シンガポールGP

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ベッテルが見事なポール・トゥ・ウィン!

M.S.
2015年9月20日
1度もリードを譲らなかったベッテル © Sutton Images
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夜の街に浮かび上がる光の道、シンガポール市街地サーキットにて、20日(日)日本時間21時から2015年FIA F1世界選手権第13戦シンガポールGP決勝が行われた。

前日の土曜日に実施された予選の結果、フロントローが定位置だったメルセデス勢は3列目に後退し、フェラーリのセバスチャン・ベッテルとレッドブルのダニエル・リカルドが最前列に並んだ。2列目はそれぞれのチームメイトであるキミ・ライコネン(フェラーリ)とダニール・クビアトが占めた。

ストリートサーキットで行なわれるナイトレースのタイヤとしてピレリが選択したのは、最も柔らかい組みあせであるソフトコンパウンド(プライム)とスーパーソフトコンパウンド(オプション)だった。スタート時のタイヤとしてプライムを選んだのは19番手のウィル・スティーブンス(マノー・マルシャ)のみだ。なお、今週末からロベルト・メルヒに代わってアレキサンダー・ロッシがスティーブンスのチームメイトを務めている。

サーキットは1周5.065km、レースは61周で行なわれる。セッション開始時の気温は30度、路面温度37度、湿度70%のドライコンディションだった。

シグナルオフと同時にドライバーたちが一斉にグリッドから蹴りだすも、8番グリッドについたマックス・フェルスタッペン(トロ・ロッソ)が一人動けず。上位はスターティンググリッドと同じ順をキープしている。

1周目を終えてトップ10を走っていたのはベッテル、リカルド、ライコネン、クビアト、ルイス・ハミルトン(メルセデス)、ニコ・ロズベルグ(同)、バルテリ・ボッタス(ウィリアムズ)、フェリペ・マッサ(同)、ニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)、セルジオ・ぺレス(同)で、マクラーレンのフェルナンド・アロンソが11番手だった。

ピットレーンへ移動したフェルスタッペンはレースが2周目に入ったところで隊列の最後方に加わった。

先頭を維持したベッテルは快調に飛ばし、2番手リカルドとの差を広げていく。ベッテルとリカルドのギャップは5秒ほどで落ち着いた。後方ではペレスがチームメイトのヒュルケンベルグから1秒以内のところに迫っていたが、ポジションが入れ替わるには至らなかった。

11周目、グロージャンがピットに入ったのをきっかけにアロンソ、カルロス・サインツ(トロ・ロッソ)、マーカス・エリクソン(ザウバー)、パストール・マルドナド(ロータス)、らが一気にタイヤ交換へ向かい、続く12周目にヒュルケンベルグもピットストップを行った。

そのヒュルケンベルグが1周してメインストレートに戻ってきたところで、ピットアウトしてきたマッサと接触してしまう。ヒュルケンベルグはコースを外れてウオールに衝突し、マシンに大ダメージを負ってリタイア。マッサはマシンに損傷を負いながらもレースを続けた。スチュワードによる審議の結果、ヒュルケンベルグは次戦での3グリッド降格処分を言い渡されている。

上位ではクビアトがマッサと同タイミングですでに初回のタイヤ交換を行っており、ヒュルケンベルグのインシデントを受けてバーチャルセーフティカーが導入されたタイミングで残るベッテルを先頭にリカルド、ライコネン、ハミルトン、ロズベルグ、ボッタスらがピットインを実施する。

コース上のデブリを除去するべく16周目には実際のセーフティカーが出動し、ポイント圏内のオーダーはベッテル、リカルド、ライコネン、ハミルトン、ロズベルグ、クビアト、ボッタス、ペレス、フェリペ・ナッサー(ザウバー)、グロージャンという並びになった。

