モナコGP

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「僕はレースを失ったんじゃない?」

M.S.
2015年5月26日
© Sutton Images
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メルセデスの決断が一人のドライバーから勝利を奪い、もう一人にそれをもたらしたモナコGPから『ESPN』が選りすぐりの無線メッセージをお届けする。

「できる限り速く走り、できるだけ多くのマシンを抜け。それが戦略だ」

古き良き頃からのF1ファンはきっと遠い目をしたことだろう。最初のピットストップが近づくカルロス・サインツ(トロ・ロッソ)に全力疾走の許可が与えられた。

「今、ブレーキはOKだと思う」
「ブレーキはOKじゃないよ」

いつでも一番よく分かっているのはドライバー。ロータスとパストール・マルドナドのやりとりがそのことを証明した。

「ちょっと、ブルーフラッグはどこいった? 彼をオーバーテイクでもしなきゃならないってわけ?」

ツイスティで狭いモンテカルロにて、自分を前に行かせないバックマーカーにお冠だったフェラーリのキミ・ライコネン。

「あのクルマがしたことを見た? 彼が僕をコース外に押し出した。あれは良くないぞ」

・・・しかし、その後ライコネンはダニエル・リカルド(レッドブル)にモナコでの抜き方を披露されてしまう。残り8周となったときにミラボーで力ずくのオーバーテイクをされ、ライコネンは再び怒りのメッセージを送った。

「僕はレースを失ったんじゃない?」

前方にセバスチャン・ベッテルのフェラーリマシンが見えたとき、ルイス・ハミルトンはメルセデスが深刻な戦略ミスを犯したことに気づき始める。

「頼むから僕に話しかけないで」

セーフティカーピリオドが終わった後の大切な何周かでベッテルをパスすることに失敗したハミルトンは、フェラーリを追いつつコックピットの静寂を求めた。

「本当に申し訳ない、ルイス。ピットウオールと少し話し合わなければ」

チェッカーフラッグを受けたハミルトンに、恥じ入りながら謝罪したピーター・ボニントン。

「ウーフー! イエス!」

だが、一人の絶望はもう一人の歓喜。ニコ・ロズベルグは63周目まで不可能にしか見えなかったモナコでの勝利に喜びの声を上げた。

© ESPN Sports Media Ltd.