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ヒュルケンベルグに2度目の戒告

M.S.
2015年11月4日 « 北米で新たなレース構想 | MGU-Hのトラブルでリタイアしたアロンソ »
© Sutton Images
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シーズン第17戦メキシコGP初日、フォース・インディアのニコ・ヒュルケンベルグがピットレーンの白線を横切ったために今季2度目の戒告処分を科された。ヒュルケンベルグはオーストリアGPでも同じ違反内容で1回目の戒告を受けている。なお、同一シーズンに3回の戒告を受けたドライバーは次戦で10グリッド降格されることになっている。

予選では安全性全般の規定に違反した疑いが持たれたトロ・ロッソのマックス・フェルスタッペンに対する審議が行われるも、おとがめなしで決着。2カ所に引かれたセーフティカーライン間の最大通過タイムを超過したフェルスタッペンだが、相応の理由があったとの判断だった。安全性の見地から不必要に遅いペースで走行することは禁じられており、予選のインラップやレース前のレコノサンスラップではピットレーン出口のセーフティカーラインからピットレーン入り口の同ラインまでの最大通過タイムが定められている。

決勝レースではスチュワードの審議対象となった2件のインシデントにもおとがめなしの裁定が下された。いずれの接触事故にもフェラーリドライバーがからんでおり、スタート直後に元チームメイトのダニエル・リカルド(レッドブル)とぶつかったセバスチャン・ベッテルはパンクチャーを喫して緊急ピットインを行っている。予定外のタイヤ交換で苦闘を強いられたベッテルは、周回遅れになった上にクラッシュしてレースを終えた。

中盤に同郷のバルテリ・ボッタス(ウィリアムズ)と接触したキミ・ライコネンもサスペンションに大ダメージを負ってリタイアしている。ダブルリタイアに終わったフェラーリデュオとは対照的に、ボッタスは3位、リカルドは5位入賞を果たした。

週末を通してエンジンやギアボックス交換でグリッド降格のペナルティを受けたのはライコネンとマクラーレンコンビの3名。ライコネンは計35グリッド、マクラーレンのジェンソン・バトンは計70グリッド、フェルナンド・アロンソは計15グリッドの降格処分を受けている。

メキシコGPの週末を通してスチュワードが審議・裁定したインシデントおよびペナルティは以下の通り。

メキシコGP初日:10月30日(金)

【フリー走行1回目】

◆ジェンソン・バトン(マクラーレン)
違反内容:10基目の内燃機関(エンジン/ICE)、10基目のターボチャージャー(TC)、10基目のMGU-H、9基目のMGU-Kを使用、FIA F1スポーティングレギュレーション第28条4項(a)に違反
裁定:25グリッド降格、内訳は次の通り
1)10基目のICE搭載による10グリッド降格
2)10基目のTC搭載による5グリッド降格
3)10基目のMGU-H搭載による5グリッド降格
4)9基目のMGU-K搭載による5グリッド降格
裁定理由:FIA F1スポーティングレギュレーション第28条4項(c)に則り、初めての10基目コンポーネント搭載に10グリッド降格のペナルティが適用された。初回以外の10 基目コンポーネント搭載であるTCとMGU-Hの交換にはそれぞれ5グリッド降格ペナルティが科される。また、MGU-Kも初回以外の9基目コンポーネント搭載のため、5グリッド降格ペナルティが適用される。チームは10月27日(火)11時13分にICE、TC、MGU-H、MGU-Kの交換を技術委員に通知した。

◆フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)
違反内容:11基目の内燃機関(エンジン/ICE)を使用、FIA F1スポーティングレギュレーション第28条4項(a)に違反
裁定:10グリッド降格
裁定理由:FIA F1スポーティングレギュレーション第28条4項(c)に則り、初めての11基目コンポーネント搭載に10グリッド降格のペナルティが適用された。チームは10月27日(火)11時13分にICEの交換を技術委員に通知した。

◆ニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)
違反内容:ピットエントリーの白線を横断、FIA国際スポーティングコード付属書L第4項4条(d)違反容疑
裁定:戒告(ヒュルケンベルグが2015年シーズンで戒告処分を受けるのは2回目)

【フリー走行2回目】

◆ジェンソン・バトン(マクラーレン)
違反内容:11基目の内燃機関(エンジン/ICE)、11基目のターボチャージャー(TC)、11基目のMGU-H、10基目のMGU-Kを使用、FIA F1スポーティングレギュレーション第28条4項(a)に違反
裁定:25グリッド降格、内訳は次の通り
1)11基目のICE搭載による10グリッド降格
2)11基目のTC搭載による5グリッド降格
3)11基目のMGU-H搭載による5グリッド降格
4)10基目のMGU-K搭載による5グリッド降格
裁定理由:FIA F1スポーティングレギュレーション第28条4項(c)に則り、初めての11基目コンポーネント搭載に10グリッド降格のペナルティが適用された。初回以外の11基目コンポーネント搭載であるTCとMGU-Hの交換にはそれぞれ5グリッド降格ペナルティが科される。また、MGU-Kも初回以外の10基目コンポーネント搭載のため、5グリッド降格ペナルティが適用される。チームは10月27日(火)11時13分にICE、TC、MGU-H、MGU-Kの交換を技術委員に通知した。

◆アレキサンダー・ロッシ(マノー・マルシャ)
違反内容:ピットレーンを時速81.8kmで走行、FIA F1スポーティングレギュレーション第30条12項に違反
裁定:マノー・マルシャに罰金200ユーロ(約2万7,000円)

メキシコGP2日目:10月31日(土)

