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代役のバトンに次戦3グリッド降格処分

M.S.
2017年5月31日 « 戦略についての説明を受け入れたフェルスタッペン | アロンソ車の2エレメントが5基目に »
© Kym Illman/Sutton Images
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シーズン第6戦モナコGP決勝では代役として現役復帰したマクラーレンのジェンソン・バトンやフォース・インディアのセルジオ・ペレスに厳しい処分が下された。

フェルナンド・アロンソに代わってマクラーレンのステアリングを握ったバトンは、パスカル・ウェーレイン(ザウバー)との接触によって3グリッド降格のペナルティを科されている。本人は1戦限りの復帰と話していたものの、今季中にもう一度バトンがレースに参加することがあればその際にこのペナルティが適用される。

一方のウェーレインはバトンとの接触の前、レース序盤にピットレーンでバトンに回避行動を強いた件で5秒のタイムペナルティを言い渡された。

また、ペレスはダニール・クビアト(トロ・ロッソ)との接触に主たる責任があると判断され、レースタイムに10秒加算されている。

レース前にはレコノサンスラップ中にフォース・インディアのエステバン・オコンがピットレーンでの速度違反を犯したとしてチームに罰金が科された。

レースウイナーのセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)は予選中にピットレーン出口の白線を踏んだかどで今季初回の戒告処分を受けている。

その他を含め、モナコGPの週末を通してスチュワードが審議・裁定したインシデントおよびペナルティは以下の通り。

モナコGP初日:5月25日(木)

【木曜フリー走行1回目】

◆キミ・ライコネン(フェラーリ)
違反内容:ピットレーンを時速61.7kmで走行、FIA F1スポーティングレギュレーション第22条10項に違反
裁定:フェラーリに罰金200ユーロ(約2万5,000円)
裁定理由:カーナンバー6が本ベントで時速60kmに制限されているピットレーン速度を時速1.7km超過したため。

【木曜フリー走行2回目】

◆キミ・ライコネン(フェラーリ)
違反内容:ピットレーンを時速63.4kmで走行、FIA F1スポーティングレギュレーション第22条10項に違反
裁定:フェラーリに罰金200ユーロ(約5万円)
裁定理由:カーナンバー6が本ベントで時速60kmに制限されているピットレーン速度を時速3.4km超過したため。

モナコGP2日目:5月27日(土)

【土曜フリー走行】

◆ジェンソン・バトン(マクラーレン)
違反内容:5基目のターボチャージャー(TC)、ならびに5基目のMGU-Hを使用、FIA F1スポーティングレギュレーション第23条3項(a)に違反
裁定:15グリッド降格、内訳は次の通り
1)5基目のTC搭載による10グリッド降格(初回以外の5基目コンポーネント搭載)
2)5基目のMGU-H搭載による5グリッド降格(初回以外の5基目コンポーネント搭載)
裁定理由:FIA F1スポーティングレギュレーション第23条3項(a)および第23条3項(e)に則り、上記の通り10グリッド降格ペナルティが科される。チームは5月26日10時45分にパワーユニットエレメントの交換を技術委員に通知した。

◆ジョリオン・パーマー(ルノー)
審議内容:バーチャルセーフティカー発令中にFIA ECUが規定する最短タイムを下回った疑い、FIA F1スポーティングレギュレーション第40条5項違反容疑
裁定:おとがめなし
裁定理由:スチュワードはカーナンバー30が土曜フリー走行でVSC発令中の11時55分に最短タイムを下回ったとの報告をレースディレクターから受けた。テレメトリーデータとビデオによる証拠を確認し、チームやドライバー、FIAソフトウエア部門から事情を聴取したスチュワードは、FIAが入手可能な証拠すべてを精査した結果、ドライバーが基準タイムに従うべくあらゆる適切なステップを踏み、短い間基準を失っていた間も適切なスピードで走ったことを承知した。チームは基準値が短い間得られなかった理由をFIAと共に救命するよう指示されている。

【予選】

◆セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
違反内容:ピット出口の白線を超過、FIA F1スポーティングレギュレーションおよび国際スポーティングコード附表L第4章5項に違反
裁定:戒告(ベッテルが戒告処分を受けるのは今季1回目)
裁定理由:ビデオの証拠からカーナンバー5のマシンの位一部がピット出口のラインをクロスしたことが明らかであるため。

◆マーカス・エリクソン(ザウバー)
違反内容:ギアボックス交換、FIA F1スポーティングレギュレーション第23条5項(a)に違反
裁定:5グリッド降格
裁定理由:カーナンバー9のギアボックスが6戦連続の使用期間を満たす前に交換されたため。

