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無観客レースは「むなしい」と嘆くハミルトン

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2020年5月9日 « Wシリーズがeスポーツ選手権を開始 | バーチャルなスペインGPでラッセルがルクレールを下す »
© Clive Mason/Getty Images
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ファンのいないF1レースに出なければならないという見通しは、"空虚感"をもたらすというルイス・ハミルトン。それでもレースが全くないよりはいいと6度のワールドチャンピオンは認めた。

2020年のF1シーズンは新型コロナウイルスのパンデミックを受けて、第10戦までが全て延期または中止となった。今のところ、7月5日(日)のオーストリアGPでの再開を目指して調整が進んでいる。

レースは無観客で行われることになり、限られたチームメンバーやオフィシャルを感染から守るため、F1はそこに1つの"バイオスフィア(生物圏)"を作り出そうと考えている。

7日(木)にこの計画はF1ドライバーたちに伝えられたが、グランドスタンドに1人もファンがいない状態でレースをするのはおかしな感じだろうとハミルトンは述べた。

「レースを作るのはファンだから、すごくむなしい気分になった」と彼はメルセデスの『YouTube(ユーチューブ)』チャンネルに語った。

「世界中、僕らが行くすべてのレースで、ファンは多ければ多いほど雰囲気は盛り上がる。だからこそ、シルバーストーンやモンツァはあんなにいいんだ」

「すごくむなしいけど、(レース再開には)素晴らしいこともある。僕は今、スポーツを見られずにつらい思いをしている世界中の人々からたくさんのメッセージを受け取っていて、それはスポーツがいかに人々の生活の中で大きな意味を持っているかの表れだ。スポーツはみんなを1つにするもので、すごくエキサイティングで魅惑的だ。テレビで見るのがどれほどエキサイティングかは分からないけど、何もないよりはマシだね」

「僕らにとってはテストデーみたいだ。ある意味テストよりひどいよ。だってテストはそんなに大勢が見に来るわけじゃないけど、それでも何人かは来てくれるから。でも、今回の場合は1人も来ない。ただ空っぽの席の前を駆け抜けるだけ」

「それでもレースはレースだよ。クルマのポテンシャルを全開にした人はまだいないと思うから、また乗るのが楽しみだし、乗れないのは寂しくてたまらない」

ロックダウン中のハミルトンはトレーニングとフランス語の勉強をして時間を過ごし、時々F1ドライバー仲間のピエール・ガスリーやシャルル・ルクレールとビデオゲームで遊んだという。

自粛生活にもいくつかポジティブな点があったと彼は付け加え、このダウンタイムが彼のスポーツにおける長期的未来にポジティブな影響を与えるように有意義に過ごしたいと述べた。

「僕は普段とても静かな人間だから、自分の時間を楽しんでいる。そういう時間を持つことは誰にとってもすごく大事だよ」とハミルトンは述べた。

「あまり邪魔されずにそういう時間を持てたのは良かったよ。でも、チームや友人たちに会えないのはみんなと同じように寂しい」

「最初にも考えたし、この5年間で何度か、1年休養するのは僕の体と心にとっていいんじゃないかと思ったこともある。でも、全盛期のアスリートが1年休養することはいいことだと思わない。テクノロジーは急速に進むし、僕らはクルマを完全に理解して開発し続けなきゃいけないから、サバティカルを取るというのは選択肢にない」

「でも今の僕らは一時的なサバティカルを与えられたようなもの。僕はそれを楽しんでいて、今まで以上にフレッシュでヘルシーな気分だ。みんなのための闘いによって、思考はクリアだ。日によってはどんよりすることもあるし、それ以外の日はポジティブでいる。それが本当の鍵なんだよ。集中し、以前は時間がなくてできなかったことを楽しんで、この時間を無駄にしないようにする」

「時間を無駄にしないこと。それが大事」

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