトリッキーなコンディションに対応しながら、ハミルトンはその事実を実感していた。

© Kym Illman/Sutton Images
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「"L"ボタンを押せ、"L"ボタンだ」
「うるさいってば、黙ってて!」

ケビン・マグヌッセンもまた、チーム無線の会話を到底楽しめるような状態ではなかった。

「言葉もないよ。ヘヘッ! なんて日だ。戦略も何もかも最高の仕事だった。がんばってくれて本当にありがとう。信じ続けてくれて本当にありがとう。最高の1日だ!」

ナイトレースで予想外の勝利を遂げ、チームに感謝するハミルトン。F1キャリア60勝を達成。

「やったぞカルロス! 4位だカルロス! ブンシャカラカ! お見事! いいぞ! すごいぞ!」
「やった! やった! やった! やった! やった! やった! やった! やった! やった! やった! やった! やった! やった! きたきたー!」
「ハッハッハッ!」
「きたきたー!」
「ハッハッハッ!」
「きたきたきたきたー!」

キャリア最高位となる4位フィニッシュを果たしたカルロス・サインツとサインツ担当レースエンジニアのマルコ・マタッサはその喜びのあまり感情を爆発させた。

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