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ロズベルグが波乱と無縁のポール・トゥ・ウイン!

M.S.
2014年5月25日
終始トップを走り続けたロズベルグ © Sutton Images
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美しい海沿いの街をサーキットに仕立てたモンテカルロ市街地サーキットにて、25日(日)日本時間21時から2014年FIA F1世界選手権第6戦モナコGP決勝が実施された。

前日に行われた予選では暫定ポールポジションのニコ・ロズベルグ(メルセデス)がラストアタックでミスを犯してエスケープゾーンへ退避。これでイエローフラッグが掲示され、ペースが上がらなかったルイス・ハミルトン(メルセデス)が僚友のタイムにかなわず予選2番手に終わっている。ロズベルグの一件についてはスチュワードの聞き取りが行われたものの、意図的な行為ではなかったとしてペナルティなどは科されなかった。

予選21番手だったマーカス・エリクソン(ケータハム)はフェリペ・マッサ(ウィリアムズ)を巻き添えにした予選Q1のインシデントに対するペナルティとしてピットレーンからレースをスタートする。また、予選19番手のジュール・ビアンキ(マルシャ)はギアボックス交換で5グリッド降格の処分を科された。

カレンダーでも最も短いこのサーキットは1周3.340km、決勝レースは78周で行われる。今週末には最も柔らかい組み合わせであるソフトコンパウンドとスーパーソフトコンパウンドの2種類のドライタイヤが用意されている。

スタート時のタイヤとしてプライムのソフトタイヤを選んだのは11番グリッドのニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)と15番グリッドのパストール・マルドナド(ロータス)、18番手のエイドリアン・スーティル(ザウバー)、19番グリッドと21番グリッドのマックス・チルトンとビアンキ(共にマルシャ)、そしてピットレーンスタートのエリクソンだった。

曇り空の下、気温20度、路面温度28度のドライコンディションでフォーメーションラップが始まったが、一人マルドナドは動けず。メカニックの手によってピットに戻され、急遽ピットレーンからスタートすることになった。

それ以外の面々がグリッドについてレースがスタートすると、ロズベルグがするりと前に出てハミルトンがそれに続く。3番手からはスタート直後の競り合いでオーダーが入れ替わって、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)に次いで6番手スタートのキミ・ライコネン(フェラーリ)がその後ろ、リカルドが5番手に下がってフェラーリのフェルナンド・アロンソを従える形になった。

後方ではフォース・インディアの10番手セルジオ・ペレスがジェンソン・バトン(マクラーレン)との接触の後にバリアにぶつかり、コースを半ばふさぐ状態でストップしてしまう。これで早くもセーフティカーが出動した。

これを見てロマン・グロージャン(ロータス)、スーティル、マルドナドがピットに入っている。トップ10のオーダーはロズベルグ、ハミルトン、ベッテル、ライコネン、リカルド、アロンソ、ケビン・マグヌッセン(マクラーレン)、ジャン-エリック・ベルヌ、ダニール・クビアト(共にトロ・ロッソ)、ニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)と並んでいた。

ペレスとバトンの接触についてはレース後の審議対象となっている。マルドナドは結局スタートできず、ペレスと共に早々とリタイアを喫した。

セーフティカーは3周目の最後に戻り、4周目からレースが再開されたが、3番手だったベッテルはマシントラブルでパワーが出ず、ずるずると順位を落としていく。ベッテルはピットに戻って応急処置を受けたが、結局は再びピットに帰還してそのままレースを終えた。

12周目にはクビアトもピットレーンでリタイアを選んでいる。また、チルトン、ビアンキ、エステバン・グティエレス(ザウバー)はスタート時に適切なグリッド位置につかなかったとして、審議の後にストップ・アンド・ゴーペナルティを科された。

26周目、コース上でオーバーテイクを披露して18番手から15番手まで順位を上げていたスーティルが、トンネルを抜けたところでリアのコントロールを失ってガードレールに接触。マシンに激しいダメージを負いつつエスケープゾーンでストップした。再びセーフティカーが出動し、この機にウィリアムズのフェリペ・マッサ以外の全員がピットへ向かっている。

