モナコGP

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  • 世界が注目する華麗なる週末

2011年第6戦モナコGPの見どころ

Kay Tanaka / Jim
2011年5月26日
美しいモナコの街並み © Press Association
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セバスチャン・ベッテル(レッドブル)とルイス・ハミルトン(マクラーレン)の熱い先頭争いが繰り広げられたスペインGPを終え、F1サーカスはモナコ・モンテカルロでの一戦を迎える。F1カレンダーで最も華やかなモナコGPは"モナコでの1勝は他のサーキットの3勝に匹敵する"とも言われるほどタフなレースだ。第69回モナコGPを制して大きな名誉を勝ち取るのは!? 注目ポイントを押さえてモナコのレースをより楽しもう!

【その1 - どんなコース?】

全長3.340kmのモンテカルロ市街地サーキットはレース週末に合わせてガードレールやスポンサー看板を設置し、さまざまなラインが引かれる公道コースだ。78周で争われるレースの総距離は260.520kmと他のグランプリより40kmほど短い。いつもは金曜日に開幕するグランプリ週末も、世界中のセレブリティが多数集結するモナコでは金曜日にさまざまなプロモーションイベントやパーティーが催されることから、木曜日にフリー走行が始まる。これもまたモナコGPが特異な存在であることを証明している。ちなみに、F1マシンが走らない金曜日には一部のガードレールが取り外され、コースは普通の公道として開放される。19のコーナーが盛り込まれたこのコースは幅も狭く、わずかなミスを犯すだけでガードレールの餌食になり得る。78周のレースでは合計4,000回ものシフトチェンジを行うことになり、厳密には直線が存在しないことから常にステアリングを操作する形になるため気を抜くことができない。路面のグリップ力が低いこともあり、ウエットコンディションになるとサバイバルレースになることも多い。そんなモナコを制したドライバーは大きな栄誉にあずかれるのだ。

【その2 - 戦略は?】

ピレリは今シーズン初めての組み合わせとなるスーパーソフトコンパウンド(オプション/ソフトタイヤ)とソフトコンパウンド(プライム/ハードタイヤ)の2種類のタイヤを持ち込む。路面のグリップ力が低く低速レイアウトのため、軟らかいスペックが選ばれている。これまで実戦では使った経験がないことから、どのチームもグレイニングやデグラデーションにうまく対応していかなければならない。昨年のレースでは1ストップ作戦が主流だったものの、タイヤが大きく変わった今年はマルチストップ化する可能性が高い。それでもコース上でのオーバーテイクが最も難しいという特性は変わらず、タイヤをできるだけ傷めないように走行することやピットストップ戦略が特に重要になるだろう。DRS(ドラッグ・リダクション・システム/可変リアウイング)が導入されたとはいえ、グリッド位置が重要なのは変わりないと思われる。

【その3 - 注目の場所は?】

今シーズンはオーバーテイクが盛んに行われているが、今週末はDRSの力を借りたとしても前のマシンを追い抜くというのは至難の技だろう。DRSゾーンはホームストレートに設置される予定ではあるものの、距離の短さコース幅の狭さを考えると、ターン1で思い切って前車のインに飛び込むのはかなりリスキーだ。前を走るマシンがKERS(運動エネルギー回生システム)を使えるということも、オーバーテイクを成功させるのが難しい要因になると思われる。例年、トンネル区間でスリップストリームを使い、続くヌーベルシケインでブレーキング競争をする抜き方が見られており、トンネル区間でのDRS使用が禁止される今週末もその戦法でポジションを上げるパターンがいくらか考えられる。とはいえ、やはり予選ポジションとスタートが重要視されることになるだろう。

モナコGP週末の天気予報 © ESPNF1
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【その4 - 優勝争いは?】

ベッテルは前戦でポールポジションを逃すも今シーズン4勝目を挙げており、モナコ初制覇を狙っているに違いない。絶対的なダウンフォース量と優れたトラクション(低速からの加速性能)を持つレッドブル勢が、ポールポジションおよび優勝争いを繰り広げる構図はスペインGPと同じだろう。ここにマクラーレン勢やフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)が絡んでくるはずだが、ルノーやメルセデスGPも侮れない。

【その5 - ポイント争いは?】

スペインGPにおいてコンストラクターズ選手権の上位5チーム以外でポイントを獲得したのはザウバーのみ。カタロニア・サーキットで今季初のダブル入賞を成し遂げたザウバーは、モナコの週末もフォース・インディア、トロ・ロッソ、ウィリアムズと共に入賞圏を競い合うことになるだろう。比較的低速コーナーを苦手とするザウバーのマシンはモナコではどのようなパフォーマンスを見せるだろうか? 前述のようにシフトチェンジの多いモナコではギアボックスにも大きな負担がかかるが、プレシーズンから序盤戦にかけてギアボックストラブルに苦労していたウィリアムズの信頼性にも注目したい。

【その6 - 注目のドライバーたち】

ここまでの5戦で4勝を挙げているベッテルが優勝の筆頭候補というのは間違いないが、前戦でポールポジションを獲得し、昨年のモナコGP覇者であるウェバーも決して過小評価できる存在ではない。2008年にモナコウイナーの称号を手にしたハミルトンも面白い存在。それでも予選でレッドブルに勝つことは難しそうだ。フェラーリのマシンはバルセロナよりはモナコの方が合っていると思われるため、特にここ数戦で結果を残しているアロンソに期待がかかる。GP2時代にモナコで苦しんだ小林可夢偉(ザウバー)は、まずは予選でトップ10入りを狙いたい。ルーキーではポール・ディ・レスタ(フォース・インディア)とセルジオ・ペレス(ザウバー)のパフォーマンスに注目だ。

★2010年モナコGPの展開

予選ではウェバーがポールポジションを獲得し、2番手にロバート・クビサ(ルノー)、3番手にベッテル、4番手にフェリペ・マッサ(フェラーリ)がつけた。アロンソは直前のフリー走行でクラッシュを喫したため予選に出走できず。スタートでウェバーとベッテルが1-2態勢を築き、セーフティカー導入もあったが、そのままレッドブルが1-2フィニッシュを達成。クビサが3位に入り、ピットスタートのアロンソが6位入賞を果たした。セーフティカー導入中のファイナルラップでミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)がルールの隙を突いてアロンソをオーバーテイクしたものの、結果的にペナルティを科せられている。またジェンソン・バトン(マクラーレン)がチームのミスによりサイドポンツーンのカバーをつけたままスタートしてしまい、2周目にオーバーヒートに見舞われてリタイアを喫するという珍しい出来事があった。可夢偉はギアボックストラブルによりリタイアを喫している。

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