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ロズベルグがモナコ3連覇!

M.S.
2015年5月24日
モナコ3連勝を果たしたロズベルグ © Sutton Images
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風光明媚な街をめぐるタイトでツイスティなモンテカルロ市街地サーキットにて、24(日)日本時間21時から2015年FIA F1世界選手権第6戦モナコGP決勝が実施された。

前日に行われた予選ではメルセデスのルイス・ハミルトンがポールポジションを獲得し、チームメイトのニコ・ロズベルグが2番手、3番手にフェラーリのセバスチャン・ベッテルがつけた。

予選11番手のロマン・グロージャン(ロータス)がギアボックス交換によるペナルティで5グリッドの処分を科されたのに加え、予選8番手のカルロス・サインツ(トロ・ロッソ)はQ1中の重量測定に呼ばれた際に停車できなかったためピットレーンからレースをスタートすることになっている。

この影響で、マクラーレン・ホンダのジェンソン・バトンは10番グリッド、フェルナンド・アロンソは13番グリッドについた。

サーキットはカレンダー中最短の1周3.337km、決勝レースは78周で実施される。予選開始時の天候は晴れ、気温18度、路面温度38度、湿度63%のドライコンディションだった。

今週末のドライタイヤには最も柔らかい組み合わせであるピレリのスーパーソフトコンパウンドとソフトコンパウンドが選ばれている。スタート時のタイヤとしてハード側のソフトを選んでいたのは11番グリッドのニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)、13番グリッドのアロンソ、16番グリッドのバルテリ・ボッタス(ウィリアムズ)、18番具グリッドのウィル・スティーブンス(マノー・マルシャ)、19番手のロベルト・メルヒ(同)だった。

レースがスタートすると先頭に出たハミルトンの後ろでベッテルがロズベルグに並びかける。しかし、ここはロズベルグがポジションを死守して、後方ではダニール・クビアト(レッドブル)がチームメイトであるダニエル・リカルドの前に出た。リカルド以降はキミ・ライコネン(フェラーリ)、セルジオ・ペレス(フォース・インディア)、パストール・マルドナド(ロータス)、マックス・フェルスタッペン(トロ・ロッソ)、バトンと続き、11番手にアロンソがつけていた。

オープニングラップでヒュルケンベルグがアロンソと接触し、アウトサイドに押し出されたヒュルケンベルグはバリアと衝突してフロントウイングを失った。ヒュルケンベルグは何とかピットに戻り、レースを続行している。この一件は審議対象になり、アロンソに5秒のタイムペナルティが科された。

フェリペ・マッサ(ウィリアムズ)も最初の1周でマシンにダメージを負い、長いピットストップの後に隊列に復帰した。

ペースに苦しんでいる様子が見られたパストール・マルドナド(ロータス)にプレッシャーをかけていたトロ・ロッソの新人マックス・フェルスタッペンが、6周目にオーバーテイクをしかける。フェルスタッペンはマルドナドと軽く接触してフロントウイングを損傷しながらも、ついにサン・デボーテでパスに成功した。

一方のマルドナドはブレーキ・バイ・ワイヤに問題が発生していた模様で、7周目にガレージでリタイアを選んだ。

ピットレーンスタートから15番手までポジションを上げていたサインツは13周目にピットイン。先頭ではハミルトンがロズベルグに2.8秒ほどの差をつけているのに対し、前日までと比べて路面温度が上昇したのが効いたか、好ペースで周回を重ねるベッテルがロズベルグに少しずつ迫っていた。

20周目を越えてハミルトンとロズベルグの差は4秒以上に開いており、ロズベルグにはセーフティカーの可能性を踏まえてハミルトンとの差をつめるよう指示が飛んだ。ロズベルグとベッテルの間は1.7秒から1.8秒程度を推移している。

30周目までにハミルトンとロズベルグの間はさらに開き、ベッテルはロズベルグの1秒ほど後方に近づいていた。上位からは30周目に4番手クビアトが初回のピット作業を行っている。クビアトのピットインで7番手に上がったフェルスタッペンだが、タイヤ交換時に右リアタイヤの作業に手間取って大きくタイムロス。13番手でコースに戻った。

