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チャンスを実らせたベッテル

M.S.
2013年10月28日 « ピレリとF1にインドでまたも緊張関係 | レッドブル優勢は終わるかもとニューイ »
4年連続優勝の偉業を成し遂げたベッテル © Getty Images
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4年連続王者に輝いたインドGP決勝後、表彰台セレモニーに使われた大瓶からがぶ飲みしながら記者会見に出席したレッドブルのセバスチャン・ベッテルだが、本格的な祝杯は後日改めてのことになる。

レッドブルのヘルムート・マルコ博士はドイツメディアに対して「われわれはセバスチャンのお気に入りのドリンクとたくさんのレッドブルで少しお祝いをするつもりだ」と話した。ベッテルのお気に入りのドリンクとはイエーガーマイスター(ドイツのリキュール)だ。

『Bild(ビルド)』紙によれば決勝後のパーティーはホテルにて深夜2時まで続いたという。数日後にはより大きなパーティーが開かれる。

マルコ博士は「多くのチームが今夜か明日の午前に旅立つ」とサーキットで述べ、「きちんとした祝賀会はアブダビに予定している」と続けた。

このインドGPはチームにとって少なからぬストレスのあるグランプリだった。ベッテルのチームメイトであるマーク・ウェバーはオルタネーターのトラブルでリタイアしており、苦い笑みとともにレッドブルで壊れるマシンはたいてい自分の方だと話している。

チーム代表のクリスチャン・ホーナーはその評価に同意せず、データを冷静に見ればウェバーとベッテルに"同じくらいの問題や失敗が発生した"と主張した。また、ベッテルはチームが自身のRB9についても懸念を抱いていたと明かしている。

「レースでドリンクボトルを使っちゃいけなかったんだ。僕らはKERSをオフにして、最後までエネルギーをセーブするためにあらゆることをやった。マシンって限界ギリギリのところで作られているんだよね」

両タイトルを決めたことでついにレッドブルの2013年用の開発は完全にストップするだろう。フェラーリ、メルセデス、マクラーレンといった主要ライバルたちが来季の新ルールに長い間取り組んでいるのを考えれば、レッドブルが2014年に遅れをとるかもしれないとの見方がある。

レッドブルオーナーのディートリッヒ・マテシッツは『Salzburger Nachrichten(ザルツブルガー・ナハリヒテン)』紙に「不利ではない。なぜなら、今年のいかなる開発も来年に役立つ部分があるからだ」と述べた。

チーム代表のクリスチャン・ホーナーは「ピットレーンの全ドライバーが今のわれわれのマシンの1台に乗りたいと望むだろう」と『Agencia Estado(エスタド通信)』に指摘している。

ベッテルはレッドブルで成功すべくしてこのチームに加入したドライバーだ。マルコ博士はドイツの放送局『Sky(スカイ)』に「最初はチームの中にもベッテルがわれわれにとって正しいと思わないメンバーがたくさんいた」と明かす。

ベッテルも「彼が言ったんだ。"このボーイにチャンスをやろう"って。うまくいってうれしいよ」とつけ加えた。

ベッテルは2014年と2015年もチームと契約を結んでいる。そのベッテルと同様に4度のタイトルを制覇したアラン・プロストはベッテルが来年ファン-マヌエル・ファンジオの持つ5度の戴冠という記録に並ぶと見ている。

「ルールは変わっていくから、一番打ち込むドライバーに間違いなくアドバンテージがある」とプロストは『RMC』に語り、こう続けた。

「そして、エイドリアン・ニューイのような素晴らしいエンジニアはこういった変化に最もうまく対応する。しばらくの間はレッドブルとベッテルが支配することになりそうだね」

しかしながら、ベッテルとしてはレッドブルでの成功に区切りをつけて他のチームでの新たなチャレンジに向かいたくなるかもしれない。

「彼はずっとレッドブルにいることはできない」とプロストは『Der Spiegel(デア・シュピーゲル)』に話している。

「一方で、レッドブルで常にベストのマシンを手にしているなら、ファンを楽しませるためだけに変える必要があるだろうか? 変えるのは彼自身のために新たなチャレンジを望むときだけにするべきだ」

ベッテルは4度目の戴冠を決めた後になってようやく、最近のブーイングに影響を受けていたことをビルド紙に認めた。

「楽じゃなかった。何も悪いことはしていないのにね。ガールフレンドが本当に僕を助けてくれたんだ」

ベッテルがタイトルを決めた同日、別のチャンピオンが誕生していた。かつてF1でドライブしていたロバート・クビサがスペインにてWRS2の王者に輝いている。

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