これでロズベルグ、ハミルトン、ライコネン、リカルド、アロンソ、マッサ、マグヌッセン、ベルヌ、ヒュルケンベルグ、バトンのオーダーとなったが、ライコネンは周回遅れのマルシャマシンに接触された影響で再度のピットストップを強いられ、13番手へポジションを下げた。

なお、ピット作業のラッシュの中であわやベルヌがマグヌッセンに接触という一幕があり、ベルヌには後に危険なリリースでドライブスルーペナルティが科されている。

30周目の終わりにセーフティカーは撤収し、32周目にはポルティエでヒュルケンベルグがマグヌッセンの隙を突いて7番手に浮上。後方では12番手に上がっているケータハムの小林可夢偉にライコネンが襲いかかり、さらに後方からはビアンキも2人のバトルに好機を見出そうと狙っていた。36周目にライコネンが可夢偉をかわし、ビアンキも可夢偉のマシンに軽く当たりながら前へ出ている。

ハミルトンは序盤にやや苦戦している様子が見られたものの、ピットイン後は最大のライバルであるチームメイトの後ろ1秒以内にピタリとつけている。2人は次々と周回遅れを片付けつつひたすら周回を重ねていた。

スタート時のスーパーソフトタイヤでしぶとく5番手に粘っていたマッサは46周目にピットイン。一方、可夢偉はビアンキとの接触の影響でさらにポジションを落としている。

52周目、ベルヌのマシンから白煙が上がり、エンジントラブルによりガレージに辿り着いたところでこのレース6人目のリタイアを喫した。

その頃、ポイント圏の後方ではタイトな競り合いが発生しており、8番手のバルテリ・ボッタス(ウィリアムズ)からグティエレス、ライコネン、マッサが連なって走行。58周目に今度はこの隊列を率いるボッタスのマシンがスモークを発し、ヘアピンでマシンを止めている。

59周目、11番手を走るビアンキがセーフティカー出動中に5秒のストップ・アンド・ゴーペナルティを消化したとして審議対象となる。61周目にはグティエレスがラスカスでスピンを喫し、ライコネンがそのぎりぎりのところをかわしていった。

ベルヌ、ボッタス、グティエレスのマシン撤去作業はすべてセーフティカーを入れずにイエローフラッグの下で行われた。終盤まで生き残った14台がレースを続ける中、ビアンキにはまたしても5秒のストップ・アンド・ゴーペナルティが科されている。2番手のハミルトンは目に異物が入ったとのことでクルーはピットインの準備を整えていたが、何とかレースを中断することなくコースにとどまった。

残り10周を切ってトップを狙うハミルトンの後ろからは3番手リカルドが大きく差を詰め寄ってくる。また、多くのドライバーとはタイヤ戦略が異なってスーパーソフトを履いている5番手ヒュルケンベルグの背後には、ソフトを装着した面々が長い隊列を形成していた。

74周目、バトンが相棒のマグヌッセンを追い抜いて6番手に上がる。続いて7番手をかけてマグヌッセンをオーバーテイクしようとしていたライコネンがヘアピンでしかけるも、こちらは曲がりきれずにストップ。行く手を塞がれる形でマグヌッセンも並んでマシンを止めてしまった。

2人は後続が通過するのを待ってレースを再開したが、ポイント圏内には戻れず。ライコネンはピットに入ってスーパーソフトタイヤに履き替え、75周目にファステストラップを刻んでいる。この接触についてはレース後の審議対象となった。

波乱含みだった今季のモナコGPだが、この一件が最後のインシデントとなり、スタートからトップの座をキープし続けたロズベルグが2年連続でポール・トゥ・ウインを決めている。

リカルドはハミルトンの1秒以内に迫るも位置が入れ替わることはなく、2位以降はハミルトン、リカルド、アロンソ、ヒュルケンベルグ、バトン、マッサ、グロージャン、ビアンキ、マグヌッセンがトップ10に並んだ。11位エリクソン以下、ライコネン、可夢偉、チルトンまでの14名が完走を果たしている。

次戦は北米が舞台の第7戦カナダGP。最初のセッションである金曜フリー走行1回目は6月6日(金)日本時間23時スタート予定だ。次戦もお楽しみに!

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