ロシアGP

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ファインダー越しのF1 - 2016年ロシアGP

Mark Sutton / Jim
2016年5月10日

F1フォトグラファーのマーク・サットンが各グランプリで撮影した特選画像を紹介する『ESPN』独占コラム、2016年シーズン第4戦ロシアGP編!

【マーク・サットン 2016年5月9日】

マックス、ドライブしたいか?

カメラモデル:Nikon D5 | エクスポージャータイム:1/320s | アパーチャー:F18 | ISOスピード:1,000 | レンズ:24-70mm Zoom | Photo by Mark Sutton © Sutton Images
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こういった画像は後になって突然、より重要な意味を持ってくる。サイン会が終わってパドックに入ったところで出くわした場面だ。マックス・フェルスタッペンがレッドブルに出向き、マネジャーと父親のヨスと共にヘルムート・マルコと話し始めた。この時は2017年のことでも話しているのだろうと思っていた! 来年の関連性を知っていただけに、とりあえずと思ってシャッターを切っただけで、その後は特に何も思わなかった。

フェルスタッペンがダニール・クビアトとシートを交換するというニュースを聞いた時、急にこの写真を撮ったことを思い出し、かなり報道価値のある一枚だと気づいたのだ。無論、レースでクビアトがクラッシュしたのはこれを撮影した後であり、翌週の交代劇が発表される前の写真だが、真実は分からない。もしかすると、この時点でもうドライバー交代が話し合われていたのかも?

権力者現る

カメラモデル:NIKON D5 | エクスポージャータイム:1/250s | アパーチャー:F6.3 | ISOスピード:400 | レンズ:24-70mm Zoom | Photo by Mark Sutton © Mark Sutton/Sutton Images
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バーニー・エクレストンとロシアのドミトリー・コザク副首相。国歌斉唱が終わった直後、彼らについていくと、邪魔そうにされたものの、バーニーがOKだと言ってくれた。副首相は息子を連れており、クリスチャン・ホーナーにマシンを見せて欲しいと頼んでいた。

その一方で、バーニーはグリッドで副首相に対して今何が起きているかを説明している。私以外にこのシーンをカメラに収めた者はいないと思う。絶対に逃せない場面のひとつだ。その後、ウラジーミル・プーチン大統領が到着し、メディアセンターの向かい側にあるグランドスタンドでバーニーと対談するいつもの様子にもレンズを向けたが、私は2人がかなり近い距離で話しているこの画像の方が気に入っている。

幸せの絶頂

カメラモデル:NIKON D5 | エクスポージャータイム:1/1,000s | アパーチャー:F6.3 | ISOスピード:1,600 | レンズ:500mm Telephoto | Photo by Mark Sutton © Sutton Images
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パルクフェルメで抑えた最高のショットだ。スタートやピットストップ、フィニッシュシーンは別として、先頭を独走していただけにレース中はあまりロズベルグの姿をとらえていなかった。マシンを降りたロズベルグはメカニックを探し、そのままダイブ。ロックスターが興奮して観客席に飛び込むように。この上からの角度が一層、素晴らしい画像にしてくれている。まさに幸せのひと時。ドライバーの喜ぶ姿や勝利を祝う場面は誰だって見たいものだ。この1枚からは7連勝を果たした彼の気持ちがあふれんばかりだ。

4輪は良い、2輪はもっと良い

カメラモデル:NIKON D5 | エクスポージャータイム:1/1,000s | アパーチャー:F7.1 | ISOスピード:200 | レンズ:500mm Telephoto | Photo by Mark Sutton © Sutton Images
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このシーンに出くわした私はちょっとラッキーだったと思う。序盤の数コーナーで発生した多重事故によりサーキットの中はいろんなことが起きていた。セバスチャン・ベッテルがダニール・クビアトと接触して戻るところ。かなり遠いターン3でクラッシュしたため、この場面をとらえた人はそれほど多くないはずだ。

ベッテルは後部シートに座りたがらない。バイクだろうとハンドルを握るのは彼だ。ドライバーは車を運転したがるし、他の人に運転されるのを嫌う。コントロールしている状態が好きなのだろう。これを撮影した直後、後ろに座っているマーシャルがベッテルのヘルメットを宙で振り始めた。きっと、彼は彼で楽しいひと時を過ごしたに違いない。

エアロスクリーン

カメラモデル:NIKON D4S | エクスポージャータイム:1/1,000s | アパーチャー:F8 | ISOスピード:400 | レンズ:70-200mm Zoom | Photo by Mark Sutton © Sutton Images
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ロシアの木曜日と金曜日はこの話題で持ちきりだった。レッドブルのシート合わせ、そして翌朝にはエアロスクリーンのコースデビューだ。当初、レッドブルは作業を隠そうとしていた。キャノピーの搭載方法を知られるのを懸念していたのだろう。メカニックがずらりと並んだその背後でキャノピーが載せられていた。金曜日の朝に登場した時には写真もたくさん撮れたが、凄まじい数のカメラマンが殺到して大行列になっていた。

今年初旬にフェラーリがハローをテストした時と同様に、インストレーションラップ中に素晴らしいショットを撮影できた。このレッドブルのデザインだと、テレビ放映的には相当興味深いことをやるチャンスになると思う。インディカーのように、フロントにドライバーの番号や名前を記すLEDライトになるかもしれないし、別の何かかもしれない。

Sutton Images | Twitter

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