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苦戦をものがたる大量ペナルティ

M.S.
2019年5月29日 « ベッテル&ルクレールがC・ロナウドとチャリティマッチ | フェラーリカスタマーが新エンジン投入 »
© David Davies/PA Images via Getty Images
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入り組んだモンテカルロ市街地サーキットでは多くのドライバーがペナルティの対象となった。

シーズン第6戦モナコGPの初日にあたる木曜日にはフェラーリの2台とメルセデスのルイス・ハミルトンがピットレーンの速度違反を犯している。

1日をおいて26日(土)にはフリー走行でバーチャルセーフティカーが発令された際にフェラーリのシャルル・ルクレールが規定以上の速度を出したことから戒告処分を受けた。

予選ではアタックラップ中の他車の走行を妨げたとしてアルファロメオ・レーシングのアントニオ・ジョビナッツィとレッドブルのピエール・ガスリーに3グリッド降格が言い渡されている。一方、ルクレールとセルジオ・ペレス(レーシング・ポイント)が重量検査を命じられた際に応じなかった件については、他のサーキットとは異なるピットレイアウト等の要素が考慮され、おとがめなしとなった。

決勝でハミルトンとマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が接触した件も処罰の対象から外れた一方、オーバーテイクが難しいサーキットでの厳しい攻防の中でフェルスタッペン、ジョビナッツィ、ランス・ストロール(レーシング・ポイント)、ロマン・グロージャン(ハースF1)に5秒から10秒のタイムペナルティが科され、ペナルティポイントも加算されている。

モナコGPの週末を通してスチュワードが審議し、何らかの処分を下したインシデントおよびペナルティの詳細は以下の通り。

モナコGP初日:5月23日(木)

【木曜フリー走行1回目】

◆シャルル・ルクレール(フェラーリ)
違反内容:ピットレーンを時速62.8kmで走行、FIA F1スポーティングレギュレーション第22条10項に違反
裁定:フェラーリに罰金300ユーロ(約3万7,000円)
裁定理由:カーナンバー16(ルクレール)が本イベントで時速60kmに設定されているピットレーンの速度制限を時速2.8km超過したため。

◆セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
違反内容:ピットレーンを時速62.6kmで走行、FIA F1スポーティングレギュレーション第22条10項に違反
裁定:フェラーリに罰金300ユーロ(約3万7,000円)
裁定理由:カーナンバー5(ベッテル)が本イベントで時速60kmに設定されているピットレーンの速度制限を時速2.8km超過したため

【木曜フリー走行2回目】

◆ルイス・ハミルトン(メルセデス)
違反内容:ピットレーンを時速63.7kmで走行、FIA F1スポーティングレギュレーション第22条10項に違反
裁定:メルセデスに罰金400ユーロ(約5万円)
裁定理由:カーナンバー44(ハミルトン)が本イベントで時速60kmに設定されているピットレーンの速度制限を時速3.7km超過したため

モナコGP2日目:5月25日(土)

【土曜フリー走行】

◆シャルル・ルクレール(フェラーリ)
違反内容:バーチャルセーフティカー(VSC)期間中にFIA ECUが定めた最小タイムを遵守せず、FIA F1スポーティングレギュレーション第40条5項に違反
裁定:戒告(ドライビング/今季1回目)
裁定理由:スチュワードは映像とテレメトリーの証拠を確認し、カーナンバー16のドライバー(ルクレール)とチーム代表者から事情を聴取した。ドライバーはターン1で起きていたインシデントを受け、そのコーナーの前で明らかに、かつ適切にブレーキをかけている。VSCはドライバーがターン1とターン2の間にいたときに導入された。ドライバーは大幅に減速したものの、ターン8をすぎるまでFIA ECUが定めた最小タイム以下のままだった。スチュワードはこのシークエンスを通じて、ドライバーが通常のラップより大幅にスローだったことを認識している。しかしながら、VSCが安全上の理由から導入されていることから、スチュワードは今回の違反を認識する必要があると判断した。したがって、スチュワードはプラクティスセッションで同様のケースが起こった際に科される内容と一致するペナルティである戒告処分を科す。

