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ニューイ、ルール変更には複雑な思いも

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2017年1月19日 « 「過去に悔いはない」とマグヌッセン | ウェーレインとタフな戦いを予想するエリクソン »
© Mark Sutton/Sutton Images
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レッドブルの最高技術責任者(CTO)を務めるエイドリアン・ニューイは、今年のレギュレーション変更についていくらか複雑な思いを持っているという。

2017年のF1マシンは幅が広くなり、ワイドタイヤと増加したダウンフォースによって1周あたり3から5秒のタイムアップが図られる。マシンが速くなれば肉体的にドライビングがより難しくなり、ドライバーの重要性が高まることによってスポーツのエンタテインメント性が上がればというのが願いだが、それがホイール・トゥ・ホイールのレースにおいてどのような影響を及ぼすかは未確認だ。

先週末の『Autosport International Show(オートスポーツ・インターナショナル・ショー)』でルール変更についての思いを聞かれたニューイは、ポジティブな面もある一方で、ネガティブに働く可能性も潜んでいると述べた。

「いろいろな思いが入り交じっている。複雑な気分、とでも言うべきかな」と彼は『Motorsport.com』にコメントした。「増えるダウンフォースは確かに大きい。つまり、シルバーストーンのコプスのような高速コーナーは今やレースでも全開で通過することになるだろう。一部の高速コーナーはもはや高速コーナーではなく、ただのストレート上のカーブに過ぎなくなってしまった。かつて度胸を試されたオー・ルージュが今では少し曲がったストレートになってしまった感覚と似ているよ」

「マシンのドライブは肉体的に難しくなるだろう。それはいいことだと思う。主にはもちろん、首の筋肉に対してだ。ドライバーたちは今頃、冬の間に首をもっと太くしようとトレーニングに励んでいるよ! それでも速いコーナーでは、シートに支えられていても踏ん張らなければならないだろうね」

「制動力もまた大きくなる。それがオーバーテイクに与える影響は少し心配だ。制動距離が非常に短くなるということを意味するんだからね。そうだね、確かにDRSで解決することはできる。他の人々の意見は知らないが、私にとってDRSとは、マシン同士のオーバーテイクを可能にするためのソリューションだが、記憶には残らないものだ――DRSを使ったオーバーテイクは強い印象を残さない」

「役には立つよ。順番を変えられるんだからね。でも、それによってドライバーたちが昔のような抜き方を探すことをやめてしまうのだとしたら、残念だと思う。みんなの記憶に残るオーバーテイクというのは、本物の度胸が感じられる動きのことだ。何年か前にマーク・ウェバーがオー・ルージュでフェルナンド(アロンソ)を抜いたことがあっただろう。あれがいい例だ。とても勇敢でうまくやり遂げたオーバーテイクだったのだが、次のストレートでDRSを使ったフェルナンドにすぐ抜き返されてしまったのが残念だった」

新レギュレーションによって空力がマシンパフォーマンスに大きな役割を果たすようになり、レッドブルはアドバンテージを得ると考えられている。しかし、3年にわたるメルセデスの支配を経て、今まで以上に全体の格差が広がる可能性もあるとニューイは警告する。

「今年のルールの危険性は、最初にグリッドの格差を広げてしまう可能性があることだ。大きなレギュレーション変更があった時というのは、一部に他の人々よりそれを正しく読む人々が出てくる」

「リサーチ能力ならばビッグチームの方が優れているものだ。つまり、彼らの方が小さなチームより変更に対していい仕事をする場合が多い。必ずしもそうとは限らないけどね」

「だが、グリッド上の格差は広がるかもしれない。それにより、多少オープンなレースが増えると考えることはできる。数年かけてみんなが1つのソリューションに収束するまでの間にね」

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