シンガポールGP

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ハミルトン優勝、ロズベルグはリタイア

M.S.
2014年9月21日
選手権でもトップに立ったハミルトン © Getty Images
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ヨーロッパの旅を終えたF1サーカスは夜の灯り煌めくシンガポール市街地サーキットに集い、21日(日)日本時間21時から2014年FIA F1世界選手権第14戦シンガポールGP決勝が実施された。

土曜日に行われた予選ではわずか0.007秒差でメルセデスのルイス・ハミルトンがポールポジションを獲得し、チームメイトのニコ・ロズベルグが2番手に入った。ダニエル・リカルドとセバスチャン・ベッテルのレッドブル勢がセカンドローに並んでいる。

サーキットは1周5.065km、決勝レースは61周で行われる。市街地コースに持ち込まれたドライタイヤはピレリのソフトコンパウンド(プライム)とスーパーソフトコンパウンド(オプション)だった。スタート時のタイヤとしては22台すべてがスーパーソフトを選んでいる。

ナイトレースがスタート時間を迎えた際の天候は晴れ、気温29度、路面温度36度のドライコンディションだった。2番グリッドのロズベルグはステアリングホイールに問題が発生し、チームによる懸命な作業が行われるも、ダミーグリッドから始動できない。ロズベルグのマシンはピットレーンに運ばれ、そこからのスタートとなった。

また、フォーメーションラップ中にケータハムの小林可夢偉のマシンにも異変が生じ、可夢偉はエスケープゾーンでマシンを止めてリタイアしている。

早くも波乱含みとなったレースがスタートすると、ハミルトンがまっすぐに飛び出してアロンソが2番手に浮上する。しかし、アロンソはターン1を直進してしまい、ベッテルの後ろ3番手にポジションを戻した。

1周目を終えて隊列はハミルトン、ベッテル、アロンソ、リカルド、キミ・ライコネン(フェラーリ)、フェリペ・マッサ(ウィリアムズ)、ジェンソン・バトン(マクラーレン)、バルテリ・ボッタス(ウィリアムズ)、ケビン・マグヌッセン(マクラーレン)、ダニール・クビアト(トロ・ロッソ)の並びに。先頭集団の間隔は次第に開き、10周目にはハミルトンから3.8秒後方にベッテル、そこから5.6秒後方にアロンソという形となった。

その頃から1回目のピット作業がさかんになり、13周目には2番手から4番手のベッテル、アロンソ、リカルドが一斉にタイヤを交換。その翌周にハミルトンがピットへ向かった。

一方、ピットレーンからスタートしたロズベルグはマシンの不調に加えて抜きにくいシンガポールのレイアウトもあいまって、ポジション上げに苦戦する。14周目に1回目のピットストップを実施したロズベルグだが、さまざまな調整作業が行われるもピットボックスから動くことができず、最後にはロズベルグ自ら手でNGのサインを出してマシンを降りた。

初回のタイヤ交換を終えてトップ10のオーダーはハミルトン、ベッテル、アロンソ、リカルド、マッサ、ライコネン、ボッタス、バトン、ジャン-エリック・ベルヌ(トロ・ロッソ)、マグヌッセンとなった。この中で第2スティントにソフトタイヤを選んだのはマクラーレンのバトンとマグヌッセンのみだった。

19周目にザウバーのエステバン・グティエレスがガレージにマシンを収め、このレース3人目のリタイアに。この頃、前方ではライバルとのギャップを確実に削っていったアロンソが2番手ベッテルの2秒以内に迫っている。

ベッテルとの差を1.2秒としたアロンソは25周目にピットへ。ベッテルはその1周後にピットへ向かうも、戻った位置はアロンソの後ろだった。ただし、アロンソが再びスーパーソフトにつないだのに対し、ベッテルはソフトタイヤをチョイスしている。

28周目に上位勢の2回目のピット作業が落ち着いた段階でハミルトン、アロンソ、ベッテル、リカルド、バトンがトップ5に並び、ソフトを履くバトンはまだ1回しかピットインしていない状態だった。

31周目、エイドリアン・スーティル(ザウバー)とバトルしていたセルジオ・ペレス(フォース・インディア)がスーティルのマシンに接触し、その衝撃でペレスのフロントウイングが落ちてマシン下部に入り込んでしまう。

これでセーフティカーが出動したのを機に、アロンソ、バトン、ライコネンらがタイヤ交換を行う。セーフティカー先導下でハミルトン、ベッテル、リカルド、アロンソ、マッサ、ボッタス、バトン、ライコネン、ベルヌ、マグヌッセンがポイント圏内を走り、ハミルトンとベルヌ、マグヌッセン以外がソフトを装着している。

この間にコース外を走ってアドバンテージを得たとして、スーティルに5秒のストップ・アンド・ゴーペナルティが科されたが、ペレスとの接触については両者おとがめなしとの結論が下された。

レースは38周目に再開。まだ2種類のタイヤ装着義務をこなしていないハミルトンは後続を引き離しにかかり、対する2番手以降の面々は最後まで走り切る作戦でチャンスを狙う。レース再開からほどなくしてザウバーがスーティルのリタイアを決断した。

リードを守りながらピットストップできるだけのマージンを稼ごうとハミルトンがプッシュする間に、6番手ボッタスからバトン、ライコネンはそれぞれ1秒以内に接近するが、オーダーの入れ替えには至らず。

ハミルトンは2番手ベッテルとの差を25.2秒に開いた53周目にピットイン。これでベッテルがハミルトンに先行し、ベッテル、ハミルトン、リカルドがトップ3となった。

いかにオーバーテイクの難しいレイアウトとは言え、タイヤの差があまりにも大きく、ハミルトンは早くも54周目にベッテルを料理する。同じタイミングで、得点圏内を走りながらもマシントラブルに見舞われたバトンが、コース脇でのストップを強いられた。

カレンダーでも最も長いレースの一つと言われるシンガポール。残り周回数はわずかながらも2時間のレース時間制限が迫ってくる。その最終盤に9番手ベルヌと11番手ペレスが周囲よりフレッシュなタイヤを武器に大きくポジションアップし、ベルヌが6番手、ペレスが7番手に上がっている。

レースは60周目に2時間の制限時間に達し、シンガポールの夜空を華やかに染める花火の下でハミルトンがトップチェッカーを受けた。今回の結果で選手権トップはロズベルグからハミルトンに変わっている。

ベッテルの2位とリカルドの3位でレッドブルがダブル表彰台を達成。4位以降はアロンソ、マッサと続き、6位ベルヌはコースのリミット外でアドバンテージを得たために5秒加算ペナルティを科されたが、それを適用してもポジションは変わらず。7位からはペレス、ライコネン、ヒュルケンベルグ、マグヌッセンまでがポイントを獲得している。

ボッタスは終盤のバトルで得点圏外に押し出されて11位。次いでパストール・マルドナド、ロマン・グロージャン(共にロータス)、クビアト、マーカス・エリクソン(ケータハム)、ジュール・ビアンキ、マックス・チルトン(共にマルシャ)が完走を果たした。

次戦はいよいよ第15戦日本GP! 最初のセッションである金曜フリー走行回目は19日(金)19時にスタートする予定だ。次戦もお楽しみに!

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