モナコGP決勝:5月28日(日)

◆ジェンソン・バトン(マクラーレン)
違反内容:パルクフェルメ状態にあるマシンのフロアを交換、FIA F1スポーティングレギュレーション第34条6項に違反
裁定:ピットレーンスタート
裁定理由:フロアが予選で使用されたものと異なるため、競技者にはピットレーンからのスタート、ならびにFIA F1スポーティングレギュレーション第36条2項が定める手順に従うことが義務付けられる。

【レコノサンスラップ】

◆エステバン・オコン(フォース・インディア)
違反内容:ピットレーンを時速61.0kmで走行、FIA F1スポーティングレギュレーション第22条10項に違反
裁定:フォース・インディアに罰金100ユーロ(約1万2,000円)
裁定理由:カーナンバー31が本ベントで時速60kmに制限されているピットレーン速度を時速1km超過したため。

【決勝】

◆パスカル・ウェーレイン(ザウバー)
違反内容:ピットストップにおける安全性に欠けるリリース、FIA F1スポーティングレギュレーション第28条13項(a)に違反
裁定:5秒のタイムペナルティ
裁定理由:スチュワードはピットレーンにおけるWEH(ウェーレイン)とBUT(ジェンソン・バトン/マクラーレン)のインシデントについて車載映像を含むビデオを確認し、カーナンバー94(ウェーレイン)のチームがマシンをリリースしたのが遅すぎたと判断した。ガイドボード後にBUTは狭いピットレーン出口で回避行動を強いられている。2台はポジションを争っており、WEHが先にピットを出たため、スチュワードはリリースのあり方がWEHに競技上のアドバンテージを与えたと判断した。

◆ジェンソン・バトン(マクラーレン)
違反内容:ターン8でカーナンバー94(パスカル・ウェーレイン/ザウバー)と接触、FIA F1スポーティングレギュレーション第38条1項に定義されているインシデントへの関与
裁定:当該ドライバーの今季次戦における3グリッド降格、およびペナルティポイント2点(12カ月有効)
裁定理由: スチュワードはカーナンバー22のドライバーであるジェンソン・バトンおよびカーナンバー94のドライバーであるウェーレイン、そして各チームの代表から事情を聴取した。スチュワードは、ウェーレインがフェラーリに道を譲った後、勢いを失ってターン8に向かい、さらに汚れたラインを走っていたとのバトンの説明を受けた。ウェーレインはレーシングラインに戻っていたところであり、通常のスピードだったと述べ、バトンがインサイドに動いていたのを見ておらず、予期していなかったと説明している。全アングルの映像を確認した上で、スチュワードはウェーレインがレーシングラインを取っており、バトンの動きがクリーンなパスにつながった可能性は低いと判断した。スチュワードはギリギリまでブレーキを遅らせようとしたバトンと、マシンをその方向に進ませるに至ったウェーレインのインターロックしたホイールが接触につながったとは考えていない。スチュワードはバトンがインシデントを引き起こしたとして責められるべきと判断し、スポーティングコード第38条2項aに従って今シーズンの次のレースで3グリッド降格ペナルティ、2点のペナルティポイントを科すものとする。

バトンの累積ペナルティポイント:2ポイント(2016年5月28日時点)

◆セルジオ・ペレス(フォース・インディア)
違反内容:ターン18でカーナンバー26(ダニール・クビアト/トロ・ロッソ)と接触、FIA F1スポーティングレギュレーション第38条1項に定義されているインシデントへの関与
裁定:38条3項に基づくレース後のタイムペナルティ10秒(レースタイムに10秒加算)、およびペナルティポイント2点(12カ月有効)
裁定理由:スチュワードはカーナンバー11のドライバーであるセルジオ・ペレス、およびカーナンバー26のドライバーであるクビアト、そして各チームの代表から事情を聴取し、複数の角度から映像による証拠を確認した。KVY(クビアト)とPER(ペレス)はポジションを争っており、ターン18の2つ目のエイペックスでKVYがより譲歩することは可能だったものの、KVYにリタイアを強いたインシデントについては第38条2項に則ってPERに主たる責任があるとスチュワードは結論づけている。これまでの裁定例に従い、ペレスが最後まで走行していたため、レース中に発令される場合と同様にペナルティを科すべきと判断し、PERのレースタイムに10秒加算するとともにペナルティポイント2点を科すものとする。

ペレスの累積ペナルティポイント:5ポイント(2016年5月28日時点)

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