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モチベーションを保てなくなっていたとリカルドが告白

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2018年8月24日 « F1エンジン規定改革、延期も? | メルセデス、新PU投入はスパ初日に決定 »
© Mark Thompson/Getty Images
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レッドブルを離れてルノー・スポールF1に行くという決断は、10年にわたってエナジードリンクメーカーとF1活動を共にした後で自分のキャリアにフレッシュな挑戦が必要だと感じたからだとダニエル・リカルドが語った。

ベルギーGPを前にした23日(木)の記者会見で、リカルドは夏休み開始直後に衝撃的な移籍を発表してから初めてメディアに対応した。横には同じくチームを移るカルロス・サインツとピエール・ガスリー、同じく夏休み中に2019年はF1に参戦しないことを発表したフェルナンド・アロンソも並んでいたが、大半の質問がリカルドに集中した。

今年のリカルドは序盤に中国とモナコで勝利を挙げたが、8月が近づくにつれ、チャンピオンシップの望みは次第に薄らいでいってしまった。そして彼は自分には変化が必要かもしれないと気づき始めたという。

「心の中で、そろそろ変化を起こすのに正しい時期なんじゃないかって感じたんだ」と彼は述べた。「今年、特に序盤のうち――モナコぐらいまでは僕にとってアメージングなスタートだったから、ポジティブなものがすごくたくさんあった。勢いもあったし、エネルギーもいっぱいだった。それなのに時々どうしてだか、個人的に自分の中にフラストレーションがくすぶるのを感じたんだよ。それは必ずしもチームに起きていたこととは関係ない。それがどうしてなのか、懸命に理解しようとしていた。いろいろはかりにかけた時、セッティングの変更、新しいチャレンジが、たぶん僕の必要な答えなんだなと思った」

彼は続けて移籍という決断がチーム自体への不満やその中での自分の立ち位置によるものではなかったと主張した。

「チーム内での僕の存在が今年変わったとは感じていない。日曜日には特に、欲求が今も100%なのは示されているはずだ。レースをして一番になりたいって欲求は変わっていないよ・・・ただ、夜ベッドに横たわっていて、いろいろと考えている時なんかは、自分が何を求めているのか、どこにいたいのかを考える機会が増えていたかもしれない」

彼はこう付け加えた。「自分が(レッドブルで)愛されていなかったなんて言っていないよ。そんなことはなかったんだから。きっと、ルーティン以外にこれといったハイライトがなくなってしまっていたんだと思う。僕らは9時5時の仕事じゃないし、毎日同じオフィスに通勤するわけでもない。でも、これだけ何年も同じファクトリーに通っていると、そういうルーティンがスポーツの楽しさを、少しだけ、何ていうか鈍らせてしまうような、まひしてしまったような感覚を覚えてしまったんだ。ルーティンがそういうものを引き起こしているような気がした」

「僕はまだ人生で自分を発見している最中だし、変化はすごく急激だ。12カ月前の自分の気持ちと今の気持ちはたぶん違う。そのルーティンによって、自分のベストが出せなくなっていたとは言いたくないけど、明らかに何らかの影響は出ていた」

決断までの流れとヘルムート・マルコへの電話

レッドブルは契約延長をまず間違いないと捉え、後は手続き的なものに過ぎないと安心して夏休みに入っていたが、リカルドの決断に不意を突かれた。チームのドライバープログラムを取り仕切るヘルムート・マルコは今週、自分も他の幹部もリカルドが契約にサインするものと思い込んでいたが、その数日後に彼から電話でルノー移籍を知らされたと述べた。

彼に電話するのは少し心苦しかったとリカルドは認めた。

マルコのコメントを聞かされると、彼は笑い、「そんなんじゃないよ」と述べた。

「タフだったけどね。誰かをがっかりさせるのは好きじゃない。他人をがっかりさせて満足する人はそんなにいないだろう。問題はなかった。かけなきゃいけない電話だったんだ。もちろん、多少はナーバスになったけど、うまく話せたと思う。いろいろな面で理解はできる。彼は僕のことを10年も前から知っているし、僕のフラストレーションとか、僕の仲の何らかの変化を彼は感じ取っていたと思う。だから、完全に予想外だったってことはないはずだけど、僕がいなくなるって聞いて少しだけがっかりはしていた」

「僕としても寂しい気持ちはあるよ。でも、自分が求められているってことには誇りを感じる。すごく穏やかで丁寧な反応だったから、それ以上望みようがなかったほどだ」

これは一瞬のひらめきで決めたことではなく、以前から長い時間をかけてしたことだと彼は述べた。

「はっきりさせておきたいのは、チームの誰かとけんかしたり、仲が悪くなったりっていうのは全くないってこと。契約関連で僕がレッドブルとほぼ合意していて、サイン目前だなんて言われたけど、僕はただもう少しで何かをするとしか言わなかったはずだよ。相手が100%レッドブルだなんて発言したことはない。一晩で急展開が起きてこうなったわけじゃないんだ」

「ここ数カ月の間、気持ちは行ったり来たりしていた。最終的な契約は満足のいくものになったよ。だから後は僕次第。目の前に何が広がっているかは分かっていたような気がする」

彼はさらに付け加えた。「何カ月も何週間も前から決まっていたことじゃないんだ。だから、休みの直前、発表された時にそうなったって感じ」

「少し前からルノーのことは僕の頭の中にあった。どこからともなくいきなり浮上してきたわけじゃない」

「どうしたらいいのか本当に悩んだし、時間のかかるプロセスだった。ブダペストのレース週末も、まだどうしたいか分からなかった。

「火曜日にテストをして、それから48時間ほど考える時間があった。それで結論に達したんだ」

「簡単じゃなかったよ。多くのファクターや変数を頭の中で評価しないといけなかった」

フェルスタッペン問題

リカルドが移籍を選んだ背景には、現在のチームメイトであるマックス・フェルスタッペンの横に居続けることへの不安があったのではないかとも言われている。移籍発表後にクリスチャン・ホーナー代表がそれをほのめかした。

フェルスタッペンの周りで形成されつつあるチームにとどまることに落ちつかなさを感じたのではないかと聞かれ、彼は答えた。「簡単に言えば、それはノーだ」

「メディア周辺やファンの観点とかの外部から見れば、そういう風に見えるかもしれないけど、はっきり言って内部的には違う・・・バクーの件とか、僕らがコース上で何度かやり合ったとかがあったから、外部の人たちはチーム内にそういうもの(不平等)があると思ったのかもしれないけど、本当に誓って、そんな兆候は一切なかったんだ」

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