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ザウバー、ヒュルケンベルグは選択肢にあらず

Jim
2011年6月11日 « カナダGP金曜日の記者会見パート2 | デ・ラ・ロサの出動要請は10分前 »
ヒュルケンベルグにお声がかからなかったのは直接的なライバルチームに所属している点と慎重の高さが理由 © Sutton Images
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ザウバーの土壇場でのペドロ・デ・ラ・ロサ起用に驚きを隠せないのは一人だけではなかった。

同胞のセルジオ・ペレスがモントリオールで体調不良を報告した際、母国メキシコにいたチームの正リザーブドライバーであるエステバン・グティエレスはデ・ラ・ロサのマクラーレンからの移動を『Twitter(ツイッター)』で知ったと批判的に明かしている。

もう一人、なぜ要請がなかったのかと疑問を抱くのが高い評価を得るニコ・ヒュルケンベルグだ。パストール・マルドナドに席を譲る形でウィリアムズを離脱したヒュルケンベルグは2011年、フォース・インディアのリザーブドライバーを務めている。

ドイツ出身のヒュルケンベルグは「ハー・ザウバー(ドイツ語で"ザウバーさま"の意)は僕の電話番号を知らなかったのかな?」とスイス紙『Blick(ブリック)』に語る。

しかしながら、『Auto Motor Und Sport(アウトモートア・ウント・シュポルト)』はザウバーの2011年型マシンC30に乗るにはヒュルケンベルグの身長が高過ぎると指摘。一方で、デ・ラ・ロサはザウバー自身が彼のシートを今でも所有しているため当然の選択というわけだ。

これにはヒュルケンベルグも「最近のF1マシンは単に乗ってドライブできるものじゃない」と同意している。

「彼(ヒュルケンベルグ)はうちのマシンには背が高すぎる。それに私たちの直接的なライバルチームに所属している。一方で、われわれとペドロ(デ・ラ・ロサ)のマクラーレンには利害の衝突がない」と認めるのはチームを率いるペーター・ザウバー代表。

加えて、ザウバーに慣れ親しんでいる40歳のデ・ラ・ロサは2010年にザウバーマシンを駆ってレースに出走してもいる。ザウバー代表は「まったく異なるマシンではあるが、考え方は似ている」と説明。

たとえそうだとしても、ペレスの代役指名はデ・ラ・ロサにとっても完全なる驚きだったといい、『El Pais(エル・パイス)』にこう明かした。

「フリー走行が始まる10分前までランチを取っていたら、彼らが僕にマシンに乗るよう言ってきたんだ。自分のギアとヘルメットを取りに走ってマシンに乗った。彼らは僕のシートを調整しようとしていて、それからペダルも動かそうとしていたけれどできなかった」

「セルジオ(ペレス)には悪いと思うけれど、今回のことは自分が楽しむプレゼントだと思っている」

ザウバー代表はペレスが不調を抱えたままドライブして安全面でのリスクを冒すのではなく、チームにきちんと報告したことに感謝していると述べた。ペレスのアシスタントであるサジャーレス・ジョームは次のように話している。

「訓練のひとつだ。カートで練習したりカートをドライブすることと、F1をドライブすることはだいぶ違う。(今回の判断は)彼の円熟さを示している。彼だけでなく、他の者にケガを負わせる危険性があるのだから」

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