モナコGP

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「やめて。何を言われたって意味ないから」

M.S.
2016年6月1日
© Goria/Sutton
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ダニエル・リカルド(レッドブル)の怒り、無線を介したザウバーの大騒動・・・『ESPN』が厳選したラジオメッセージでモナコGPを振り返ってみよう。

「ひどい(ピー音)みたいなブロックだ」

金曜フリー走行でフライングラップ中に受けたキミ・ライコネン(フェラーリ)のブロックを快く思わなかったリカルドは、中指を立てるジェスチャーさえしてみせた。

「さあレースの時間だ、やろうぜ!」

セーフティカースタートとなったレースがそのまま7周目に入ったとき、ルノーのケビン・マグヌッセンはFIAレースディレクターのチャーリー・ホワイティングに勢いよく訴えかけている。

「あいつ何してくれてんだよ!?」

そのしばらく後、マグヌッセンがトロ・ロッソのダニール・クビアトを指して言ったのがこちら。クビアトがスイミングプール区間でマグヌッセンに無理のあるオーバーテイクをしかけた結果、2人はラスカスのバリアに衝突している。

「キミは何やってんの?」

同様に怒り混じりの問いを口にしたのがロマン・グロージャン(ハースF1)だ。キミ・ライコネン(フェラーリ)がポルティエでフロントウイングにダメージを負い、後ろから来たグロージャンもコントロールを失ったライコネンと接触してしまったのだ

「落ち着こう。彼よりも君の方が速い」

レッドブルの破滅的なピットストップの後、ルイス・ハミルトン(メルセデス)をパスできないでいるリカルドを落ち着かせようと努めるレースエンジニアのサイモン・レニー。

© Mark Sutton/Sutton Images
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「ポジションを入れ替える必要がある。フェリペ、入れ替えだ」
「なんで? 理由を教えてよ」
「今のところ彼の方がかなり速い。マーカスが引き離さなければまた戻す」

ザウバー衝撃の瞬間はこうして幕を開けた。チームメイトのマーカス・エリクソンに道を譲るよう指示されたフェリペ・ナッサーはその理由を尋ねたものの、結局その指示には従わず・・・。

「OK、フェリペ。こちらはトップからだ。どうかすぐにポジションを入れ替えてくれ。やろう。ターン1でやってしまおう」

発信者を変えて再び繰り返されるメッセージが、これに従わなければチームの怒りを買うことを明確にしている。

「彼の無線がどっかおかしいんじゃないの」

あきらかにいらついた様子で、自分と同じブルーとイエローのマシンが相変わらず前にいることに疑問をぶつけるエリクソン。もう自分の手で決めてしまおうと決意したエリクソンはラスカスで動き・・・。

「マーカスは何考えてんだ!?」

隙間にねじ込んできたエリクソンの意図を尋ねたナッサーは、半ばぼうぜんとしていた。クラッシュした2人を待ち受けるのは、おそらく今季のザウバーにとって最も凍りついたものになるだろうレース後の報告会だ・・・。

「やめて。何を言われたって意味ないから」

フィニッシュラインを通過するとき、憤るリカルドは堅実だったはずの勝利を逃したことに謝罪しようとするチームの言葉をすげなくさえぎった。

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