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ファインダー越しのF1 - 2015年US GP&メキシコGP

Mark Sutton / Jim
2015年11月7日

F1フォトグラファーのマーク・サットンが2015年シーズン第16戦US GPと同第17戦メキシコGPで撮影したお気に入りの写真を紹介する『ESPN』独占コラム!

【マーク・サットン 2015年11月6日】

連覇したチャンピオン

カメラモデル:Nikon D4 | エクスポージャー: 1/320sec | 絞り値(アパーチャー):F8 | レンズ:24-70mmズーム | Photo by Mark Sutton © Sutton Images
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ルイス・ハミルトンのお祝いにはかなり遅れて行った。これまでずっと彼はメルセデスの勝利後に行われるシャンパンファイトではすぐに逃げてしまっていたが、きっと今回ばかりはチャンピオンシップに勝ったのだから逃げてもしょうがないと思ったのだろう。ただそこに立ち、メンバーからシャンパンを浴びせられていた。標的は彼だけじゃない。この1枚をカメラに収めた直後、写真の左側に写っているメルセデスメンバーが私のレンズに向かってシャンパンをかけてきた。この後、エンジニアたちに担がれたルイスの写真を何枚か撮ったものの、その時もまだしずくが残っていた。

気象警報

カメラモデル:Nikon D4 | エクスポージャー: 1/500s | 絞り値(アパーチャー):F20 | レンズ:70-200mmズーム | Photo by Mark Sutton © Sutton Images
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この週末はちょいとばかし散々だった。実際、セッションのひとつが中止され、予選は完全に延期されている。この画像のお知らせはピットレーンから撮影したもの。警告が掲示されながらもスタンドにはまだ大勢の人がいたので、これは画になると思って撮影したのだ。稲妻がすごく、そのために金曜午後のセッションが中止されるに至っている。というのも、テキサスの法律上、雷がある場合にマーシャルがコースに出てはいけないからだ。

危機一髪

カメラモデル:Nikon D4 | エクスポージャー: 1/250s | 絞り値(アパーチャー):F18 | レンズ:500mmテレフォト | Photo by Mark Sutton © Sutton Images
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金曜フリー走行中のピットで激写した劇的な瞬間だ。レッドブルのピットボックスに設置された信号が写り込んでいるように、ピットレーンの遠方からロングレンズを使って撮影している。ボッタスがピットレーンにやってくるのが見えたので、構えたところ、彼は完全にオポジットロック(カウンターステア)になっており、その状態でピットボックスに進入した。左前方にいたクルーはジャンプして回避、前で待っていたクルーは横に逃げ、そして『Sky(スカイ)』のカメラマンもきっと冷や汗をかいたに違いない。ボッタスは完全に体勢が崩れていた。インディではピットストップの混乱がしばしばあるものの、F1はめったにあるものではない。幸い、誰も負傷しておらず、画的にはとても素晴らしい連写になった。ピットでは必ず周辺で何が起きているのかを確認しながらの撮影になるが、それでもこういうことがいつ何時起きるか分からないのでとても良い撮影スポットでもある。

新旧王者

カメラモデル:Nikon D4 | エクスポージャー: 1/160s | 絞り値(アパーチャー):F5.6 | レンズ:24-70mmズーム | Photo by Mark Sutton © Sutton Images
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これもピットレーンで収めたラッキーな一枚である。これは木曜日の16時か17時頃だっただろうか。いつもならピットレーンが無人になる頃だ。ピットレーンを歩いていた私は当初、ルイス・ハミルトンがインタビューを受けているのが見えたものの、相手がナイジェル・マンセルだとは気づいていなかった。それに気づいた時、周りにはあまり他のカメラマンがおらず、いつもよりリラックスして笑顔も見せつつ冗談も飛ばすルイスの表情が珍しかったのでシャッターを押した。私が思うに、ドライバーたちはジャーナリストよりも元ドライバーと話す方がずっとリラックスしている。彼らなら共感することも多いだろうから。マンセルは週末を通してこのイベントを盛り上げるために本当に尽くしていた。それに、スカイが手がけたこの2人の談笑シーンは本当に素晴らしいと思う。彼ら2人の間にはお互いを尊重し合う空気が流れている。ルイスはとてもリラックスしており、私たちに向かってもあっちに行けとは言わなかった!

ファンフェスティバル

カメラモデル:Nikon D4 | エクスポージャー: 1/1000s | 絞り値(アパーチャー):F5 | レンズ:10.5mm魚眼 | Photo by Mark Sutton © Sutton Images
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ここはサーキットの一番の目玉セクションだと思う。オーガナイザーは本当に素晴らしい仕事を果たした。金曜日の初日だけでサーキットには8万9,000人の来場があり、週末を通してちょっとしたパーティの雰囲気がただよっていた。ここでの撮影は金曜日。それ以外の日程は雨の予報が出ていたので、スタジアム(セクション)を撮影するならこの日が一番だと思ったからだ。水曜日にベストスポットを探して下見をしていたので、どこに陣取るべきかは分かっていた。兄のキースがここの右端で撮影していたのだが、私は中央に行こうと決めていた。ここのファンは凄まじい。とても協力的で、撮影中はレンズの視界に入らないようにしてくれる。表彰台でドライバーが話していた通り、サッカースタジアムのような感じだ。グランドスタンドはコンクリート打ちっぱなしでステップもゼロ、カバーすらないものの、ここに座った全員がF1観戦を本当に楽しんでいた。メキシコでレースが行われる限り、きっとこのセクションは毎年完売だろうと思う。

ナンバー1

カメラモデル:Nikon D4 | エクスポージャー: 1/1000s | 絞り値(アパーチャー):F6.3 | レンズ:500mmテレフォト | Photo by Mark Sutton © Sutton Images
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レース終了時、私はスタジアムセクションのこの場所に戻ってきた。腹立たしくも、セバスチャン・ベッテルがコースオフした場所にいたにもかかわらず、それをわずか数分の差で逃してしまったものの、それでもこの最後のショットを手に入れられた。レースが終わる12周かそのくらい前からここにいたのだが、マシンが通る度に上がる歓声がものすごい。最終セクションはドーナツターンに持って来いだったが、ニコ・ロズベルグは披露しなかった。トップに返り咲くことがロズベルグにとってどれほどの意味を持っていたかはきっと皆さんもお分かりだろう。彼の名前を叫び続けるファンに囲まれ、マシンと共に勝利を喜ぶ最高の瞬間だったに違いない。

Sutton Images | Twitter

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