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ハミルトン、ジョージ・フロイドさんの死に沈黙するF1を批判

M.S.
2020年6月1日 « ルノーがF1残留を表明 | リカルドとルクレールが人種差別に抗議 »
© Eric Alonso/MB Media/Getty Images
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現役ワールドチャンピオンのルイス・ハミルトン(メルセデス)が、ジョージ・フロイドさんの死に対する抗議活動が起こる中で沈黙している"白人中心"のF1界を非難した。

黒人男性のフロイドさんはミネソタ州で警察官に拘束された際、白人の警察官によって頸部を8分間以上にわたって膝で抑えられた末に亡くなった。この事件を受けてアメリカの各都市では抗議の動きが起こっている。

ミネアポリスの警察官であるデレク・ショービンは武装していなかった46歳のフロイドさんを殺害した罪で現地29日(金)に起訴された。

70年のF1の歴史の中で唯一の黒人ドライバーである現チャンピオンのハミルトンは、日曜日に世界で"最大級のスターたち"からの公な批判の欠如について語り、F1を"白人中心のスポーツ"と評した。ハミルトンはこれまでにもしばしばF1の多様性の不足について意見を述べている。

先週、ハミルトンはインターネット上にフロイドさんについて一連の投稿を行い、そこには2016年に警察官の残忍な行為に抗議して国歌吹奏時に膝をつく運動を始めたNFLのクオーターバックであるコリン・キャパニックの画像も含まれていた。ハミルトンはこれらの投稿の中で、F1でこの問題について語る際にまるで"孤立"しているかのように感じだと記している。

「この不当な行いのさなかで、あなたたちの一部が沈黙を保ち、最大級のスターであるあなたたちが沈黙しているのを僕は見ている。僕のかかわるこの産業の誰からも何のサインもないのは、もちろん白人中心のスポーツなんだ」

「そこでは僕は唯一の有色人種の一人で、孤立している。今頃までにはみんながなぜこんなことが起こったかを考え、それについて何か言うだろうと思っていたけれど、君たちは僕らと並び立つことができない。僕は・・・あなたたちが誰か知っていて・・・そんなあなたたちを見ているんだ」

また、2件目の投稿でハミルトンは「僕や略奪や放火を支持したりはしない。穏やかに抗議する人たちを支持している。いわゆるリーダーたちが変化を起こさない限り、平和はあり得ない」と述べている。

「アメリカだけの話じゃなくて、イギリスでも、スペインでも、イタリアでも、世界中に関係あることだ。マイノリティーの扱われ方や、みんなのそれぞれの国で平等や人種差別、階級主義について、そして、僕らはみんな同じなんだってことについてどう教育するかを変えていかなきゃならない。人種主義や憎しみは僕らが胸に抱いて生まれてくるものじゃなく、僕らが仰ぐ人々に教えられるものなんだ」

84勝と6度の選手権制覇を遂げているハミルトンは史上2番目に成功を収めているドライバーであり、その上を行くのはあのミハエル・シューマッハだけだ。

今季のF1開幕は新型コロナウイルスのパンデミックの影響で無期限に延期されている。F1は7月5日(日)に無観客でオーストリアGPを実施することでシーズンを開幕することを希望している。

この週末には複数のブンデスリーガのスターたちが、ドイツでのサッカーの試合においてフロイドさんへの支持を示した。その中にはドルトムントのジェイドン・サンチョ、ボルシア・メンヒェングラートバッハのマルクス・テュラム、アメリカ代表選手でシャルケ04のウェストン・マケニーらがいる。

また、アメリカではNBAのレブロン・ジェームズやNFLのオデル・ベッカム、デマーカス・ローレンスらのスター選手が『Twitter(ツイッター)』でフロイドさんの死に不服を示している。

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