マッサはバーチャルセーフティカー出動中に2度目のピット作業を行っている。第2スティントのタイヤとしては上位3名が新品のスーパーソフト、6番手と7番手のクビアト、ボッタスが中古のスーパーソフトを履き、13番手のマルドナドが新品のオプション。その他のドライバーはスーパーソフトからソフトにつないだマッサ含め、ソフトを選択しているという状態だった。

18周目の終わりにセーフティカーが戻り、レース序盤のギャップがすべて白紙に戻った状態で19周目にレースが再開された。中団にいたトロ・ロッソのサインツが「中国の時のようにニュートラルに入った」と訴え、17番手まで位置を下げながらもペースを取り戻してレースを続行している。

27周目、グロージャンが2度目のピット作業へ。同じタイミングで4番手を走っていたハミルトンがパワーロスを訴え、目に見えてペースを落として次々と後続に追い抜かれていく。

問題を抱えるマッサが30周目に3度目のピットインを行うも、チームはリタイアさせることを決断し、32周目にマシンをガレージに収めた。また、ハミルトンは16番手までポジションを落としつつ食い下がっていたものの、34周目にピットでレースを終えている。さらに、ポイント圏内を走っていたアロンソもギアボックストラブルで隊列を離れた。

相次ぐリタイアで16台がコース上にとどまっていた37周目、なんとコース上に侵入者が発見され、2度目のセーフティカー出動となる。この人物がコース脇から外へ出される間にベッテル、リカルド、ライコネン、ロズベルグ、ボッタスら上位勢はスーパーソフトからソフトに交換し、レースの最後まで行く形を整えた。6番手クビアトはセーフティカー導入前に2度目のタイヤ交換を終えている。

2度目のセーフティカーピリオドでトップ10はベッテル、リカルド、ライコネン、ロズベルグ、ボッタス、クビアト、ペレス、グロージャン、マルドナド、バトンという並びに。周回遅れになっているマノー・マルシャのスティーブンスとロッシにセーフティカーを追い抜いて隊列の後方につく許可が出たものの、ロッシが見かけ上の3番手にいるままの状態で41周目にレースは再開された。

リスタートで最も激しいバトルを繰り広げたのは9番手のマルドナドとバトンで、42周目にマルドナドと接触したバトンのフロントウイングの一部が宙を舞った。バトンはノーズを交換して14番手に戻り、マルドナドは11番手に位置を下げた。

次に熱い戦いが勃発したのは8番手グロージャンと、その後ろに続くフェルスタッペン&サインツのトロ・ロッソコンビ。ぴたりと接近した状態で走行していた3名のバトルは、46周目にフェルスタッペンがグロージャンを、47周目にサインツがグロージャンを追い抜いて決した。

53周目、相棒と同様にギアボックストラブルに見舞われたバトンがこのレース5台目のリタイアとなった。

グロージャンが連続オーバーテイクされたロータスは、11番手マルドナドもザウバーの2台に狙われ、55周目にナッサーとエリクソンが立て続けにマルドナドをパスしていった。マルドナドを料理したナッサーはグロージャンにも追いつき、60周目にライバルがタイヤをロックアップさせた隙を見逃さず前へ。グロージャンはチェッカーフラッグを目前にしながらもピットへ帰還し、そのままレースに幕を引いている。

ファイナルラップの間に2時間を超えたレースは、ベッテルが2時間1分22秒118という記録でフィニッシュ。リカルドとライコネンがベッテルとともに表彰台に上り、4位以下はロズベルグ、ボッタス、クビアト、ペレス、フェルスタッペン、サインツ、ナッサーまでがポイントを獲得した。

11位エリクソンと12位マルドナドに並び、グロージャンが13位完走扱い。2周遅れのロッシとスティーブンスまでが完走を果たしている。

連戦の次戦は日本のファンお待ちかねのシーズン第14戦日本GP! 初回セッションである日本GP金曜フリー走行1回目は25日(金)10時スタート予定だ。次戦もお楽しみに!

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