モナコGP

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ロズベルグ、3度目のポールで今季初優勝!

M.S.
2013年5月26日
先頭でターン1に入るメルセデスコンビ © Getty Images
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狭くツイスティなレイアウトがわずかなミスも許さないモンテカルロ市街地サーキットにて、26日(日)日本時間21時から2013年FIA F1世界選手権第6戦モナコGP決勝が行われた。

前日に実施された予選は軽い雨の影響でトリッキーなコンディションとなったが、事前に予想された通りメルセデス勢がライバルをしのぎ、ニコ・ロズベルグとルイス・ハミルトンがフロントローを独占した。2列目にはセバスチャン・ベッテルとマーク・ウェバー(共にレッドブル)が並んでいる。

予選21番手だったマックス・チルトン(マルシャ)がギアボックスを交換してグリッド降格のペナルティを科されたため、土曜フリー走行でクラッシュして予選でノータイムだったマッサが21番グリッド、チルトンが22番グリッドからスタートする。

普段は公道として用いられているこのサーキットに持ち込まれたのはピレリのソフトコンパウンド(プライム)とスーパーソフトコンパウンド(オプション)の2種類。

モンテカルロ市街地サーキットはカレンダーに登場する舞台の中でコース距離が最も短く、1周3.340km、決勝レースは78周で行われる。DRSゾーンは最終コーナーからターン1手前までの1カ所のみに設定された。

レース開始時の天候は晴れ、気温は18度、路面温度41度のドライコンディションだった。スタート時のタイヤとしてプライムを選んでいたのは12番グリッドのダニエル・リカルド(トロ・ロッソ)と13番手ロマン・グロージャン(ロータス)、19番グリッドのエステバン・グティエレス(ザウバー)、そしてマッサの4名だった。

フォーメーションラップが始まり、各車が一斉にモンテカルロ市街地サーキットへと踏み出すも、20番グリッドに着いていたマルシャのジュール・ビアンキが動けず、急きょピットレーンからのスタートとなっている。

21台がスータティンググリッドにそろって戦いの火蓋が切られると、ベッテルが好発進するもロズベルグとハミルトンのメルセデス勢が先頭をキープ。ベッテルからマーク・ウェバー(レッドブル)、キミ・ライコネン(マクラーレン)、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)、セルジオ・ペレス(マクラーレン)までのオーダーは変わらず、ジェンソン・バトン(マクラーレン)がエイドリアン・スーティル(フォース・インディア)の前に出た。トロ・ロッソのジャン-エリック・ベルヌがポイント圏の最後尾である10番手を走っている。

チームメイトの後ろに出たバトンはこれに競りかけるもペレスがポジションを守る。オープニングラップで接触したウィリアムズのパストール・マルドナドとケータハムのギド・ヴァン・デル・ガルデは1周目が終わった段階でピットへと向かった。

隊列のそこかしこで1秒以内の接戦が展開されるも、オーバーテイクが至難のモンテカルロでは誰も順位の逆転に成功できない。しばしこう着状態が続いていたレースだが、9周目にケータハムのシャルル・ピックのマシンから黒煙が上がり、ピットレーン入り口でストップしてしまった。マシン撤去のために黄旗が振られたが、迅速な作業で知られるモナコのマーシャルが手際よく対応し、程なくして解除されている。

その間に、マクラーレンデュオのオーダーが入れ替わる。ペレスは序盤にシケインカットでアドバンテージを得たため、後ろのバトンを先行させ、バトンが7番手、ペレスが8番手となった。

上位勢で最初に動いたのはウェバーで26周目にソフトタイヤへ交換。続く周回でライコネンとバトンがピットへと向かった。

その動きの中、30周目に後方を走っていたマッサが土曜フリー走行でのクラッシュを再現するかのように、まったく同じサン・デボーテでガードレールに接触し、その勢いのままタイヤウオールに衝突。

マッサは自力でマシンを降りたものの、首に痛みがある様子だった。これで今季初のセーフティカーが出動し、ベッテルがタイヤ交換へと向かう。ウィリアムズ勢やグロージャンもこのタイミングでピットインし、先頭を走っていたロズベルグとハミルトンは同時ピットストップを敢行。ロズベルグは再びラップリーダーに立つも、ハミルトンはベッテルとウェバーのレッドブルコンビに次ぐ4番手でコースに復帰した。

