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ザウバーのナスル起用で衝撃を受けるパドック

Jim
2014年11月7日 « ライコネン、2014年は「忘れたい一年」 | トロ・ロッソ入りを逃せば"大打撃"とサインツJr. »
来季はナスルとエリクソンのコンビを起用することになったザウバー © Sutton Images
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ザウバーのフェリペ・ナスル起用がインテルラゴスのパドックに衝撃をもたらしている。

現在、ウィリアムズのリザーブドライバーを務める22歳のナスルはこれまでF1では目立たない存在だったが、2015年のザウバーシートを確保。スポンサーである『Banco do Brasil(ブラジル銀行)』を伴って来季はマーカス・エリクソンのチームメイトに就任する。

エリクソンが所属していたケータハムとマルシャに次いでザウバーが最も財政的に苦しい状態にあると言われる中、ザウバーはすでに3名のドライバーと来年のレース契約を有しているように思われていたこともあり、大きな驚きとなっているのだ。

その一人がエイドリアン・スーティルだ。チームに説明を求めるスーティルは6日(木)にインテルラゴスで開かれたFIA公式記者会見で「2人のドライバーが確定したけど、そのドライバーたちが走るとは限らない。チームが走るかどうかも分からないよ。だから実際には先週と今週で何も変わっていない。それはただの発表に過ぎない。もちろん、僕としては少し話をして状況を整理する必要がある」とコメントしている。

同様にショックを受け、さらに怒りを示しているのはギド・ヴァン・デル・ガルデ。ザウバーのリザーブドライバーとして活動するヴァン・デル・ガルデのスポンサー『McGregor(マックレガー)』は2015年もチームに助力することになっているという。

「ものすごく、びっくりした、と言えるだろうね。来週には僕のマネジメントと弁護士が対応にあたることになっている」とスイス『Blick(ブリック)』紙に語ったヴァン・デル・ガルデ。

さらに、ヴァン・デル・ガルデの友人であるニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)も驚きを隠せない。ザウバーのドライバー発表の2日前にヴァン・デル・ガルデと2015年の契約について話したばかりだったというのだ。

そのため、ナスルがF1レースドライバー就任を祝う一方で、パドックのムードはいささか暗い。

ナスル同様にザウバーでキャリアをスタートさせた同胞のフェリペ・マッサ(ウィリアムズ)は「ザウバーにとってはあまりいい時じゃない。チームは危機にあるし、危機っていうのは誰にとっても良いことじゃない」とブラジルの『Estadao(エスタド)』に明かしている。

来季ラインアップは財政的なことを考慮して決定したと認めるザウバー代表のモニーシャ・カルテンボーンは「これが正しい方向への一歩なのです」と主張した。

エステバン・グティエレスはザウバー残留の交渉が失敗に終わったことを認めており、グティエレスを支援していたメキシコのスポンサーたちはチームを離れることになる。また、おそらく、セルゲイ・シロトキンとロシア企業との関係も終わると見られている。

ナスルは明らかな"ペイドライバー"のレッテルを張られてF1に参戦することになるが、同時に彼とエリクソンのもたらす資金がザウバーを救う。

ナスルはブラジルの『O Estado de S.Paulo(オ・エスタド・デ・サンパウロ)』にこう語った。

「難しい一年だ。ザウバーにとってだけじゃなく、複数のチームにとってもそう。でも、F1はそういうチームのことを考えているし、彼らを助けようとする立場を取るんじゃないかと思っている。チームのコンディションを知らずにチームに入ったりはしない」

一方、伝説的ブラジル人F1ドライバーのネルソン・ピケは新たなブラジル人ドライバー誕生を祝う雰囲気ではなく、『Globo(グローボ)』に「ブラジルにとってはとても良いこと。ただ、正直に言うと、私はあまり彼のレースを見たことがない」と打ち明けた。

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