【土曜フリー走行】

◆フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)
違反内容:ギアボックス交換、FIA F1スポーティングレギュレーション第28条6項(a)に違反
裁定:5グリッド降格
裁定理由:カーナンバー14のギアボックスが6戦連続の使用期間を満たす前に交換されたため。

◆ジェンソン・バトン(マクラーレン)
違反内容:6基目のコントロールエレクトロニクス(CE)を使用、FIA F1スポーティングレギュレーション第28条4項(a)に違反
裁定:5グリッド降格
裁定理由:FIA F1スポーティングレギュレーション第28条4項(c)に則り、初回以外の6基目コンポーネント搭載であるCEの交換に5グリッド降格ペナルティが科された。チームは10月28日(水)17時15分にCEの交換を技術委員に通知した。

【予選】

◆ダニール・クビアト(レッドブル)
違反内容:ピットレーンを時速87kmで走行、FIA F1スポーティングレギュレーション第30条12項に違反
裁定:レッドブルに罰金700ユーロ(約9万3,000円)

◆キミ・ライコネン(フェラーリ)
違反内容:ギアボックス交換、FIA F1スポーティングレギュレーション第28条6項(a)に違反
裁定:5グリッド降格
裁定理由:カーナンバー7のギアボックスが6戦連続の使用期間を満たす前に交換されたため。

◆マックス・フェルスタッペン
審議内容: 2つのセーフティカーライン間に定められている最大タイムを超過、FIA F1スポーティングレギュレーション第30条13項違反容疑
裁定:おとがめなし
裁定理由:カーナンバー33(フェルスタッペン)は2つのセーフティカーライン間に定められている最大タイムを超過したものの、映像を精査した結果、コースを外れたカーナンバー33が安全に合流できるのを待っていたことが明らかであり、スチュワードはこれ以上の措置を取らないとの判断を下した。

チームへの通達事項(10月30日)
FIA F1スポーティングレギュレーション第30条13項に従い、2つのセーフティカーライン間の最大タイムは1分44秒0とする。

◆マクラーレン・ホンダ カーナンバー22(ジェンソン・バトン)
スチュワードは予選でタイムを計測しなかったカーナンバー22がレースでスタートする許可をマクラーレン・ホンダから求められた。FIA F1スポーティングレギュレーション第36条1項に基づき、当該ドライバーがこのイベントのフリー走行で十分なタイムを記録しているため、スチュワードはカーナンバー22ジェンソン・バトンにレーススタートの許可を与えた。

メキシコGP決勝:11月1日(日)

◆ジェンソン・バトン(マクラーレン)
違反内容:12基目のターボチャージャー(TC)、12基目のMGU-Hを使用、FIA F1スポーティングレギュレーション第28条4項(a)に違反
裁定:15グリッド降格、内訳は次の通り
1)12基目のTC搭載による10グリッド降格
2)12基目のMGU-H搭載による5グリッド降格
裁定理由:FIA F1スポーティングレギュレーション第28条4項(c)に則り、初めての12基目コンポーネント搭載に10グリッド降格のペナルティが適用された。初回以外の12基目コンポーネント搭載であるMGU-Hの交換には5グリッド降格ペナルティが科される。チームは10月31日(土)11時32分にTC、MGU-Hの交換を技術委員に通知した。

◆キミ・ライコネン(フェラーリ)
違反内容:6基目の内燃機関(エンジン/ICE)、5基目のターボチャージャー(TC)、5基目のMGU-H、5基目のエネルギー貯蔵装置(ES)、5基目のコントールエレクトロニクス(CE)を使用、FIA F1スポーティングレギュレーション第28条4項(a)に違反
裁定:30グリッド降格、内訳は次の通り
1)6基目のICE搭載による10グリッド降格
2)5基目のTC搭載による5グリッド降格
3)5基目のMGU-H搭載による5グリッド降格
4)5基目のES搭載による5グリッド降格
5)5基目のCE搭載による5グリッド降格
裁定理由:FIA F1スポーティングレギュレーション第28条4項(c)に則り、初めての6基目コンポーネント搭載に10グリッド降格のペナルティが適用された。初回以外の5基目コンポーネント搭載であるTC、MGU-H、ES、CEの交換にはそれぞれ5グリッド降格ペナルティが科される。チームは10月31日(土)15時04分にICE、TC、MGU-H、ESの交換を、同15時54分にESの交換を技術委員に通知した。

【決勝】

◆セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)およびダニエル・リカルド(レッドブル)
審議内容:ターン1におけるカーナンバー5(ベッテル)とカーナンバー3(リカルド)の接触、FIA F1スポーティングレギュレーション第16条1項に定義されているインシデントへの関与容疑
裁定:おとがめなし
裁定理由:スチュワードはインシデントを精査し、どちらの側にも完全な責任、あるいは主な責任を負う過失はなかったと判断した。

◆キミ・ライコネン(フェラーリ)およびバルテリ・ボッタス(ウィリアムズ)
審議内容:ターン1におけるカーナンバー7(ライコネン)とカーナンバー77(ボッタス)の接触、FIA F1スポーティングレギュレーション第16条1項に定義されているインシデントへの関与容疑
裁定:おとがめなし
裁定理由:スチュワードはインシデントを精査し、どちらの側にも完全な責任、あるいは主な責任を負う過失はなかったと判断した。

◆セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
審議内容:ターン13でコース外を走行して利益を得た疑い、FIA F1スポーティングレギュレーション第20条2項違反容疑
裁定:おとがめなし
裁定理由:カーナンバー5(ベッテル)はターン1でパンクチャーを喫し、ターン13でタイヤのラバーを失った。スチュワードは映像を確認し、ドライバーがコースを外れた理由に同意した。

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