モナコGP

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ウェバーが今季6人目の勝者に

M.S.
2012年5月27日
先頭でターン1に向かうウェバー © Press Association
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モナコのモンテカルロ市街地サーキットにて27日(日)日本時間21時から2012年FIA F1世界選手権第6戦モナコGP決勝が行われた。

美しい街並みをコースに仕立てたこのサーキットは1周3.340km、決勝レースはカレンダーでも最多の78周で行われる。DRSゾーンはメインストレートの1カ所に設定された。今週末はピレリのスーパーソフトコンパウンドが今季初登場。プライムのソフトコンパウンドと合わせ、2種類のドライタイヤが用意されている。

土曜日に行われた予選ではメルセデスのミハエル・シューマッハが最速タイムをマークした。復帰後初の快挙を成し遂げたシューマッハだったが、前戦スペインGPでブルーノ・セナ(ウィリアムズ)と接触した責任を問われ、そのペナルティとして5グリッド降格となる。そのため、フロントローにはマーク・ウェバー(レッドブル)とニコ・ロズベルグ(メルセデス)が並んだ。

また、予選9番手につけたバルセロナのウイナー、パストール・マルドナド(ウィリアムズ)は、土曜フリー走行でのセルジオ・ペレス(ザウバー)との接触で科された10グリッドペナルティに加え、ギアボックス交換によりさらに5グリッド降格されて24番グリッドに後退。予選でクラッシュを喫してタイムアタックを行えずに23番グリッドについたペレスもギアボックス交換している。

レース開始時の天候は晴れ、気温22度、路面温度35度のドライコンディション。モナコ上空には青空が広がっていたものの、レース中に降雨との予報が出ていた。

スタート時のタイヤとしては、9番手セバスチャン・ベッテル(レッドブル)と12番手のジェンソン・バトン(マクラーレン)、14番手ポール・ディ・レスタ(フォース・インディア)、20番手ペドロ・デ・ラ・ロサ(HRT)がプライムタイヤ、それ以外の面々はオプションをチョイスしている。

1周のフォーメーションラップの後にシグナルが消えると、ウェバーを先頭にロズベルグ、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)、フェルナンド・アロンソ、フェリペ・マッサ(共にフェラーリ)の順でターン1を通過していく。

4番手スタートだったロータスのロマン・グロージャンは開始直後のポジション争いの中でシューマッハと接触してスピンを喫し、11番手からスタートした小林可夢偉(ザウバー)もこれに巻き込まれた。

可夢偉はそのまま走行を続けたものの、グロージャンはコース上でストップし、同じく混乱に巻き込まれたマルドナドも左フロントをバリアに接触してマシンを止める。これにより、2周目にして早くもセーフティカーが導入され、3周目の終わりに戻っていった。

隊列はウェバー、ロズベルグ、ハミルトン、アロンソ、マッサ、ベッテル、キミ・ライコネン(ロータス)、シューマッハ、ニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)、ブルーノ・セナ(ウィリアムズ)というオーダーとなり、緊急ピットインを行った可夢偉は20番手。そのままレースを続けていた可夢偉だが、7周目にマシンを頭からガレージに入れてリタイアしている。

可夢偉の以前にはデ・ラ・ロサもピットでリタイアを喫しており、さらに17周目にはヴィタリー・ペトロフ(ケータハム)が一足先にレースを終えた。

コース上では6番手ライコネンのペースが伸びず、後ろに6人がぴったりと迫った状態となる。雨の気配が近づく中、上位勢では2番手ロズベルグが28周目にプライムへ交換したのを皮切りに、ライバルたちも続々とピットへ向かった。

アロンソはピット作業でハミルトンの前へ。ベッテルはタイヤ交換のタイミングを遅らせてラップリーダーとなり、その後方ではシューマッハも粘ったものの35周目にピットイン。これでベッテル、ウェバー、ロズベルグ、アロンソ、ハミルトンのトップ5となった。

39周目にはピットに入る際にライコネンを妨害したとしてペレスにドライブスルーペナルティが科され、ペレスは続く40周目にペナルティを消化。

同じ頃、雨が来るとのチームからの無線を受けた8番手バトンが1回目のピットストップを行い、スーパーソフトに履き替えて15番手でコースに復帰した。

しかし、なかなか雨は降らない。ベッテル、ウェバー、ロズベルグ、アロンソ、ハミルトン、マッサ、シューマッハ、ジャン-エリック・ベルヌ(トロ・ロッソ)、ポール・ディ・レスタ(フォース・インディア)がポイント圏内を走っている形でレースは進み、唯一タイヤ交換をしていなかったトップのベッテルは46周目にピットへ。スーパーソフトでハミルトンのすぐ前の位置に戻り、4番手となっている。

オーバーテイクが難しいことで知られるコースでは大きなアクションは見られず、オーダーに変化がないままレースは進行。55周目にはスイミングプール周辺でデブリが落ちているために一時イエローフラッグが振られた。

60周目、7番手を走っていたシューマッハが無線で問題が起きたと訴える。シューマッハのペースは周囲より5秒ほど遅く、コース上でベルヌにかわされた末にピットに戻ってリタイアした。シューマッハのマシンでは燃圧が低下していた模様だ。

このリタイアを前にぽつぽつと降り始めた雨は次第に勢いを強めていく。コースサイドでは傘の花が咲き始め、全体のペースが目に見えて落ちる中、トップのウェバーからロズベルグ、アロンソ、ベッテル、ハミルトン、マッサまではそれぞれ1秒以内のわずかな差を維持したまま周回を続けた。

67周目にはマルシャのシャルル・ピックがコース上でストップし、一時的にイエローフラッグが掲示された。続く68周目にはダニエル・リカルド(トロ・ロッソ)がピットでリタイアしている。

71周目には7番手を走っていたベルヌがインターミディエイトに切り替えるという賭けに出た。しかし、強まるかに見えていた雨脚は逆に弱まり、ポイント圏外に落ちたベルヌは雨用タイヤでペース不足に苦しむことに。

また、12番手ヘイキ・コバライネン(ケータハム)を抜きあぐねていたバトンは72周目で痛恨のミス。コバライネンをパスしようとしてスピンし、パンクしてしまったために、終盤にしてマシンを降りてしまった。

一方で上位には動きがないままにレースは終わりを迎え、軽い雨の下でウェバーがトップチェッカーを受けている。今季6戦目にして6人目の勝者が誕生し、レッドブルがバーレーンGPに加えて複数回優勝した唯一のチームとなった。

2位ロズベルグと3位アロンソがウェバーと共に表彰台に上っている。4位ベッテル以降は、ハミルトン、マッサ、ディ・レスタ、ヒュルケンベルグ、ライコネン、ブルーノまでがポイントを獲得。

11位のペレスからベルヌ、コバライネン、グロック、カーティケヤンまでが完走。バトンは16位完走扱いとなっている。

次の舞台は北米大陸のカナダ。第7戦カナダGP最初のセッションである金曜フリー走行1回目は6月8日(金)日本時間23時にスタートする予定だ。

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