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ザウバーの速さは本物?

Kay Tanaka
2011年3月16日 « 表彰台獲得に自信を示すシューマッハ | 予選落ちを心配しないカーティケヤン »
カタロニア・サーキットで3日目にトップタイムを刻んだペレス © Sutton Images
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先週のバルセロナテストに主要アップデートを投入したザウバーは、開幕前最後のテストで発揮した速さは信頼のおけるものだと強調している。

バルセロナテスト3日目にはセルジオ・ペレスが予選シミュレーションを実施してトップタイムをたたき出したが、このタイムは5日間のテストの中で3番目に速いものであり、レッドブル勢を抑えている。ザウバーのジェームズ・キー(テクニカルディレクター)は、チームはテストプログラムを「正直に」こなしたと主張した。

「パフォーマンスを判断するのはすごく難しい。パフォーマンスというのは結局のところ、競争に関係するからだ」と語るキー。「われわれはテストにおいてかなり正直なやり方だったと思う。燃料を減らしての走行はバルセロナテストの後半2日間のみだったし、その作業でわれわれのマシンがどの程度のポジションにいるかということが少しわかった。かなり接近した戦いになっているようだが、判断するのは本当に難しい。昨年のマシンをさらに細部にわたって改善するという点について、われわれの成果には満足することができると思っている」とも述べた。

前回のテストでチームが築いた成果に満足するキーは開発スケジュールが集中的であると明かしており、第2戦マレーシアGPに次期アップデートを投入する予定を立てているともコメントした。

「2回目のバルセロナテストに持ち込んだシーズン開幕戦のための大きなアップデートがわれわれの期待通りに機能してくれたというのは、いい知らせだった。現時点で重要なのは、プッシュを続けて可能な限り早くアップデートを投入することだ。大きなアップデートをいくつか予定しており、2戦目にいくつかの新パーツを持ち込むつもりだ」

すべてのチームは2011年シーズンから導入されるピレリタイヤに慣れる作業を行ってきたが、新しいタイヤはオーバーテイクの可能性を広げることを意図して昨年までのブリヂストンタイヤと比べるとデグラデーション(性能低下)の進み方が速く設定されている。タイヤのパフォーマンスについては多くのドライバーが懸念を示しているが、テストを進めるにつれてタイヤの特性をより理解できるようになったとキーは話している。

「ロングランの際はタイヤを管理することが必要になるが、レースでは特に重要なことになると思っている。対処する方法はたくさんあるし、最初の数戦を用いて戦略について見極めていきたいと思っている。われわれが最初に予想していたよりも、リアタイヤは若干強めに設定されている」

タイヤの摩耗度合いが高いことにより、ピットストップの回数が多くなると考えられているが、ピレリは1レースあたり2回から4回になると認めている。これによってさまざまな戦略を採ることが可能になると語るキーは、ピットクルーとエンジニアたちへの要求が増大するとも指摘。

「現在、われわれはより複雑で具体化した戦略を考えている。ピットストップ作業の回数は増えるだろうし、ピットクルーたちはより大きなプレッシャーにさらされることになるだろう。単に毎回のピットストップを速く行うというだけではなく、レース中にタイヤ交換を行う機械や必要性に反応することが以前よりも重要になるのだ。それに、ピットウオールにいるエンジニアたちにとっても、戦略決定は以前よりも見通しが悪くなるだろう。最初の数戦でどのように対処すべきかどうかということをたくさん学べるはずだ」

ルーキーイヤーに臨むペレス © Sutton Images
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タイヤとは別の不確定要素としてザウバーが抱えているのは、ルーキードライバーであるセルジオ・ペレスだ。冬季テストで作業を行ったペレスについてキーは、この冬の間に大きく成長を遂げたことに感銘を受けているという。

「セルジオは4回のテストを通じて大きく成長した。2月初めのバレンシアテストと、6週間後の現在を考えると彼の成果は莫大なものだ。彼はたくさんのことを学習し、テストごとに彼のフィードバックは改善していった。マシンに乗った際の彼の自信も、大きく進歩した」

「前回のバルセロナテストでレースや予選を意識した走行を行った際、彼はいい努力を見せてくれた。彼は初めて燃料搭載量を少なくした状態で新品タイヤを履いたのだが、どんどん速さを見せて本当にうまく対応してくれた。しかし、シーズン開幕となれば別の種類のプレッシャーがあるだろう。とはいえ、ここまでのところはうまく働けているし、彼もレースを楽しみにしているようだ」

ルーキーのペレスのチームメイトはフル参戦2年目となる小林可夢偉ということで、ドライバー2人の経験値は決して高くない。可夢偉は昨年にブリヂストンタイヤで素晴らしい草稿を見せていたこともあって今シーズンの新しいタイヤには苦労するかもしれないが、キーは可夢偉のパフォーマンスに満足しているようだ。

「彼(可夢偉)はマシン開発の方向性を定める助けという先を見越した役割を果たしており、われわれのポジションに関するドライバーからの視点をうまく伝えてくれている。セルジオとは異なり、彼は以前のタイヤサプライヤー(ブリヂストン)に慣れていたこともあって今のタイヤに対応するためには少し作業を要している。昨年のF1にいたドライバーにとっては、適応するのが少し難しいかもしれない」

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