ロシアGP

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波乱のレースでハミルトン優勝!

M.S.
2015年10月11日
© Sutton Images
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今年で2回目のグランプリ開催を迎えたソチ・オートドロームにて11日(日)日本時間20時から2015年FIA F1世界選手権第15戦ロシアGP決勝が実施された。

前日に行われた予選には土曜フリー走行で激しいクラッシュを喫したカルロス・サインツ(トロ・ロッソ)以外の19名が参加し、メルセデスのニコ・ロズベルグとルイス・ハミルトンがフロントローを独占した。

マクラーレンのフェルナンド・アロンソ(予選16番手)とマノー・マルシャのロベルト・メルヒ(予選19番手)がエンジン交換によってそれぞれ35グリッドと20グリッドの降格処分を科されている。また、クラッシュ後に病院で検査を受けたサインツは日曜日の現地朝にFIAの医師団からレース参加のお墨付きを得ており、18番グリッド以降にメルヒ、アロンソ、サインツの順に並んだ。

2014年冬季五輪のオリンピック・パーク跡地を活用して作られたこのサーキットには、ピレリのソフトコンパウンド(プライム)とスーパーソフトコンパウンド(オプション)が持ち込まれた。スタート時のタイヤとしてプライムを装着していたのは14番グリッドから16番グリッドのパストール・マルドナド(ロータス)、フェリペ・マッサ(ウィリアムズ)、マーカス・エリクソン(ザウバー)とアロンソだった。

サーキットは5.848km、決勝レースは53周で行われる。スタート時の天候は曇り、気温18度、路面温度27度、湿度47%のドライコンディションだった。

シグナルオフで全車が一斉にスタートすると、先頭でターン1に向かったロズベルグにハミルトンが襲いかかる。鈴鹿のスタートではハミルトンにトップを奪われてしまったロズベルグだが、今回は堅実な守りでチームメイトの先行を許さず。6番手スタートのニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)がスピンを喫したところにザウバーのエリクソンが突っ込み、オープニングラップからセーフティカーが出動した。

トップ10を走っていたのはロズベルグ、ハミルトン、キミ・ライコネン(フェラーリ)、バルテリ・ボッタス(ウィリアムズ)、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)、セルジオ・ペレス(フォース・インディア)、地元ロシア出身のダニール・クビアト(レッドブル)、ロマン・グロージャン(ロータス)、ダニエル・リカルド(レッドブル)、ジェンソン・バトン(マクラーレン)という面々だった。

1周目の終わりに8番手スタートのロマン・グロージャン(ロータス)がピットヘ向かい、ノーズを交換してソフトタイヤに履き替えた。9番グリッドから出発したトロ・ロッソのマックス・フェルスタッペンも左リアタイヤをパンクし、新しいタイヤに交換している。

セーフティカーは3周目の終わりに戻り、再スタート後にボッタスがライコネンをかわした。ロズベルグはしばらくラップリーダーの座をキープしていたものの、7周目にハミルトンとボッタスにパスされた後は明らかにペースが落ち、後続に次々と抜かれつつピットレーンに帰還する。ロズベルグはスロットルダンパーのトラブルに見舞われた模様で、残念ながらここでレースを終えることとなった。

スタートで得点圏内まで位置を上げたバトンだが、9周目にマルドナドに前を奪われた。12周目、そのバトンの後ろを走っていたグロージャンがターン3でリアのコントロールを失い、コースサイドのバリアに2度衝突してストップする。激しいクラッシュだったもののドライバーは無事で、バリア修復作業のために再びセーフティカーが導入された。

その間に5番手ペレスをはじめ数名のドライバーがピットインを実施し、スタート時のタイヤで走り続ける上位8名のハミルトン、ボッタス、ライコネン、ベッテル、クビアト、フェリペ・ナッサー(ザウバー)、マッサ、マルドナドに1ストップのペレス、リカルドが続く形になった。