9番手を走っていたアロンソは33周目に実施したピットストップで5秒のタイムペナルティを消化し、なおも9番手を維持。バトンも次の周回でタイヤを交換し、マクラーレンコンビは8番手と9番手を走る形になる。続いてベッテルがピットインし、4番手で戻った。

その翌周にピットに入ったのがロズベルグで、3番手に浮上していたライコネンも同時にピットへ入り、リカルドの前に出た。19台中最後に1回目のピット作業を行ったのはハミルトンで、トップ10のオーダーはハミルトン、ロズベルグ、ベッテル、クビアト、ライコネン、リカルド、ペレス、バトン、アロンソ、フェリペ・ナッサー(ザウバー)に変わった。このメンバーではアロンソのみがスーパーソフトで第2スティントに臨んでいる。

ダブル入賞が見えていたマクラーレンだが、43周目にアロンソがサン・デボーテのランオフエリアにマシンを止めてリタイアを喫した。アロンソはギアボックストラブルに見舞われた模様だ。

ラップリーダーのハミルトンはレース中盤から終盤にかけて2番手ロズベルグをどんどん引き離し、その差は50周目に11秒、55周目に13秒に達していた。

後方では11番手までポジションを戻したフェルスタッペンが1周前の周回を走る3番手ベッテルの後ろにぴったりつけ、ベッテルが10番手グロージャンを周回遅れにする際にグロージャンの前に出ようと試みる。だが、グロージャンはベッテルを先行させながらもフェルスタッペンに対してはしっかりと防御し、ここでは2人の位置関係は変わらなかった。

フェルスタッペンはグロージャンの真後ろでチャンスを待つも、64周目のサン・デボーテ入り口で2人は接触。追い抜こうとする動きの中でグロージャンのリアをひっかけたフェルスタッペンはコース脇のバリアに突っ込み、グロージャンもマシンにダメージを負ったが、こちらは何とかレースを続行した。

これでバーチャルセーフティカーが導入され、さらに実際にセーフティカーがコースに入った。この間に先頭のハミルトンと6番手から8番手のリカルド、ペレス、バトンらがピットインを行い、スーパーソフトタイヤに履き替えた。

得点圏内のメンバーはロズベルグ、ベッテル、ハミルトン、クビアト、ライコネン、ライカルド、ペレス、バトン、ナッサー、サインツというオーダーに変わる。ドライバーたちは冷えるタイヤをケアしながらレース再開を待ち、70周目の最後にセーフティカーが戻って再び戦いの火蓋が切られた。

リスタートと同時にロズベルグが逃げを打ち、ハミルトンは2番手ベッテルに襲いかかる。6番手リカルドはタイヤの古いライコネンを料理し、チームメイトのクビアトの前に出て4番手に上がったが、ライコネンをパスする際に接触があり、審議の対象となった。セーフティカーの原因となったフェルスタッペンとグロージャンの件も同様に審議対象になっている。

ベッテルを抜きたいハミルトンだが、後ろからリカルドが目覚ましいペースで追いつき、後方の警戒も怠ることができない状態に。その間にもロズベルグは悠々とトップチェッカーを受け、地元モナコでの3連勝を決めた。

ロズベルグとともに表彰台に上ったのはベッテルとハミルトン。ハミルトンをオーバーテイクすることができなかったリカルドはクビアトにポジションを戻し、4位以下はクビアト、リカルド、ライコネン、ペレスというオーダー。8位入賞を果たしたバトンがマクラーレン・ホンダにシーズン初ポイントを届け、9位ナッサー、10位サインツまでがポイントを手にした。

11位ヒュルケンベルグ以降、グロージャン、マーカス・エリクソン(ザウバー)、ボッタス、マッサ、メルヒ、スティーブンスまでが完走している。

ライコネンとリカルドの件はレーシングインシデントとしておとがめなしの裁定が下った。また、メルセデスは終盤のピットインがミスジャッジだったと認めている。

次戦は北米が舞台の第7戦カナダGP。最初のセッションである金曜フリー走行1回目は6月5日(金)日本時間23時スタート予定。決勝レースもお楽しみに!

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