【予選】

◆アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ・レーシング)
違反内容:ターン18でカーナンバー27(ニコ・ヒュルケンベルグ/ルノー)を不必要に妨害、FIA F1スポーティングレギュレーション第31条5項に違反
裁定:3グリッド降格、およびペナティポイント1点(12カ月有効)
裁定理由:スチュワードは証拠映像を確認し、カーナンバー99のドライバー(ジョビナッツィ) とカーナンバー27のドライバー(ニコ・ヒュルケンベルグ)、およびチーム代表者らから事情を聴取した。カーナンバー99のドライバーはカーナンバー27が自身の後ろにいることを例外的に遅い段階で警告された際、ターン16からターン18の間にいた。当時、カーナンバー99のドライバーはコースの半ばにおり、はっきりとカーナンバー27を妨害していた。カーナンバー99はセットアップラップ中であり、チームからの警告を受け取っていたか否かを問わず、より多くのスペースを残しておく機会があったとスチュワードはみなしている。さらに、チームにはより適切な警告を与える機会があった。したがって、スチュワードはこれが不必要な妨害であると判断し、過去のプラクティスの例を鑑みて3グリッド降格を命ずる。また、ペナルティポイント1点が科された。

ジョビナッツィの累積ペナルティポイント:1ポイント(2019年5月25日時点)

◆ピエール・ガスリー(レッドブル)
違反内容:ターン4でカーナンバー8(ロマン・グロージャン/ハースF1)を不必要に妨害、FIA F1スポーティングレギュレーション第31条5項に違反
裁定:3グリッド降格、およびペナティポイント1点(12カ月有効)
裁定理由:スチュワードは証拠映像を確認し、カーナンバー10のドライバー(ガスリー)とカーナンバー8のドライバー、およびチーム代表者らから事情を聴取した。カーナンバー8のドライバーは準備ラップ中でレーシングラインを低速走行していたカーナンバー10との接触を避けるために、急ブレーキをかける必要があった。当時、カーナンバー8は当該エリアでファストラップに入ってきた唯一のマシンであることが明白であり、スチュワードはカーナンバー10のドライバーがコーナーの連続でカーナンバー8を視認する機会がなさそうだったことを受け入れる一方、チームは警告を与えなかったことを認めている。したがって、スチュワードはカーナンバー10が不必要にカーナンバー8を妨害したと判断し、過去のプラクティスの例を鑑みて3グリッド降格のペナルティと1ポイントのペナルティポイントを科す。

ガスリーの累積ペナルティポイント:3ポイント(2019年5月25日時点)

モナコGP決勝:5月12日(日)

【決勝】

◆マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
違反内容:ピットストップからの安全性に欠けるリリース、FIA F1スポーティングレギュレーション第28条13項(a)に違反
裁定:5秒のタイムペナルティ、およびペナルティポイント2点(12カ月有効)
裁定理由: スチュワードはインシデントの証拠映像を確認した。カーナンバー33(フェルスタッペン)はカーナンバー77(バルテリ・ボッタス/メルセデス)がガイドボードに入っているときにリリースされ、ファストレーンに入った。スチュワードはカーナンバー77のピットロケーションがカーナンバー33のガイドボードに入っており、非常に接近した状態でのリリースだったことに留意している。しかしながら、カーナンバー33はファストレーンへ向かいながらカーナンバー77に当たっており、結果として接触によるスポーツ面でのアドバンテージを得て前進した。スチュワードはそれよりも前の時点のことではあるものの、ドライバーには安全性に欠けるリリースに関係する接触を避ける機会があったと考えている。よって、スチュワードは今回の件をピットストップからの安全性に欠けるリリースによってスポーツ面でのアドバンテージを得たと判断し、当該マシンに5秒のペナルティを科す。

