
マクラーレンのフェルナンド・アロンソはトロ・ロッソのカルロス・サインツによってコース外に押し出された瞬間に自分のメキシコGP決勝が損なわれたと語っている。
同郷のサインツとのインシデントの直後、アロンソは無線で不満を爆発させていた。前戦では接戦を楽しんだ2人でもあり、その際サインツは少年時代のヒーロであるアロンソとのバトルは特別だったと認めている。
それから1週間後のメキシコGPではアロンソの姿が見えなかったというサインツがその前を横切り、何とかマシンコントロールを維持したアロンソはターン3出口でコースオフを喫した。この一件が第1スティントを台無しにしたというのがアロンソの考えだ。
「僕らは1周目にサインツをパスすることが可能だったけれど、彼は僕を芝生の方に押し出したときに僕が見えなかったと言っている。僕はフィールドの半ばでスピンしかかったし、彼の側の動きが奇妙だったんだ。そのせいで僕らのレースは損なわれた。少なくとも序盤はね。カルロスの後ろでオーバーテイクの機会もなく40周したから、予定より早くピットストップした」
「僕らのマシンは2台とも後ろにひっかかってしまったから戦略を分けることにして、今回は僕が2ストップ戦略を試す番だった。最後にはジェンソンも僕も同じポジションに行きついたね。でも、1周目が普通に終わっていれば、ポイント争いができたかもしれない」
16位でレースを終えたサインツはこの1件に対して5秒のタイムペナルティを言い渡された。サインツは1周目の混戦で起こったインシデントであることを踏まえ、このペナルティを厳しいと感じている。
「多分、厳しい方だよね。スタートで360度を見渡すことなんてできないんだし。僕が彼を見たときは遅かったんだけど、彼が僕とサイド・バイ・サイドになっている感じじゃなかった。オーバーラップはごくわずかで、彼は全開だった。勇敢だったよ。僕はもっと悪い状態でもペナルティを科されなかったケースを見てきた」
「僕がフェルナンドを危険な状況に追い込んだなら申し訳ないけれど、これはレースだし、1周目のことさ。特にマシン1台分近くも前に出ていれば、簡単に自分のポジションを手放す気はない。自分の方がグリップの優れたスーパーソフトを履いているときに、誰かがソフトタイヤのトラクションで縁石近いところなんかにいるとは予測しないものでしょ」
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