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© Jenifer Lorenzini - Pool/Getty Images
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メルセデスを率いるクリスチャン・トト・ウォルフは、F1は「異様な結果をデザイン」すべきではないとして、リバースグリッドの予選レースを導入すればWWEとの比較というリスクを冒すことになると主張した。

ディフェンディングチャンピオンのメルセデスは今年、特定のグランプリでタイムアタック式の予選に代えてリバースグリッドのスプリントレースを導入しようとしたF1の計画を阻止したが、F1はまだ完全にはこのアイデアを除外しておらず、メルセデスの異論にかかわらず、2021年にも採用する可能性を残している。

イタリアGPでピエール・ガスリーの優勝というサプライズを見たF1モータースポーツディレクターのロス・ブラウンは2021年に向けて再びリバースグリッドが検討されると明かしていた。

この問題について考えは変わったかと聞かれたウォルフは「オーバーテイクがほぼ不可能なところで異様な結果を演出しようとすべきではないと思う。単に、オーダーが違ったものになると考えているからだ」と主張。

「ここは最強の者が勝ち、最高のマシンが勝つ実力主義の世界であり、結果が完全にランダムになるワールドワイドレスリングではないのだ。ランダムにしたければ、ショーにすればいいが、F1のDNAとはスポーツでありながらのエンターテインメントプラットフォームだと思っている」

「これはショーではなく、リアリティショーでもなく、ビッグブラザー(リアリティ番組)でもない。われわれがそこに行く必要はないと考えている」

アイデアとしては、土曜日にチャンピオンシップのランキング下位から順に並べて予選レースを実施し、その最終結果の順位を日曜日に開催するフルレースのグリッド順として採用するというもの。予選レースにポイントは付与されないが、予想外の結果や、よりエキサイティングなレースが生まれ、既存のレース形式からの脱却が期待された。

また、ウォルフはノックアウト方式のプレーオフが採用されているシーズン終盤戦に向けて、シーズンの大半でドライバーバトルが繰り広げられるよう導入されたNASCARのチェイスと比較してもいる。

「こっちの方がいいアイデアではないかと思うのが、チーム名のアルファベット順にリバースグリッドとし、われわれがAMGと改名する」と冗談ながらに話したウォルフは「いかなるフォーマットであれ、混乱させるべきとは思わない」と続けた。

「昔からファンに理解されてきたフォーマットを変更しようとしたレースシリーズを見てきたが、私の頭にはNASCARとチェイスが浮かんだ。われわれが乱雑にする必要はないと思う」

「私にメルセデスのバイアスがあるからではない。むしろ逆で、ばらつきがあるのも、予測不能なのも好きだ。モンツァのレースのように全く違うレースもあるだろう。ただ、リバースグリッドからスタートした勝者は誰も望んでいないと思う」

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