フェルスタッペンの累積ペナルティポイント:7ポイント(2019年5月26日時点)

◆アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ・レーシング)
違反内容:ターン18でカーナンバー88(ロバート・クビサ/ウィリアムズ)と接触、FIA F1スポーティングレギュレーション第38条1項に違反
裁定:10秒のタイムペナルティ、およびペナルティポイント2点(12カ月有効)
裁定理由:スチュワードは証拠映像を確認した。スチュワードはカーナンバー99(ジョビナッツィ)によるオーバーテイクの試みは遅きに逸し、ターン18でのカーナンバー88との接触は全面的にカーナンバー99にあると判断した。

ジョビナッツィの累積ペナルティポイント:3ポイント(2019年5月26日時点)

◆ランス・ストロール(レーシング・ポイント)
違反内容:ターン10でコースを外れてアドバンテージを獲得、FIA F1スポーティングレギュレーション第27条3項に違反
裁定:5秒のタイムペナルティ、およびペナルティポイント1点(12カ月有効)
裁定理由:スチュワードは車載、および外付けの映像、ならびにタイミングデータを確認し、カーナンバー18が正当な理由なくコースを外れ、アドバンテージを得たとみなした。その後、カーナンバー18はこの件を軽減するようなアクションを行わなかった。

ストロールの累積ペナルティポイント:8ポイント(2019年5月26日時点)

◆ロマン・グロージャン(ハースF1)
違反内容:ピットレーン出口のラインを超過、FIA国際スポーティングコード附則L第5条第4章に違反
裁定:5秒のタイムペナルティ、およびペナルティポイント1点(12カ月有効)
裁定理由:スチュワードは証拠映像を調査してマシンの一部がピット出口のラインを超過しているのを確認した。これはコードおよびレースディレクターの注意書9.1に違反する。

グロージャンの累積ペナルティポイント:7ポイント(2019年5月26日時点)

◆ケビン・マグヌッセン(ハースF1)
違反内容:ターン10でコースを外れてアドバンテージを獲得、FIA F1スポーティングレギュレーション第27条3項に違反
裁定:5秒のタイムペナルティ(レース後に適用、レースタイムに5秒加算)、およびペナルティポイント1点(12カ月有効)
裁定理由:スチュワードは証拠映像を確認するとともにカーンバー20のドライバー(マグヌッセン)とカーナンバー11のドライバー(セルジオ・ペレス/レーシング・ポイント)ならびにチーム代表者らから事情を聴取した。カーナンバー11はターン10のブレーキングゾーンでカーナンバー11の左に動き、完全に横に並んだ。2台のマシンはサイド・バイ・サイドの状態で最初のエイペックスに入り、そのまま2つ目のエイペックスに向かった。その後、カーナンバー20のドライバーは次のエイペックスの縁石の後ろでカットし、カーナンバー11との接触を避けており、結果として縁石を乗り超える形となっている。しかしながら、カーナンバー20のドライバーはできる限り早くコースに戻るのではなく、ステアリングをオープンにして次のエイペックスを逃し、さらなるショートカットを行ってカーナンバー20の前でコース復帰した。高く持ち上がった縁石の後ろを通り、そのスペースがある部分で可能な限り早くコース復帰した場合、サイド・バイ・サイドになっていたとみられる。したがって、スチュワードはカーナンバー20に5秒のタイムペナルティを科すものとする。

マグヌッセンの累積ペナルティポイント:1ポイント(2019年5月26日時点)

オーストラリアGP:開幕戦では3チームに罰金
バーレーンGP:レース中のインシデントは全ておとがめなし
中国GP:レッドブル&トロ・ロッソ勢のみが処罰の対象に
アゼルバイジャンGP:燃料流量違反とウイングのたわみで予選除外処分