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1年前は「不安の塊」だったアルボン

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2020年3月11日 « F1がサウジアラビアの国営石油会社とスポンサー契約 | 3人のF1関係者が新型コロナウイルスの検査 »
© Clive Mason/Getty Images
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アレキサンダー・アルボンは、F1での初めてのレース週末のことを一生忘れないという。

「最初のシーズンが始まる時は、不安で不安で仕方なかった」と2020年シーズンの開幕を前にアルボンは『ESPN』に語った。「モータースポーツに関しては、(メルボルンのピットレーンに出ていく時が)僕のキャリアで一番ナーバスな瞬間だったよ」

トロ・ロッソのF1ルーキーとしてダニール・クビアトのチームメイトに選ばれたアルボンがアルバート・パークへとやってきたのは1年前のことだった。チームは今やアルファ・タウリと名前を変えた。

正ドライバーのシートを獲得したアルボンは、1954年以来となるタイ人F1ドライバーとなったが、初めてのレース週末で沸き起こる感情のジェットコースターに備えるすべなど彼にはなかった。

「最初のセッションでスピンしてしまったんだ。それでちょっぴり動揺しちゃったよ」と彼は振り返る。「それを立て直すのに時間が少しかかった。でも不思議なことに、いったんクルマに乗り込んでしまえば他のことは全て消え、自然と自分にできることをやっているんだ」

フリー走行のミスから立ち直ったアルボンは、予選でチームメイトのクビアトより2つ上、堂々の13番手を獲得する。そしてレースを14位でフィニッシュした。

彼はデビュー戦で入賞したり、ルーキーとして目立った活躍をしたりはしていない。だが、アルバート・パークの週末は、自分がこのスポーツにふさわしいという強い自信をアルボンに与えた。

「週末自体はすごくうまくいった」とアルボンは語る。「自分がF1にいていいんだって思えるようになって、そこからは自信を持ってドライブできた。僕にはF1にいる資格があり、特別な何かをやり遂げられるって感じたんだ」

オーストラリア以降、アルボンは初シーズンでどんどん力を付けていった。2週間後にはバーレーンで初めてのポイントを獲得し、手堅いレースを続けた結果、シーズン半ばでピエール・ガスリーに代わってレッドブルに昇格することになる。

1年たってアルボンは再びオーストラリアを訪れ、レッドブルで初のフルシーズンを戦う準備をしている。彼の気持ちはすでに切り替わっていた。

「1年目は流れに身を任せ、どんな感じかを確かめるだけだった」とアルボンは言う。「今は一通り経験し、何を予想すべきか分かっている。新しい環境に慣れる必要はもうなくなった」

「僕は自分自身に集中するだけ。自分のコントロール外のことを心配する必要はない。やってくる目の前のレースに集中している。ベストを尽くし、自分の課題となるエリアを改善していけば、結果は必ずやってくる。それが僕のレースのやり方」

メルセデスのルイス・ハミルトンにとって今年のワールドチャンピオンシップで最大のライバルになると目されるマックス・フェルスタッペンをチームメイトに持つアルボンに課される仕事は単純なものではない。それでも23歳のドライバーはチャレンジに尻込みすることなく、自分の実力を示す絶好の機会がやってくると信じている。

「マックスのことは、グリッドで一番才優秀とは言わないまでも、それに近い1人だと考えているよ。決して楽な相手じゃない」とアルボンは述べた。「僕はこれを彼から学ぶチャンスだと捉えている。彼にのしかかる期待や、チャンピオンシップについてもね。僕はここで自分の仕事をして、優勝争いに食い込み、戦っていく」

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