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メルセデス1-2でチームの王座確定!

M.S.
2014年10月12日
ターン2でいったんハミルトンの前を奪ったロズベルグ © Sutton Images
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冬季五輪の舞台になったロシア・ソチに設けられたソチ・オーロドロームにて、12日(日)日本時間20時から2014年FIA F1世界選手権第16戦ロシアGP決勝が実施された。

F1史上初の記念的なレースを先頭からスタートするのは、土曜日に行われた予選でポールポジションを獲得したメルセデスのルイス・ハミルトン。隣の2番グリッドにはチームメイトのニコ・ロズベルグがつけている。

シーズンもいよいよ残すところ4戦となり、今回はギアボックス交換でニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア、予選12番手)、ケビン・マグヌッセン(マクラーレン、同6番手)、マックス・チルトン(マルシャ、同21番手)、パストール・マルドナド(ロータス、同20番手)がそれぞれ5グリッド降格のペナルティを受けた。マルドナドについては、前戦日本GPでのエンジン交換による10グリッド降格の未消化分も持ち込されている。

日本GP決勝での大事故で今も三重県内での病院で治療を続けるジュール・ビアンキ(マルシャ)に敬意を表し、マルシャはチルトンのみをグリッドに送り出し、ビアンキのマシンはガレージに据えられている。21名のドライバーは、それぞれのヘルメットにビアンキへのメッセージが記されたステッカーを貼ってレースに臨んだ。

サーキットは1周5.853km、決勝レースは53周で行われる。ドライタイヤはミディアムコンパウンド(プライム)とソフトコンパウンド(オプション)の2種類が持ち込まれた。スタート時の天候は晴れ、気温22度、路面温度28度のドライコンディションだった。

スタート時のタイヤとしては、12番グリッドのセルジオ・ペレス(フォース・インディア)、14番グリッドのエステバン・グティエレス(ザウバー)、17番手ヒュルケンベルグから予選でエンジントラブルに見舞われたフェリペ・マッサ(ウィリアムズ)、小林可夢偉(ケータハム)、チルトン、マルドナドまでがハード側のミディアムを選んでいる。

レースがスタートすると、好発進を決めた僚友を追いかけるロズベルグが、ターン2のブレーキングで激しくタイヤをロックさせながらオーバーテイクを決めたものの、タイヤの負担が大きく、オープニングラップが終わったところでピットへ。プライムからオプションに履き替え、これで最後までいく作戦だ。

母国ロシアで自己ベストとなる予選5番手につけたダニール・クビアト(トロ・ロッソ)はスタート直後の混戦の中でポジションを落としてしまう。後方からのスタートだったマッサも1周でピットへ入り、早々にミディアムからソフトに切り替えて隊列の前方を目指した。

1周目を終えた段階で得点圏内にいたのはハミルトン、バルテリ・ボッタス(ウィリアムズ)、ジェンソン・バトン(マクラーレン)、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)、マグヌッセン、ジャン-エリック・ベルヌ(トロ・ロッソ)、セバスチャン・ベッテル、ダニエル・リカルド(共にレッドブル)、クビアト、キミ・ライコネン(フェラーリ)だった。

スタートで大きくポジションを上げたベルヌだったが、レッドブルコンビにパスされて8番手に交代。9番手はライコネンに変わっている。トップ10からは12周目にリカルドが最初のタイヤ交換を実施し、ミディアムコンパウンドに履き替えた。

一方、1台体制で今週末に参戦していたマルシャのチルトンは11周目に2回目のピットストップをすると、それを最後にマシンをガレージに収めている。

後方から少しずつ確実にポジションを上げていったロズベルグは、20周目にペレスをかわしてポイント圏内に。マッサもペレスの1秒以内のところに迫っている。一方、先頭のハミルトンはボッタスを9秒以上引き離し、ボッタスから12秒以上後方に3番手バトンという形だった。

4番手アロンソは終始バトンから2.5秒前後のギャップを保っている。ロズベルグが狙っているのはバトンを抑えて表彰台の最後のステップに上ることで、23周目にバトンがピットへ向かった際、バトンはメルセデスの目論見どおりロズベルグの後ろ9番手で隊列に復帰した。

26周目には暫定3番手のアロンソがピットへ。しかし、ピット作業のミスでアロンソはタイムロスしてしまう。続く周回で2番手ボッタスと3番手に上がっていたマグヌッセンもタイヤを交換する。さらに同ラップの終わりにハミルトンもミディアムに履き替えた。

上位はトップで戻ってきたハミルトンに、タイヤ交換をまだ行っていないベッテルが続き、3番手からはボッタス、ロズベルグ、バトン、マグヌッセン、アロンソ、リカルドのオーダー。同じくスタート時のタイヤで粘るエステバン・グティエレス(ザウバー)が9番手で、ライコネンが10番手を走っている。

29周目にエイドリアン・スーティル(ザウバー)とロマン・グロージャン(ロータス)が接触し、スーティルがスピンを喫したものの、2人とも態勢を立て直してレースを続行した。グロージャンにはこの接触によって5秒のストップ・アンド・ゴーペナルティが科されている。

31周目にベッテルがピットストップを終え、ロズベルグがコース上でボッタスをかわした。これでトップ3はハミルトン、ロズベルグ、ボッタスの並びになる。ファステストラップを連発するロズベルグにはチームから"プランB"の指示が飛んでおり、2セット目のタイヤをフルに使ってもう1度ピットストップする作戦に切り替えたようだ。

これを受けて5番手マグヌッセンがペースを上げ、目には見えないポジション争いが水面下で繰り広げられた。

だが、39周目にペースが落ちたロズベルグに対し、チームから今度は最後まで行けるかとの問いが飛ぶ。メルセデスは再度方針を転換し、ピットストップなしでレースを走り切る作戦を選択した。

レース終盤にはそのロズベルグを3番手ボッタスが全力で追いかける。しかし、レースが始まって早々に替えたタイヤながらも、ロズベルグにはそれに応じてペースを上げるだけの力が残されていた。さらに、7番手リカルドが6番手アロンソに、そして2度目のピットストップを終えて11番手につけていたマッサが10番手ペレスにプレッシャーをかけ続けるが、両者ともなかなかオーバーテイクを成功させることはできない。

また、ラスト数周でハミルトン、ロズベルグ、ボッタスがファステストラップを争い、52周目にロズベルグが51周をこなしたタイヤで最速タイムをたたき出すも、ファイナルラップでボッタスがそれを塗り替え、1分40秒896をマークしている。

ロシアGPを前にコンストラクターズタイトル確定まで25ポイントのマジックが灯っていたメルセデスは、ハミルトンとロズベルグの1-2という最高の形でチームの戴冠を決めた。

3位ボッタス以下、バトン、マグヌッセン、アロンソ、リカルド、ベッテル、ライコネン、ペレスまでがポイントを獲得。

11位マッサからヒュルケンベルグ、ベルヌ、クビアト、グティエレス、スーティル、グロージャン、マルドナド、エリクソンが完走を果たした。グロージャンはレース中に科されたペナルティをレース後の5秒加算ペナルティとして消化している。

次戦は第17戦US GP。最初のセッションである金曜フリー走行回目は31日(金)日本時間深夜24時にスタートする予定だ。次戦もお楽しみに!

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