17周目にレースが再開されると、ベッテルとライコネンのフェラーリコンビがあわや接触の接近戦を繰り広げた末、ベッテルが3番手に上がっている。

ライコネンをオーバーテイクしたベッテルは前を行くボッタスに狙いを定める。26周目までにベッテルはボッタスの後方1秒以内に迫るも、このタイミングでボッタスはタイヤ交換へと向かった。ボッタスは10番手サインツの後ろの混み合っているところに戻っており、フェラーリ勢はピット作業でボッタスの前に出ようとプッシュする。

ベッテルは31周目にソフトタイヤへ履き替え、6番手で隊列に合流。7番手にリカルドをはさみ、8番手がボッタスだ。フェラーリは翌32周目にライコネンを呼び戻し、迅速な作業でドライバーを送り出したものの、わずかな差でボッタスの後方でのコース復帰となった。

一通りタイヤ交換が終わった35周目の段階でポイント圏にいたのはハミルトン、ベッテル、ペレス、リカルド、ボッタス、ライコネン、サインツ、クビアト、バトン、マッサ。ライコネンはボッタスに襲いかかり、サイド・バイ・サイドの戦いで一時は前にでかかるも、ボッタスがなんとか同郷の先輩を抑えた。

終盤は4番手リカルドからボッタス、ライコネンの3人が並んで走っている状態に。45周目にボッタスがリカルドの前に出て、ライコネンも46周目にリカルドをパスしかかるも、コースオフしてしまったためにリカルドにポジションを戻した。

47周目にサインツがスピンを喫し、リアからバリアにヒットしてしまう。態勢を立てなおして再び走りだしたサインツだったが、リアウイングからパーツが脱落し、やむなくコース脇でマシンを止めている。

48周目についにリカルドを料理したライコネンはファステストラップを更新する走りを披露。レッドブルはサスペンション周辺に違和感を訴えたリカルドにストップするよう指示を出した。

3番手ペレスはよりタイヤが新しいボッタスとライコネンが後ろに控えている状態で、苦しい走りを強いられる。52周目にじっとチャンスをうかがっていたボッタスがペレスを抜き去り、その隙を突いてライコネンもペレスの前へ。あっという間にペレスを置き去りにした2人は3位表彰台をかけて競り合い、なんとファイナルラップのターン4で接触してしまった。この一件についてはスチュワードの審議対象になっている。

これで3番手の位置を取り戻したペレスはウイナーのハミルトンと2位ベッテルにつづいてチェッカーフラッグを受け、今季初の表彰台フィニッシュを果たした。コースオフしたボッタスがそのままマシンを止めたのに対し、ライコネンは損傷を受けたマシンの一部をコースに擦って火花を上げながらもフィニッシュラインにこぎつけた。

4位でゴールしたウィリアムズのマッサに次いでチェッカーを受けたライコネンはレース後にボッタスとの接触の責任を問われて30秒のタイムペナルティが下り、最終的な結果は5位クビアト、6位ナッサー、7位マルドナドに続いてライコネンが8位、マクラーレンのバトンが9位でポイントを獲得した。

バトンの相棒アロンソも10番目にゴールしたが、コースリミットを超えたとしてレース後に5秒加算のペナルティを食らい、10位のポジションはトロ・ロッソのフェルスタッペンが手に入れている。アロンソは11位完走となり、ボッタスが12位完走扱い。メルヒとウィル・スティーブンスのマノー・マルシャコンビが13位と14位で、終盤にリタイアしたリカルドも15位完走扱いだった。

ライコネンが8位に下がったことで、メルセデスのコンストラクターズ選手権2連覇が確定。昨年と同じロシアの地でタイトルを決めている。

ソチでのレースを終え、今季カレンダーも4レースを残すのみ。次戦はメキシコGPと連戦で行われるUS GPだ。第16戦US GP初回セッションである金曜フリー走行1回目は10月23日(金)日本時間24時スタート予定。次戦もお楽しみに!

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