モナコGP

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「任せて、ちゃんとシートにおしっこしとくから!」

M.S.
2017年5月31日
© Mark Sutton/Sutton Images
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フェルナンド・アロンソとジェンソン・バトンの友情とユーモアあふれるやりとりをはじめ、モナコGPの週末に飛び交った無線メッセージから『ESPN』が厳選したドライバーたちの喜怒哀楽をお届けしよう。

「やあ、ジェンソン。レース前に僕の声が聞きたくなっただろ。心から君の幸運を祈っているよ。ここからテレビで見ている。昨日は本当に素晴らしかったね。どうか楽しんで。僕のマシンをよろしく」
「ありがとう! 任せて、ちゃんとシートにおしっこしとくから!」
「ちょっ! やめてよ! 昨日はアメージングだった。最高の仕事だったね」
「それは君もさ。良いレースを」

インディアナポリス・モータースピードウェイから愛をこめて。フェルナンド・アロンソは友人ジェンソン・バトンにマクラーレンマシンを任せたことを後悔しはじめたかもしれない。

© Mark Sutton/Sutton Images
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「(グリッドに着くまでのラップで)リアがオーバーヒートしてきてる。どれだけ保たせられるか分からないよ。とにかくオーバーヒートしているのは確実」

グリッドに着いたルイス・ハミルトン(メルセデス)には最初のスティントを引き伸ばしてチャンスを切り開くという図が想像できないでいた。結局のところ、同じタイヤで46周まで行くのだが。

「プッシュするたびにウオールに突っ込みそうになる。このマシン、めちゃくちゃ厳しいよ。ノーグリップ!」

バリアを避けるのに苦戦するザウバーのマーカス・エリクソン。

「おっと、これはひどいぞ」

モナコでレースすることの現実がどっとよみがえったバトン。序盤にピットストップを実施したところ、パスカル・ウェーレイン(ザウバー)にひっかかってしまったのだ。

「まだ入らないの?」
「このラップだ。キミ、ボックス、ボックス」

キミ・ライコネン(フェラーリ)にピットインの指示が出たことで、後ろを走っていた僚友セバスチャン・ベッテルがクイックラップを連発する機会が開けた。これが後の勝利につながっている。

© Manuel Goria/Sutton Images
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「ダニエルはピットストップした?」
「ああ、マックス。ダニエルは残念ながらわれわれの前で戻った」
「くそっ[ピー音][ピー音]最悪だ」

戦略によってタイヤ交換後にチームメイトのダニエル・リカルドの後ろに下がったことを知り、感情をあらわにするレッドブルのマックス・フェルスタッペン。

「大丈夫?」
「ああ。でも、マシンの外に出られたらその方がもちろんいいんだけど」

横転したザウバーマシンのコックピットからチームの問いかけに応じたウェーレインは幸いにして無傷だった模様だ。この数分後にマシンを脱して現場から歩み去っている。

「ちょっと、どんだけクラッシュさせたいわけ? 黙ってて。100%フォーカスしなきゃならないんだよ」

ピットウオールからの連絡に堪忍袋の緒が切れたセルジオ・ペレスは、フォース・インディアに沈黙を求めた。彼がダニール・クビアト(トロ・ロッソ)にクラッシュするのはこの数周後のこと。

「もし安定しているようなら、スタート6・・・」
「これが快適に見える?」

メルセデスのエンジニアであるトニー・ロスは、よりフレッシュなタイヤで迫るフェルスタッペンを十分に抑えられるようならエンジンモードを低くしようとバルテリ・ボッタスに提案するも・・・。

「イエース、イエス、イエス、イエースッ。古いタイヤでのあの2周だね。全力でいったんだ。グラツィエ(ありがとう)」

ライコネンがピットインした後のクリーンラップが勝負を決めた。喜びに満ちたベッテルのメッセージでモナコGPのレディオ・ガガは閉幕だ。

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