
4度目のタイトルをすでにポケットに収めたセバスチャン・ベッテルだが、2013年にスロットルを緩めるつもりはまだないようだ。
これはレッドブルのクリスチャン・ホーナー代表による見解であり、ドイツ人ドライバーとオーストリアのチームはラスト3戦のアブダビ、テキサス、ブラジルで勝利を目指しているという。
「サッカーのFAカップ決勝戦を3回戦うようなものだよ」と彼は述べた。「われわれはすべてのレースに勝ちたい」
今週末、照明を浴びたきらびやかなヤス・マリーナで勝てば、ベッテルはミハエル・シューマッハがフェラーリの時代の頂点で達成した連勝記録に並ぶ。
これまで7連勝を達成しているのはシューマッハとアルベルト・アスカリだけ――アブダビで勝てばベッテルの名前がそこに加えられる。
「僕はセバスチャンと一緒に仕事をしたことはないんだ」とシューマッハは今週、『Sport Bild(シュポルト・ビルド)』に語った。「でも僕らはアプローチや考え方がすごく似ている」
「彼が僕をまねした部分もあるのかもしれないけど、彼はもう長いこと独自のレベルに立ち続けている」と7度のワールドチャンピオンは付け加えた。
「記録は破られるためにある」とシューマッハ。「それがスポーツなんだ。僕だけは違うなんてことがあると思う?」
「昔からとてもよく知っていて、好きな人がそれを達成するのは素晴らしいことだよ。僕はとてもリラックスしている」と彼は主張した。
元F1ドライバーで、1999年にフェラーリでケガをしたシューマッハの代役を務めたミカ・サロは、ベッテルが同郷の伝説的ドライバーを越えようとしていると考えている。
「今のベッテルの優位性は本当に理解できないほどだ」とサロは『MTV3』に述べた。
「こんなF1は今までの僕の記憶にない」
「シューマッハはスマートで非情なドライバーになることで多くのレースに勝った。でもベッテルはただ、どう猛なまでの速さで勝ち続けている」とサロは付け加えた。
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