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多くのバトルが取り沙汰されたメキシコGP

M.S.
2016年11月2日 « ウィリアムズ、来季のマシンは40周年記念のFW40 | ルノー勢がバッテリーを交換 »
© Gasperotti/Sutton
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シーズン第19戦メキシコGP決勝では多くのインシデントがスチュワードの審議対象になり、レース後に科されたペナルティが上位の順位を変動させた。

レースが大きく動いたのは終盤で、3番手を走行中のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)にしかけるもオーバーテイクを成功させることができなかったセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)に、今度はフェルスタッペンのチームメイトであるダニエル・リカルド(レッドブル)が背後から襲いかかっている。

3人のポジションはフェルスタッペン、ベッテル、リカルドの順で変わらぬままチェッカーフラッグが振られたものの、ベッテルはコース外を走行したフェルスタッペンがポジションを明け渡さなかったことに怒りを爆発させていた。

レース直後にスチュワードがフェルスタッペンへ5秒のタイムペナルティを科したため、ポジションが一つ繰り上がったベッテルがメキシコの表彰台に上っている。しかし、それから数時間後、今度はベッテルのリカルドに対する防戦に10秒のタイムペナルティが科され、最終的な順位は3位からリカルド、フェルスタッペン、ベッテルのオーダーで落ち着いた。

これ以外にもトロ・ロッソコンビが他車とのバトル中の動きを取り沙汰され、ペナルティを科されている。

その他を含め、メキシコGPの週末を通してスチュワードが審議・裁定したインシデントおよびペナルティは以下の通り。

メキシコGP初日:10月28日(金)

(フリー走行1回目とフリー走行2回目はペナルティなし)

メキシコGP2日目:10月29日(土)

(土曜フリー走行および予選はペナルティなし)

◆ジョリオン・パーマー(ルノー)
スチュワードは予選でタイムを記録していないカーナンバー30がレースでスタートする許可をルノー・スポールF1チームから求められた。FIA F1スポーティングレギュレーション第35条1項に基づき、当該ドライバーがこのイベントのフリー走行で十分なタイムを記録しているため、スチュワードはカーナンバー30ジョリオン・パーマーにレーススタートの許可を与えた。

メキシコGP決勝:10月30日(日)

◆ロマン・グロージャン(ハースF1)
違反内容:パルクフェルメ状態にあるマシンのフロア交換、FIA F1スポーティングレギュレーション第34条2項および第34条6項に違反
裁定:ピットーレーンスタート
裁定理由:フロアが予選で使用されたものと異なるため、当該コンペティターはピットレーンからのスタートが義務付けられると同時に、FIA F1スポーティングレギュレーション第36条2項に規定される手順に従わなくてはならない。

【決勝】

◆マーカス・エリクソン(ザウバー)、エステバン・グティエレス(ハースF1)、パスカル・ウェーレイン(マノー)
審議内容:ターン1における接触、FIA F1スポーティングレギュレーション第38条1項に定義されているインシデントへの関与容疑
裁定:おとがめなし
裁定理由:証拠を精査したスチュワードはいずれのドライバーにもこの接触についての完全なあるいは主たる責任はなかったと判断した。

◆カルロス・サインツ(トロ・ロッソ)
違反内容:ターン3出口で他車にコースオフを強制、FIA F1スポーティングレギュレーション第38条1項に定義されているインシデントへの関与
裁定:5秒のタイムペナルティ、およびペナルティポイント1点(12カ月有効)
裁定理由:カーナンバー55(サインツ)はカーナンバー14(フェルナンド・アロンソ/マクラーレン)にコースオフを強いたため、FIA F1スポーティングレギュレーション第38条1項1(e)に抵触した。

サインツの累積ペナルティポイント:5ポイント(2016年10月30日時点)

◆ニコ・ロズベルグ(メルセデス)およびマックス・フェルスタッペン(レッドブル)
審議内容:ターン1で接触し、カーナンバー6(メルセデス)はコースオフした後に合流、FIA F1スポーティングレギュレーション第38条1項に定義されているインシデントへの関与容疑
裁定:おとがめなし
裁定理由:証拠を精査したスチュワードはいずれのドライバーにもこの接触についての完全なあるいは主たる責任はなかったと判断した。

◆ダニール・クビアト(トロ・ロッソ)
違反内容:ターン12でコースを離れて持続的なアドバンテージを獲得、FIA F1スポーティングレギュレーション第27条4項に違反
裁定:5秒のタイムペナルティ、およびペナルティポイント1点(12カ月有効)
裁定理由:カーナンバー26(クビアト)はターン12でコースを離れてカーナンバー8(ロマン・グロージャン)をパスし、合流した後も前にとどまったため。

クビアトの累積ペナルティポイント:8ポイント(2016年10月30日時点)

◆マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
違反内容:ターン12でコースを離れて持続的なアドバンテージを獲得、FIA F1スポーティングレギュレーション第27条4項に違反
裁定:38条3項に基づくレース後のタイムペナルティ5秒(レースタイムに5秒加算)、およびペナルティポイント1点(12カ月有効)
裁定理由:カーナンバー26(クビアト)はターン12でコースを離れてカーナンバー8(ロマン・グロージャン)をパスし、合流した後も前にとどまったため。

クビアトの累積ペナルティポイント:8ポイント(2016年10月30日時点)

◆セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
違反内容:ターン4の進入で危険な、もしくは不規則なドライビング、FIA F1スポーティングレギュレーション第27条5項に違反
裁定:38条3項に基づくレース後のタイムペナルティ10秒(レースタイムに10秒加算)、およびペナルティポイント2点(12カ月有効)
裁定理由:スチュワードはUS GPと本イベントで発行されたレースディレクターのグランプリノートに特別な注意を払った。F1コミッションは"ドライバーたちにレースさせる"よう指導しているものの、われわれはUS GPと本イベントのドライバーブリーフィングで表明されたブレーキング時の方向転換にかかわる動きに対する懸念に留意している。

テレメトリーおよびビデオによる証拠はカーナンバー5のドライバー(ベッテル)がブレーキング中に方向転換を行ったことを示している。レースディレクターの注意書第27条5項は原則的に違反とする3つの基準を有する。

1)危険性をはらむドライビング
2)異例な方向転換
3)他のドライバーに回避行動を強いる動き

近距離からのサーキット映像や放送映像、両ドライバーのオンボードカメラを含む録画映像とテレメトリーによれば、カーナンバー5は異例な方向転換を行っており、両車のホイールの接近性を鑑みて危険性があるとみなされた。映像証拠はカーナンバー3が回避行動を強いられたことを明確に示している。3項目にすべて合致した結果、カーナンバー5のドライバーは第27条5項に違反していると判断された。

ベッテルの累積ペナルティポイント:6ポイント(2016年10月30日時点)

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