38周目の終わりにセーフティカーが戻り、レースが再開される。ロズベルグが見事なリスタートを決め、セーフティカー中に4番手に後退していたハミルトンが前を行くウェバーに仕掛けた。さらに、6番手アロンソと後ろのバトンの間でもバトルが発生するも、オーバーテイクの試みに失敗したバトンは後続のチームメイト、ペレスに交わされてしまう。

リスタート後の混戦も落ち着かぬ間、45周目にはチルトンがマルドナドに接触し、バリアにおしやられたマルドナドのマシンが大破。マルドナドのマシンからはフロントウイングが脱落しており、コースにはデブリが散乱した。

これで赤旗が掲示され、レースは46周目で中断されている。マルドナドとチルトンの接触は審議の対象となり、後にチルトンにドライブスルーペナルティが科されている。

スターティンググリッドに戻ったマシンはスーパーソフトを選んでいるものが多く、ソフトを選んでいるのは5番手ライコネンと12番手ヒュルケンベルグを含む少数派だった。レースは日本時間22時35分にセーフティカー先導の下で再開された。

アロンソは赤旗前にペレスとの攻防戦でシケインカットをしたとして、リスタート直後にペレスへポジションを戻している。これでトップ10はロズベルグ、ベッテル、ウェバー、ハミルトン、ライコネン、ペレス、アロンソ、バトン、スーティル、ベルヌという形になった。48周目にセーフティカーが解除されている。

各車の差が非常につまった状態でレースが続く中、52周目にスーティルがヘアピンでバトンをパスし、8番手に浮上した。また、バトンやアロンソ相手にシケインでのバトルを仕掛けてきた6番手ペレスは、同じ場所で今度はライコネンにアタック。しかし、両名ともシケインをカットしてポジションは変わらぬままに終わった。

ヘアピンでバトンを抜いたスーティルは、やはりヘアピンで次のターゲットであるアロンソに並びかける。一度はアロンソのディフェンスに引き下がったスーティルだったが、57周目にヘアピンで強敵を料理してみせた。

これまでピック、マッサ、マルドナドが脱落したモンテカルロ。60周目には最後尾を走っていたビアンキがターン1入り口でタイヤをロックさせ、そのままランオフエリアのタイヤウオールに突っ込んでいった。さらに、62周目には14番手を走っていたグロージャンがトンネルの出口でダニエル・リカルド(トロ・ロッソ)に追突し、リカルドはコース上でのリタイアを余儀なくされている。

グロージャンはスロー走行でピットへ帰還したものの、結局はマシンをガレージに収めてレースを終えた。コースをクリアにするために再びセーフティカーが出動し、16台に減ったマシンがバトルの再開を待つ。

先頭のロズベルグが築こうとしていたギャップはまたもや水泡と帰したが、66周目のリスタートで今度もきれいに抜けだした。

69周目、6番手ペレスがライコネンに攻めかけ、競り合いの中で2人は接触してしまう。ペレス車のフロント部分からパーツがはじけ飛んだが、ライコネンもパンクチャーを喫し、スーパーソフトに交換して最後尾へと下がっている。

その直後、バトンが最終コーナーでアロンソをかわして7番手に。ペレスのマシンダメージは少なくない模様で、74周目にスローダウンしてピットを目指すも、トラフィックに阻まれてピットレーンに入れずにそのままリタイアとなった。

レースの最終盤にはハミルトンが表彰台をかけてウェバーにしかけたが、それ以上のオーダーの変化はないままロズベルグが地元モナコにてキャリア2勝目を決めている。

2番手からはベッテル、ウェバー、ハミルトン、スーティル、バトン、アロンソ、ベルヌ、ポール・ディ・レスタ(フォース・インディア)と続き、新品タイヤで隊列を駆け上がったライコネンが10位でポイントを獲得した。

11位のヒュルケンベルグ以下は、バルテリ・ボッタス(ウィリアムズ)、グティエレス、チルトン、ヴァン・デル・ガルデと並び、ペレスが完走扱いで16位に入っている。

F1サーカスの次の行き先は海を越えた地、カナダはモントリオール。最初のセッションであるカナダGP金曜フリー走行1回目は6月7日(金)日本時間23時スタート予定だ。

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