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F1は将来像をはっきり示すべきとホーナー

M.S.
2019年2月6日 « メルセデスが新カラーのマシンをチラ見せ | F1とeスポーツの収束は「時間の問題」 »
© Mark Thompson/Getty Images
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2019年シーズンの開幕を前にレースプロモーターらがF1の運営を批判したのを受け、レッドブル代表のクリスチャン・ホーナーはこのスポーツの将来の青写真を描くようF1に求めている。

16のF1開催地から成るフォーミュラ・ワン・プロモーターズ・アソシエーション(FOPA)は先週、有料放送の問題や新たな構想の不透明さ、長く続く伝統的なレースを犠牲にして新たな開催地を迎えることなどに対する懸念を示していた。5日(火)にはF1のCEOであるチェイス・ケアリーが『ESPN』のインタビューの中で、FOPAの声明は"奇妙"なものであり、現在のF1が持っている将来のプランには何の影響も及ぼさないとの見方を明かしている。

そんな中、ホーナーは40年間F1のトップに君臨してきたバーニー・エクレストンに代わってリバティ・メディアが2017年にF1の運営を担って以降、多くの陣営をなだめようとしすぎたのではないかと考えている。

「バーニーについてプロモーターがそういった類のことを言うのは聞いたことがないだろう。なぜなら、そんなことをすれば翌年にはグランプリがなくなってしまうからだ。彼には別のビジネスのやり方があった」とホーナーはFOPAの声明についてコメントした。

「問題は、リバティが民主主義的な方法で運営しようとしているそのやり方だ。リバティの元で、プロモーターは以前に比べ、より強い制限のあることをする裁量という点ではるかに自由になっている」

「より多くを与えるほど、本能的により多くのものが求められるようになる。バーニーは本当にハードでタイトな舵取りをしていた。気に入らないのなら、翌年からレースはないという専制君主制だ。とにかく別のやり方だ」

ホーナーは今もリバティがF1の文化に順応しようとしているところだと感じている。

「リバティがフラストレーションを感じた部分の一つが、このビジネスの多くの部分がメディアを通じて進められるところではないかと思う。アメリカのスポーツでは用いられないやり方だ。アメリカのスポーツやフランチャイズとF1はよく比較されてきた。アメリカのスポーツはアメリカで機能しているのであり、グローバルな規模で動いているわけではない。F1で彼らが学んできたのは、異なるマーケットにはそれぞれのアピールがあるということだ。F1は今も世界最大のスポーツの一つであり、60年や70年におよぶ世界的なチャンピオンシップに対して、必ずしも単純にアメリカのスポーツのアプローチが適用できるわけではない」

F1の長期的なプランはまだ不確かであり、2021年に想定されている大幅なレギュレーション変更やチームのコストキャップの詳細についてはまだ定まっていない。こういった重要な要素に対応が必要な状況では、F1の首脳陣に対する批判は避けられないとホーナーは言う。

リバティ・メディアがF1の運営に必然的に伴うものを過小評価していたと思うか問われたホーナーは「間違いない。私が思うに、彼らは簡単に手が届くところに果実が成っていると考えていたが、思ったよりも厳しいと分かったのではないか。しかし、彼らの決意は揺らがないだろうし、このスポーツを次のレベルに押し上げるポテンシャルはあると確信し続けていると思う」と応じた。

「eスポーツのような試みがポジティブに働いているのを見てきたが、今のところ集中しなければならないのはこのスポーツの中身は何なのかという部分だ。好きなだけうわべを飾って映画を出すことならできるが、中身のない映画なら面白くない。誰もそれを見たりはしないだろう。2021年以降に向けて解決が必要なのは、F1の中身だと思う」

「それについては自身の地位と利益を守ろうとするチームそれぞれに意見があるだろうが、彼らはこのスポーツのオーナーとして"われわれがF1に望むのはこれであり、レギュレーションはこれで、財政案はこれだ"という態度をとり、それを推し進める必要がある」

「ここ2年を振り返れば、リバティが実にうまくやり遂げたこともある。プロモーションのあり方やデジタルプラットフォーム、アクセス、ファンの祭典を通したプロモーションなどなど、いくつかのことが以前とは大違いになった。賞賛すべきイニシアチブで、シェアホルダーやスポンサー、パートナーへの価値創出が容易になっている」

「より懸念されるのは、彼らがFIAと共に2021年以降のF1に何を望むのかという意味での、財政およびレギュレーション上の青写真だ。すでにエンジンは変わらなさそうな状況であり、過去4、5年にわたってそこが明らかに根本的な問題だったので、このハイブリッド時代に入ってから初期に経験してきたようにエンジンがパフォーマンスを大きく決定づけるような状況を避けなければならない」

今のF1首脳陣が正しい人材だと思うか質問されたホーナーは「時のみが答えを知っている。F1が2021年にどうなっているかで、彼らはジャッジされるだろう」と答えている。

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